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Are you feeling and being shaken?
41話
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ユーリからの話から3日後。
何故か私、八女ツバサは馬車に乗っており、目の前には凛々しい軍服姿のユーリが微笑んでいます。
もう、佇まいがTheオ◯カ◯様!!!
深紅の生地に金色の言い方悪いけどモップの様なものがついた肩章に胸当てに精巧な金色の刺繍とまさに男装の麗人!!!
何故ユーリと馬車に乗っているのかと言うと、今から10分前にユーリの実家であるスレイプズ家で着せ替え人形と化していた。
「この間こっそり採寸してね、うちのお抱えデザイナーに頼んでいたのよ。間に合って良かったわ。あの腹黒クソガキ、いきなりユーリだけじゃなくってツバサちゃんも謁見って嫌な予感しかしないわ」
ユーリの母親であるプレベ・スレイプ様は上機嫌で微笑みながらも手に持っていた扇を”バキッ”と握り潰した。
そう、ユーリと一緒に王宮に行って国王陛下に謁見する事になったのでそれ用のドレスを着ることになったのだ。
私が着ているドレスは、桜色の生地をふんだんに重ねたミルフィーユ仕立てのロングドレス。
レースを使った立体感のあるスカートに背中に大きなリボン。
桜色のドレスに桜をモチーフにしたイヤリングに右薬指にある『救世の証』
「「『一言言って可愛い!!!」」」
ユーリとユーリの妹さんである三女のダヴトリン・スレイプズ様に四女ヘイリーズ・スレイプズ様の3人はドレスを着た私を見て同時に声を上げて親指を立てた。
可愛いと言われて姿鏡にうつった自分を見ると、そこには自分じゃない可愛い女の子が居たが自分が動いたら鏡の女の子も動いていたので自分と納得した。
“クルッ”と回転するとスカートはヒラっと翻って少し楽しい。
これをあの桜の木の下でやりたいな
で・・・『彼』に着飾った私を見せたいな・・・
桜の木の下で微笑むアウフォさんの姿を想像した瞬間顔が真っ赤になった。
この間、聖乙女といたのを見た時から何か自分がおかしくなってきている。
『彼の隣にずっと居たい』
今までこんな思ったことないから気付いてから毎日アウフォさんの顔がちらついてドキドキが止まらない。
なので、馬車に揺られている今もいつユーリに学園寄らせてと言おうか迷っていたら王宮に到着。
でっかいため息を吐きながらユーリのエスコートで王宮内に入り部屋に通されると、室内には私と同じく着飾った知り合い達の姿があった。
「んまああっ!!愛らしい桜の妖精が舞い降りたかと思ったらツバサちゃんですのっ!!!」
「おっ、可愛いじゃん。これ後で写真撮らせてよ。一部に高く売れそう」
「ふーん、桜色の生地か。確実に『彼』の相手ですよって周囲にマウント取ってるんだね」
上から、ラベンダー色のプリンセスラインのドレスを着たボンキュッボンスタイルのドリルヘアーでお馴染み、アンヌ・シュヴァイツヴァル嬢が扇を床に落とし、手がワナワナと震えていた。
お次は、青みを含んだ黒色のバルーンドレスを着たシュゼル・バンザーちゃん。
よく見たら夜空に輝く星の様なクリスタルの刺繍が施されている。
最後に・・・
エメラルドグリーンをふんだんに使ったレースチョーカーに同じくエメラルドグリーン色のマーメイドドレスを着たスタイル抜群のモデル並みの美人さんが腕を組んで頷いてるが誰?
「僕だよ、僕。紫蕗眞守だよ。そんなに見つめられると照れちゃうな」
眞守が頬っぺたを両手で押さえて肩を左右に揺らしながら照れていた。
「ツバサちゃんもびっくりしたよね。だって『麗しの魔導騎士』殿がこんなに美女だったなんて、逃がした魚はでかかったと周りはショック受けるだろうねー」
「ハァ、その二つ名は止めて!!それにボクは周りがなんと言おうとめちゃくちゃ可愛い旦那一筋だからね!!!」
アンヌ嬢がニヤニヤしながら眞守を肘でツンツンすると、赤面しながら眞守はアンヌ嬢にビシッと指差した。
『仲良しで良いこと』と私とシュゼルちゃんが顔を見合わせて微笑んでいる時”コンコン”とドアをノックする音がしたので皆そちらに体を向けると
「失礼いたします」とドアを開けてシルバーの軍服で胸当ての刺繍と肩章と腕の紋章は黒色と、もはや軍服と言うよりアイドルのライブ衣装にしか見えないオレンジ色の髪のドュリキッス・ディバハラスが入ってきた瞬間にアンヌ嬢と眞守が大爆笑をした。
「なにアイドルやっちゃってんのさ!腹痛い!!」
「マジで太めのバンダナして欲しいわ!で、バチバチのエッロい腰振りの曲やって欲しい」
「お前ら何意味不明なこと言ってるんだよ。これは・・・」
「シルバーの軍服は4眷属しか着ることが許されてないんでしょ。それに、胸当ての刺繍が黒なのは武人を表すディバハラス家だからだっけ?」
最後にドヤ顔でエア眼鏡をクイッと上げる仕草を見せたシュゼルちゃんに皆拍手。
「そんなんしてる時間ないわ!国王様から謁見の時間だって。ちなみに、俺も第二王子の護衛として今回の親善大使に参加するからよろしくな」
我に帰ったドュリキッスはドアを開けて私達を謁見室に急いで向かわせ、謁見室に無事到着。
「アンヌ・シュヴァイツヴァル嬢、シュゼル・バンザー嬢、マモリ・メイバー・シブキ殿、ドュリキッス・ディバハラス殿、八女ツバサ嬢お着きになられました」
入口の兵士さんの号令でドアが開くと、目の前には着飾った人達のど真ん中に長々とした赤絨毯。少し遠くの高台に人影が見える。
こんな絵、歴史の教科書で見たことあるわと乏しいイメージから浮かび上がった。
何故か私、八女ツバサは馬車に乗っており、目の前には凛々しい軍服姿のユーリが微笑んでいます。
もう、佇まいがTheオ◯カ◯様!!!
深紅の生地に金色の言い方悪いけどモップの様なものがついた肩章に胸当てに精巧な金色の刺繍とまさに男装の麗人!!!
何故ユーリと馬車に乗っているのかと言うと、今から10分前にユーリの実家であるスレイプズ家で着せ替え人形と化していた。
「この間こっそり採寸してね、うちのお抱えデザイナーに頼んでいたのよ。間に合って良かったわ。あの腹黒クソガキ、いきなりユーリだけじゃなくってツバサちゃんも謁見って嫌な予感しかしないわ」
ユーリの母親であるプレベ・スレイプ様は上機嫌で微笑みながらも手に持っていた扇を”バキッ”と握り潰した。
そう、ユーリと一緒に王宮に行って国王陛下に謁見する事になったのでそれ用のドレスを着ることになったのだ。
私が着ているドレスは、桜色の生地をふんだんに重ねたミルフィーユ仕立てのロングドレス。
レースを使った立体感のあるスカートに背中に大きなリボン。
桜色のドレスに桜をモチーフにしたイヤリングに右薬指にある『救世の証』
「「『一言言って可愛い!!!」」」
ユーリとユーリの妹さんである三女のダヴトリン・スレイプズ様に四女ヘイリーズ・スレイプズ様の3人はドレスを着た私を見て同時に声を上げて親指を立てた。
可愛いと言われて姿鏡にうつった自分を見ると、そこには自分じゃない可愛い女の子が居たが自分が動いたら鏡の女の子も動いていたので自分と納得した。
“クルッ”と回転するとスカートはヒラっと翻って少し楽しい。
これをあの桜の木の下でやりたいな
で・・・『彼』に着飾った私を見せたいな・・・
桜の木の下で微笑むアウフォさんの姿を想像した瞬間顔が真っ赤になった。
この間、聖乙女といたのを見た時から何か自分がおかしくなってきている。
『彼の隣にずっと居たい』
今までこんな思ったことないから気付いてから毎日アウフォさんの顔がちらついてドキドキが止まらない。
なので、馬車に揺られている今もいつユーリに学園寄らせてと言おうか迷っていたら王宮に到着。
でっかいため息を吐きながらユーリのエスコートで王宮内に入り部屋に通されると、室内には私と同じく着飾った知り合い達の姿があった。
「んまああっ!!愛らしい桜の妖精が舞い降りたかと思ったらツバサちゃんですのっ!!!」
「おっ、可愛いじゃん。これ後で写真撮らせてよ。一部に高く売れそう」
「ふーん、桜色の生地か。確実に『彼』の相手ですよって周囲にマウント取ってるんだね」
上から、ラベンダー色のプリンセスラインのドレスを着たボンキュッボンスタイルのドリルヘアーでお馴染み、アンヌ・シュヴァイツヴァル嬢が扇を床に落とし、手がワナワナと震えていた。
お次は、青みを含んだ黒色のバルーンドレスを着たシュゼル・バンザーちゃん。
よく見たら夜空に輝く星の様なクリスタルの刺繍が施されている。
最後に・・・
エメラルドグリーンをふんだんに使ったレースチョーカーに同じくエメラルドグリーン色のマーメイドドレスを着たスタイル抜群のモデル並みの美人さんが腕を組んで頷いてるが誰?
「僕だよ、僕。紫蕗眞守だよ。そんなに見つめられると照れちゃうな」
眞守が頬っぺたを両手で押さえて肩を左右に揺らしながら照れていた。
「ツバサちゃんもびっくりしたよね。だって『麗しの魔導騎士』殿がこんなに美女だったなんて、逃がした魚はでかかったと周りはショック受けるだろうねー」
「ハァ、その二つ名は止めて!!それにボクは周りがなんと言おうとめちゃくちゃ可愛い旦那一筋だからね!!!」
アンヌ嬢がニヤニヤしながら眞守を肘でツンツンすると、赤面しながら眞守はアンヌ嬢にビシッと指差した。
『仲良しで良いこと』と私とシュゼルちゃんが顔を見合わせて微笑んでいる時”コンコン”とドアをノックする音がしたので皆そちらに体を向けると
「失礼いたします」とドアを開けてシルバーの軍服で胸当ての刺繍と肩章と腕の紋章は黒色と、もはや軍服と言うよりアイドルのライブ衣装にしか見えないオレンジ色の髪のドュリキッス・ディバハラスが入ってきた瞬間にアンヌ嬢と眞守が大爆笑をした。
「なにアイドルやっちゃってんのさ!腹痛い!!」
「マジで太めのバンダナして欲しいわ!で、バチバチのエッロい腰振りの曲やって欲しい」
「お前ら何意味不明なこと言ってるんだよ。これは・・・」
「シルバーの軍服は4眷属しか着ることが許されてないんでしょ。それに、胸当ての刺繍が黒なのは武人を表すディバハラス家だからだっけ?」
最後にドヤ顔でエア眼鏡をクイッと上げる仕草を見せたシュゼルちゃんに皆拍手。
「そんなんしてる時間ないわ!国王様から謁見の時間だって。ちなみに、俺も第二王子の護衛として今回の親善大使に参加するからよろしくな」
我に帰ったドュリキッスはドアを開けて私達を謁見室に急いで向かわせ、謁見室に無事到着。
「アンヌ・シュヴァイツヴァル嬢、シュゼル・バンザー嬢、マモリ・メイバー・シブキ殿、ドュリキッス・ディバハラス殿、八女ツバサ嬢お着きになられました」
入口の兵士さんの号令でドアが開くと、目の前には着飾った人達のど真ん中に長々とした赤絨毯。少し遠くの高台に人影が見える。
こんな絵、歴史の教科書で見たことあるわと乏しいイメージから浮かび上がった。
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