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本編
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しおりを挟む「ふぅ。生き返るぅ。」
水を飲み干した彼は、机に静かにコップを置いた。
「いろぃろ迷惑かげてごめんなぁ。」
ろれつの悪い声でそう言った。
「じゃあ寝ますよ。明日、早いですし。」
「う…うん。」
もうソファーで寝かしとけばいいやと思い、僕はいつも通り自分の机の側に毛布をひいて電気を消した。
「おやすみなさい。」
小声でそう言って、布団に被った。
(はぁ。今日は一段と疲れたな。一日で色んな事があった気がする。)
そう思うのも無理がない。だが、考えてたら寝れない。一度頭をリセットして眠りについた。
◆◆◆◆◆◆
「ょぅ。」
何かが呼び掛ける。
「ぉ…ょぅ」
段々その言葉がはっきり聞こえてくる。
「お…よぅ」
「おはよう!」
ハッ!
目が覚めると、カーテンの隙間から光が見える。朝だ。そして、何故かジューッという食べ物を炒める音が聞こえる。
「え!?」
驚いて振り向くと、彼、そう村上先輩がキッチンに立っていた。
「おはよう!朝ごはんそろそろ出来るよ。」
頭が真っ白になった。
「な、ナニシテンスカ?」
「昨日酔い潰れちゃって迷惑かけちゃったらしいからお詫びに。記憶が殆どないんだよね。」
俺に告白したことは覚えているの?と、疑問に思った。
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