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貴方は溺愛されているので
しおりを挟む妹は、どうやら私の彼氏を溺愛している。
そして、私の彼氏はその溺愛に応えているようだ。つまり、私よりも、私の妹の方が好きである可能性が高い。
私に対しての対応が冷たくなってきて、私の妹への対応がまるでカレカノのように良くなってきている。
なるほど。所詮はその程度の男。誘惑されたぐらいで…
そして、とうとう私は浮気現場を目の当たりにした。
彼氏が、妹とカフェで楽しそうに会話をしている。お茶会をしているのだ。ボディタッチも何度か見られる。
あぁ。あいつら、腹立たしい。ならば、こっちから婚約破棄してあげよう。
そして、夜に彼を部屋に呼んだ。
「もう、別れよう。婚約破棄しよう。」
彼氏は、焦った顔をした。
「何で!?何で!?何でよ!」
もしかして、バレてないと思っているの?
「あのさ、最近、妹と仲良いよね。」
「そ、そう?でも、それを理由に」
「そして、今日は楽しくカフェでおしゃべり…」
「な、何でそれを……」
やはり、あれは本当に妹と彼であったか。
「ね?婚約破棄したい理由は分かった?あなたのためですよ?溺愛されてるんだったら、私より彼女にしたら?まぁ、私は長女だし、あんた達の顔みたくないから、追放させてもらうけど…この家から…」
彼氏は、口が完全に塞がった。
この家には、もうこさせないよ。
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