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Vorwort zur Erosion
52話
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そんなこんなで会話していると地下道から地上に出たらそこはアラビアンナイトの世界だった。
「おいおい、ア◯ジンだよ!!ほら、ゲイリューン見て!空飛ぶカーペットが飛んでる!」
外を見た眞守のテンションが上がっているのに膝の上のゲイリューンが「ぴやっ!!」と驚いた猫の様に目を見開いて居るのが可愛くてこっそり写メっちゃいました。
他の馬車も同様にテンションが上がっていたと、アンヌ嬢は『アノ曲』を朗々と歌い上げてシュゼルちゃんがキョトンとしたらしい。
王城に着いたらすぐに女王様との謁見。
今回はマユとバカ王子とユーリも同席。
シーンと静寂に包まれた大広間に通された私達は少し高い王座で足を組んで座っているベリーダンスの様な服装の褐色のボンキュッボンのゴージャス美女とその横に傅っている黒豹と対面した。
「よくぞ参った、使者殿。我がハインザイール国国王ドヴァサ・ハインザイール8世である。あいさつもそこそこで悪いがすぐにそこの準備出来ておる転送陣から神殿の方へ向かって欲しい。向こうの神官長には連絡済みだからすぐに参拝出来るようにはなっとる」
そう女王が話している短い時間にも沢山の有感地震があったからすぐに行かないとと皆早足で天蓋の下にある魔法陣に全員乗ると魔法が発動して眩しい光に包まれたのでまた目を瞑ってしまった。
目を開けると、谷間にボロボロに崩れたギリシャ風の神殿と透き通った白い長袖で袖と裾がボリューミーでふわっとしたギャザーのワンピースに某少年漫画の聖衣の様なものをつけた男性達が敵対的な視線を向けていた。
「はぁ?何なのアンタらその態度は?女王からこの私、聖乙女の志多羅マユとおまけの地味女が降臨するって話聞いてないのかしら?」
横からマユが”ドーン”と効果音が聞こえてくる様なドヤ顔で髪をかきあげながら一歩一歩男性達に近づく。
男性達は、一瞬たじろいだがすぐに鼻で笑う様な下卑た人を見下す様な表情に変わった。
「はぁ?何だこいつ。厚顔無恥が擬人化したみたいじゃないか?」
「聖乙女様だってさ。ハハハ、こんなピンク頭の奴が『聖属性』持ってるわけないよな?髪の色と同じくオツムもお花畑の屑アマだわ」
[Hey you!!コイツらのステータス見ちゃいなyo!!]
男性達はマユを指差して大爆笑しだし、笑い声を聞きつけ奥から続々と同じ服装の男性が現れてマユを指差してバカにする様に笑い出した。
ん??何か最後の発言はなんか変だな。
[だーかーらーさー!!目の前の奴らステータス!!見たら面白いことになるぞぉ!!]
頭の中から少年の声がワンワンと響く。
[早く見ないと大変なことになるぞぉ!!なるぞぉ!!なーっちゃうんだぞぉぉぉ!!ゾーさん!!ゾーさん!!パオーーん!!!]
なに、コイツウザい!!だんだんとイラついてきた・・・
「「あーーもう!!うるせーんだよ!!!」」
苛立ちが高まって思わず叫んだら同時に横のマユも肩を震わせて叫んでいた。
「アンタらにバカにされる筋合いは無いんだよ!!」
軽く瞳を潤ませてマユは男性達を睨みつけるがその姿を見た男性達はお腹を押さえながら大爆笑した。
それを見た私も怒りで肩が震え出し、双剣『黄昏』を取り出し威圧をかけようとしたその時、谷の方から大量の石飛礫が男性達に襲いかかってきた。
何事かと谷を見るとターバンを巻いた男性達の姿が見えた。
「マユちゃんの髪の色はなあ、愛と勇気と正義の象徴なんだよ!!バカにするんじゃねーよ!!!」
チンピラ風の男性が叫ぶと、他の男性達も頷きながら神殿の男性達に向けて石を投げ出した。
それを聞いたマユは俯いていた顔を上げて驚愕の表情をし、唇を一文字に噛み締めた。
このチャンスを逃すわけはないと双剣『黄昏』の威圧スキルと同時に頭の中で言っていたステータス表示スキルをオンにすると目の前の男性達のステータスにあり得ない表示があった。
『邪神教信者』
ちなみに、谷いる男性達は
『異世界からの出稼ぎ者 元傘紫組 構成員』
「おいおい、ア◯ジンだよ!!ほら、ゲイリューン見て!空飛ぶカーペットが飛んでる!」
外を見た眞守のテンションが上がっているのに膝の上のゲイリューンが「ぴやっ!!」と驚いた猫の様に目を見開いて居るのが可愛くてこっそり写メっちゃいました。
他の馬車も同様にテンションが上がっていたと、アンヌ嬢は『アノ曲』を朗々と歌い上げてシュゼルちゃんがキョトンとしたらしい。
王城に着いたらすぐに女王様との謁見。
今回はマユとバカ王子とユーリも同席。
シーンと静寂に包まれた大広間に通された私達は少し高い王座で足を組んで座っているベリーダンスの様な服装の褐色のボンキュッボンのゴージャス美女とその横に傅っている黒豹と対面した。
「よくぞ参った、使者殿。我がハインザイール国国王ドヴァサ・ハインザイール8世である。あいさつもそこそこで悪いがすぐにそこの準備出来ておる転送陣から神殿の方へ向かって欲しい。向こうの神官長には連絡済みだからすぐに参拝出来るようにはなっとる」
そう女王が話している短い時間にも沢山の有感地震があったからすぐに行かないとと皆早足で天蓋の下にある魔法陣に全員乗ると魔法が発動して眩しい光に包まれたのでまた目を瞑ってしまった。
目を開けると、谷間にボロボロに崩れたギリシャ風の神殿と透き通った白い長袖で袖と裾がボリューミーでふわっとしたギャザーのワンピースに某少年漫画の聖衣の様なものをつけた男性達が敵対的な視線を向けていた。
「はぁ?何なのアンタらその態度は?女王からこの私、聖乙女の志多羅マユとおまけの地味女が降臨するって話聞いてないのかしら?」
横からマユが”ドーン”と効果音が聞こえてくる様なドヤ顔で髪をかきあげながら一歩一歩男性達に近づく。
男性達は、一瞬たじろいだがすぐに鼻で笑う様な下卑た人を見下す様な表情に変わった。
「はぁ?何だこいつ。厚顔無恥が擬人化したみたいじゃないか?」
「聖乙女様だってさ。ハハハ、こんなピンク頭の奴が『聖属性』持ってるわけないよな?髪の色と同じくオツムもお花畑の屑アマだわ」
[Hey you!!コイツらのステータス見ちゃいなyo!!]
男性達はマユを指差して大爆笑しだし、笑い声を聞きつけ奥から続々と同じ服装の男性が現れてマユを指差してバカにする様に笑い出した。
ん??何か最後の発言はなんか変だな。
[だーかーらーさー!!目の前の奴らステータス!!見たら面白いことになるぞぉ!!]
頭の中から少年の声がワンワンと響く。
[早く見ないと大変なことになるぞぉ!!なるぞぉ!!なーっちゃうんだぞぉぉぉ!!ゾーさん!!ゾーさん!!パオーーん!!!]
なに、コイツウザい!!だんだんとイラついてきた・・・
「「あーーもう!!うるせーんだよ!!!」」
苛立ちが高まって思わず叫んだら同時に横のマユも肩を震わせて叫んでいた。
「アンタらにバカにされる筋合いは無いんだよ!!」
軽く瞳を潤ませてマユは男性達を睨みつけるがその姿を見た男性達はお腹を押さえながら大爆笑した。
それを見た私も怒りで肩が震え出し、双剣『黄昏』を取り出し威圧をかけようとしたその時、谷の方から大量の石飛礫が男性達に襲いかかってきた。
何事かと谷を見るとターバンを巻いた男性達の姿が見えた。
「マユちゃんの髪の色はなあ、愛と勇気と正義の象徴なんだよ!!バカにするんじゃねーよ!!!」
チンピラ風の男性が叫ぶと、他の男性達も頷きながら神殿の男性達に向けて石を投げ出した。
それを聞いたマユは俯いていた顔を上げて驚愕の表情をし、唇を一文字に噛み締めた。
このチャンスを逃すわけはないと双剣『黄昏』の威圧スキルと同時に頭の中で言っていたステータス表示スキルをオンにすると目の前の男性達のステータスにあり得ない表示があった。
『邪神教信者』
ちなみに、谷いる男性達は
『異世界からの出稼ぎ者 元傘紫組 構成員』
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