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イケメン令息を
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ここどこ?
どうやら、私は何処かへ飛ばされたようだ。いつものベッドとは違い、聞いたことのないさえずり、見たことのない枕にベッド、そして、上品な部屋の装飾。
恐らく、物語の中であろう。夢にしては実感がとてもある。ふわふわとしていない。意識がしっかりしている。そして、この物語の題名は長くて忘れてしまったが、内容は、落ちこぼれ令嬢が心優しい平民と付き合うとかいうストーリーだ。
んで、大事なのは、顔より心だよねぇ。見たいなちょっと教育もある恋愛ラノベ(ライトノベル)だった。
薄い。そして、私のような欲深き女は違うだろ?平民なんかに満足しない。せっかくの転生(?)なので好きにやらせてもらう!
「どうしたんだ?」
令息のような人が、私に話しかけてきた。私の、ラノベで培った知識が今ここで火を吹く。
令息のに身体を寄せ、少し胸を当てて誘惑する。
「ねぇ、私のことを、どう思っていますのん?」
すると、令息は顔を紅くした。
「そ、そりゃまあ、エエト、ビ、ビジンダゾ…」
赤面している令息ほどチョロいものはない。
「ならば、お付き合いしてくださる?私、貴方のことが好きですのん。」
その色気満点の誘いに、令息は顔を真っ赤にし、コクりと頷いた。
そして、キスをしようとすると、パッと景色が変わった。自分の部屋だ。
ゆ、夢かぁ。
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