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私は何故か
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私は、落ちこぼれの出来損ない妹よりも断然に優秀な女子であった。容姿はダイアモンドのような宝石並み、学力万能。そして親族の関係で超お金持ち。
周りからは、新しい王様となる王太子の側妃となると見こまれていた。
それほどに、私は優秀であったのだ。
それに対して妹はどうだろう。お金持ちなのは変わらないとして、顔面はモブ、学力もあんまり。何も取り柄がない、同じ貴族として恥ずかしいくらいである。
貴族に見合わない容姿、能力で生まれてきたのだ。一緒にいるだけで腹立たしい。イライラする。
早く、庶民の妻とかにでもなって、消えてもらいたい。私達の家の汚点となっているのだ。
「本当にラヴィス(妹の名前)は要りませんわ。彼女の姉というだけで嫌ですもの。汚らわしい、早く消えてもらいたいものですわ。」
周りも、姉妹の差を認めていた。
なのに、なのにだ。
王太子は、私の妹、ラヴィスを側妃にとった。王太子本人の意思らしい。私よりも、彼女の方が良いというのだ。
私は、怒りが止まらなかった。何で、何で私じゃないのと。
そして、たまに王太子とラヴィスが仲良さそうに馬車にのって国中を巡っているのを見る。
不快でたまらない。そこは私の居場所のはずなのに。
どうしてなの?
私は、ざまぁとなってしまったということだ。
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