遠い宇宙の君へ

水妃

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遊び

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「やっとフェニックスまでたどり着いたぞ! 
これでやっと宝を手に入れることが出来る!」

「そうだな! チームを組んで戦う選択をして良かった。
やはり力さ。俺たちのようにずる賢く、力のある奴がやはり勝ち抜けるんだ」

「そうだな」

「それでは、いよいよこの最強の剣『ラグナ・カリバー』でフェニックスを倒すぞ!」

二人組が勢いよく走り出したその時だった。

遠くから声が聞こえてきた。

「よくぞ、ここまで来てくれた」

そこにはオッドがいた。

「あなたは、社長のオッド。フェニックスはどこに?」

「フェニックスはいないさ」

オッドは笑いながら答えた。

「それじゃ、このゲームの最終ステージは何なんだ」
二人組の一人が不満そうに言った。

「やっと会えたね。
やはり君たちは生きていたんだね。
探したよ。本当に。
まさか偶然にもこんな“お宝”を私が見つけるなんてね。
もうこの世には無いと思っていたからね」

「何のことだよ! 何の話をしているんだよ!」
二人組のうちのもう一人が問い詰めた。

「そう、焦る事はないさ。ゆっくり楽しもうじゃないか。」

オッドは終始笑っていた。
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