上 下
1 / 1

夢に出てくる推し?

しおりを挟む


 「お前のことが好きで好きでたまらない…この手を離したくない…」

 僕は、アニメに出てくるようなイケメンに抱かれている。だが、これはすぐ夢だと分かった。

 意識がボヤボヤとしている。

 だが、夢と分かるとなおさら覚めたくなかった。ずっと抱かれていたかった。

 だけど、この人を僕は知らない。誰だっけ?恐らく、忘れているのだ。だけど、凄い好きだ。僕はこの人を。

 カッコいい。可愛い。僕は、彼に好意が非常にある。

 だけど、誰だっけ?



 ハッ!!?目が覚めた。目が、覚めてしまったのだ。

 辺りを見渡しても、当たり前だが、夢にいたイケメンはいない。

 本当に、あれは誰だったのだろうか。

 不思議な気持ちになりながら、学校に行く。登校中も、夢に出てきた推し(?)の正体について考えた。必死に思い出そうとした。物凄く思い出せそうなのだが、なかなか出ない。

 いくら電子漫画や動画を漁っても、出てこない。

 結局、あの推し(?)の正体がわからないまた、教室の前に着いてしまった。

 もやもやした気持ちで教室に入る。

 ハッ!!?

 僕は、ようやく思い出した。僕の隣の男の子だ。だが、金髪ではなく、どちらかというと茶髪だ。だが、同じだ。絶対にあの子だ。

 僕のあの夢に出てきた推し(?)の正体は、まさかのクラスの隣の男子でした(笑)。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...