現代に生きる勇者の少年

マナピナ

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3章 運命

第30 特訓✕渋谷 Ⅳ

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 智花は1丁の拳銃を手に取ると撃つ構えを見せた。

「まずこれは2人共装備してもらうわ、名前はなんだっっけなぁ・・・」

「私に扱うのは無理だと思いますけど?」

「大丈夫、美樹ちゃんでも扱える様になるから、そうだ名前はカリスバインだった」

「カリスバインねぇ、何処の中二病が名付けたのかしら?」

皐月が呆れ顔で質問をした。

「もちろん圭介よ、ただ本人は毎回と言っていい程名前を変えて呼び出すのだけどね」

「結局名前なんて関係ないと言うことかしら?」

「その通り、頭に武器をイメージして呼び出せば良いだけなのよね」

智花は可笑しそうに笑い始めた、それを見ていた美樹と皐月は適当すぎる説明に只々呆れるだけであった。

「因みにこの拳銃で使われる弾は人に当たっても死ぬ事は無いからね、かなりの痛みは有るけど頭に当たっても大丈夫」

「どうして?」

美樹が不思議そうな顔で聞く。

「えーと、拳銃だけでなくコアで精製された武器は人に致命傷を与える事が出来ない様に調整されてるのよね、質問はしないで詳しい事は私にも分からないから」

いい加減である・・・

「さぁ、射撃訓練から行ってみましょう」




 本来の姿に成った魔族は雄叫びを上げながら圭介と向かって来た。

「バラバラに引き裂いてくれるわ」

 圭介の首元を掴もうとする手を払い除け腹に拳をめり込ませる。
魔族は痛みのあまり腹を抑えくの字へと曲がる、そこへすかさず顎に膝蹴りを入れると、魔族は仰向けに倒れ込んだ。

「おい魔族、お前に2つほど聞きたい事がある」

「誰が答えるか」

「そうか・・・」

そう言うと圭介の左足は高く振り上げられ魔族の片足をへし折ったのである。

「うがああああ」

「次は片腕だな」

「言う、言うから待ってくれ」

魔族は折られた足を押さえ哀願し始めた。

「まずはお前らが探している物は何だ?」

「・・・勾玉だ、白と黒そして緑の勾玉を探せと言われてる」

勾玉にはあてがある、黒は俺が白は智花がもっている、どちらも勇兄の形見だが何故勾玉が必要なんだ?

「次の質問だ、今の魔王はだれだ?」

「今魔族を収めてるのはマーベラル様だ、この世界と異世界を繋ぎ魔族優位の世界を作られる方だ」

「この世界の魔王も賛同したのか?」

「魔王エリエールはマーベラルの考えに納得できず戦いを挑み敗れた、その際側近を連れ西からこの辺に逃げ延びたと聞いている」

なるほど、もしかしたら絵里と名乗った娘が魔王エリエールだったのかも知れないな。

「なぁ、もう良いだろう」

「ああ、最後にお前は今でも敵か?」

「滅相もない、魔王マーベラルが現れる前の様に人間社会に寄り添いながら生きて行きます」

「次は無いからな」

魔族は人の姿に戻り何度も頷くと足を引きずり消えて行った。

 何故見逃したんだろう、今までなら問答無用で始末してたのに、俺が異世界から比較的穏やかなこの世界に染まって来たからか?
何れにせよしっかりしなければ、命を落とすのは俺たちに成る事だけは覚えておかなければ行けない。
 何はともあれ、宿敵魔王マーベラルは必ず探し出して倒さねば行けない。







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