タブーの螺旋~Dirty love~

奏井れゆな

文字の大きさ
11 / 93
第1章 でも、好きかもしれない

11.

しおりを挟む
「おれと惠がどうあろうとおまえには関係ない」
 ひと言、無下に放ち、安西は身をかがめると煩いとばかりに環和の口をふさいだ。
 出し抜けのキスにびっくりして、反射的に開いた口の中にすかさず安西は舌を差し入れた。待ったなしで息苦しくなるほど、環和の口内では舌が荒れ狂ったようにうごめく。
 かがむとき躰を支えようと肩の両脇についたはずの安西の手は、環和の双乳をそれぞれに覆った。
 んっ。
 びくっと胸を揺らし、驚きに呻いた環和の声は、合わせたくちびるの間でくぐもる。
 キスの激しさに連動して、ふくらみが揉みしだかれた。痛み寸前の激しさで揺さぶられ、それが心地いいのかもわからないまま胸は熱をはらんでいく。その熱は、環和の脳内にも及んでいるのかもしれない。のぼせたように意思がぼやけている。

 ひとしきり双乳を捏ねていた安西は満足感を得られたのか、手がゆったりと円を描くように動いて、そしてふもとからしぼるように持ちあげる。
 直後、胸先が指の腹で弾かれ、環和はびくっと上体を跳ねあげた。
 んんんっ!
 自ずと放った悲鳴は安西が呑みこんだ。
 胸先がこんなにも敏感な場所だとは知らなかった。それとも、触られているからこその感覚なのか、かつて自分で触れたときにはこんなふうに感じることなどなかった。

 安西は胸先の粒を捉え、押し潰すようにしながらぐるぐると指先をまわす。
 ぅっ……ふっ……んっふっ。
 躰をよじっても安西の手からは逃れられず、呼吸が苦しくなって悲鳴は喘ぎ声にしかならない。首を振ろうとしても安西はくちびるを押しつけてきて、キスからも逃れられない。
 胸先を摘ままれると、脱力しながらも躰が跳ねあがる。そして、脚の間の中心から熱くとろけていくような感覚に襲われた。あまりの異質さに環和はおののく。
 安西は環和の反応をわかっているのかいないのか、硬く、そしてますます敏感になっていく胸先をしごくように責め立てる。
 びくんびくんと、どうしようもなく環和の躰は跳ねる。
 そのうち、ふいに口が開放された。

「ん、はあぁ――っ、あ、あ、あ……んっ」
 呼吸が自由になり、けれど息を整える間もなく、小刻みの悲鳴があがる。
「感度、よすぎないか」
 ほんのくちびるの傍で安西がつぶやく。不満には聞こえず、満更でもない――むしろ、悦に入った声音だった。
「ぃ、やっ、ああ……ん、ふ――」
 明確な言葉にならない拒絶は、安西の言葉を恥辱と捉えたからか、触らないでほしいと訴えたのか。自分でも何に対してそうしているのかわからない。はっきりしているのは――
 ひっぁああ――っ。
 ひと際甲高く、環和の口から驚き混じりの悲鳴が飛びだした。
 安西の右手が胸を離れて躰の中心を弄っている。
「融けてるんじゃないのか。ドロドロだ」
 嫌らしい声で安西が囁く。
 はっきりしているのは、自信満々な安西の発言がはったりではなく、環和を惑わしていることだ。

 そうして、安西は体内の入り口で指先をうごめかせ、どろどろの蜜をまぶしてすっと上へと這わせる。
 そこもまた敏感だった。捲るようにした突起の先端をあとから追ってきた別の指が触れたとたん、環和は快楽の底に吸いこまれるような感覚に襲われた。悲鳴をこぼしながら、同時に漏れだしそうな生理現象も覚えて、環和は怯えに似た感覚を抱いてぶるっと躰をふるわせた。
 さらに繊細な突起が捏ねられて本当に蕩けていきそうな気がした。

「い……っ」
 躰をうねらせながら叫んだ、たった一つの“嫌”という単語すらまともに発することなく、再び安西は環和のくちびるをふさぐ。
 そこが弱点と見切ったのだろう。容赦なく安西は中心の突起を攻めてくる。これがセックスがもたらす快感なのか、静まる間もなく環和は感度を無理やり上昇させられた。未知の快楽に侵されてほかのことは何も考えられない。宙に放りだされるような感覚のあと、限度まで達した刹那、なすすべもなく快楽は弾けた。
 衝撃に息が詰まり、腰が大きく跳ねたかと思うと怯えたように全身がふるえだした。
 安西が顔を上げても呼吸がままならない。

「感じやすいな」
 含み笑いながらかけた言葉のあと上体を起こした安西は、びくびくとうねる環和の躰を眺め、唸るように、最高だ、と褒める。そうして、ベッドが軋んだ。
 硬いものが中心に触れて小さくうごめく。腰もとから新たなふるえが発生し、クチュッとした水音が立つ。
 環和は力尽きて、やはり思考は鈍くなっていた。セックスが次のステップに入ったことを察したときには、入り口がじ開けられていた。
「あっ……」
 叫びかけたのはつかの間、安西は一気に突き進み、環和は経験のない、引き裂かれるような痛みに襲われる。気道がふさがれ、声にならない悲鳴をあげた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです

沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

アダルト漫画家とランジェリー娘

茜色
恋愛
21歳の音原珠里(おとはら・じゅり)は14歳年上のいとこでアダルト漫画家の音原誠也(おとはら・せいや)と二人暮らし。誠也は10年以上前、まだ子供だった珠里を引き取り養い続けてくれた「保護者」だ。 今や社会人となった珠里は、誠也への秘めた想いを胸に、いつまでこの平和な暮らしが許されるのか少し心配な日々を送っていて……。 ☆全22話です。職業等の設定・描写は非常に大雑把で緩いです。ご了承くださいませ。 ☆エピソードによって、ヒロイン視点とヒーロー視点が不定期に入れ替わります。 ☆「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しております。

最後の女

蒲公英
恋愛
若すぎる妻を娶ったおっさんと、おっさんに嫁いだ若すぎる妻。夫婦らしくなるまでを、あれこれと。

Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】

remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。 本宮 のい。新社会人1年目。 永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。 なんだけど。 青井 奏。 高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、 和泉 碧。 初恋の相手らしき人も現れた。 幸せの青い鳥は一体どこに。 【完結】 ありがとうございました‼︎

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

処理中です...