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女王の快眠
しおりを挟む女王はここ最近、仕事のストレスで不眠が続いた。
身分の高い者でも仕事があり、それは決して楽ではない。
何せ、女王は元々メンタルも弱く、国民からも心配の声をよくあげられた。
女王は不眠が原因で痩せたり、顔が青くなったりと体の異常は多発していた。
そこで、そんな不眠に苦しむ女王に一人の男性が名乗りあげた。
彼は、人に快眠をもたらす方法を知っているというのだ。
恐る恐る、その男性の言うことに従うことにした。
「これを使うのですよ。」
出したのは一本の髪の毛。それも、誰のものか分からない。
「これを飲み込みなさい。」
その髪の毛を飲むと、途端にばたりと寝てしまった。
それも、意識がないように。
久々に気持ち良く起きることが出来た。
女王は、とても嬉しくなり、大金を払う変わりに髪の毛を沢山欲しいと言った。
すると、男性は答えた。
「なら、罪は貴方に被ってもらいますよ。」
その言葉の意味を、女王は理解することが出来なかった。だが、女王はそんなことを気にせず、毎日髪の毛を要求した。
数日後
快眠を手に入れた女王の元に、逮捕状が出た。
「どういうことです!?」
「惚けないでください。貴方は殺人者。数百人の人を殺したのだ!」
「意味がわかりません!」
しかし、女王は無理矢理牢屋に連れていかれ、一年後には処刑をされました。
という話がありました。
これは、死者の髪の毛を飲み込むことにより、死の感覚を味わい、快眠出来るという方法です。
誰かが楽をすれば誰が苦しむことがある。
この言葉は、貴方に届いたでしょうか。
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