貴方とは、離婚必須です

天災

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貴方とは、離婚必須です。

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 私の夫、サンクールは医者、産婦人科の医者をしている。

 私と彼がセックスをして、子供が出来たかも彼が調べてくれることになった。

 サンクールは、子供が大好きなので、子供がほしいとずっと言っていた。私も、子供を産んで、理想的な家族像で生活したいと思っていたため、互いに合理の上、子作りをしたのだ。


 しかし、不幸なことに、私の身体はおかしかったらしい。


 「マルリエ(私の名前)、これを見てくれ。」

 サンクールは、私に私のカルテを見せた。難しくてよくわからなかったが、説明してくれた。

 「単刀直入に言うと、お前の身体では、赤ちゃんは産めない。病気でな。」

 「そ、そんな!治らないの!?」

 「不可能だ。これは治ることはない。下手に治療しようとすると、命に関わるからな。」

 サンクールは、ため息をついた。

 「離婚しよう。マルリエ。」

 「ちょ、い、いきなり何を言うの!?子供が出来ないから、私のことが嫌いなの!?」

 「マルリエ!俺は子供が欲しい。妻以上にな。お前はそれが不可能なんだ。俺のことは諦めてくれ。」

 「そ、そんな…子供が出来ないからって、私を捨てるの?何でよ!二人っきりじゃダメなの?それとも、養子をとるとか!」

 「養子?無理に決まってるんだろ。他人の子供なんざ。どうしても離婚したくないなら、命かけろ。俺が医者という立場で手術をする。失敗して死んだら、それはドンマイだ。」

 私は、彼の頬を強く叩いた。あぁ。狂ってやがる、このロリコン男。

 「貴方とは離婚必須ね。さようなら。あんたに孕まれる子供は、きっと不幸だわ。」
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