現代に生きる勇者の少年

マナピナ

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5章 勇者と魔王

第62 パートナー✕嫉妬

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 圭介は地下の訓練場で一通りの武器を試した。

「良い感触だよ」

「良かったわ、大切な武器だから失敗してたらどうしようかと内心冷や冷やしてたの」

 たまに見せる皐月の可愛らしい笑顔、俺は彼女が見せるこのギャップが好きに成っていた。

「そう言えば皐月の勾玉は代々の家宝と言う話だったけど、使用された話は聞いた事無い?」

「聞いた事無いわね、大体何故狙われたのかも圭介に会うまで分からなかったわ」

「そうか・・・」

 彼女の勾玉は俺に反応したのは間違いない、白と黒の勾玉は元々勇兄が持っていた物だ。
美樹に反応したのはその為だろう、黒の勾玉も同じだが勇兄は発動させ無かった、しかし美樹に寄り発動が完了した。
それならば独り異世界を渡り歩いて来た、俺の相棒が皐月なのか・・・?
イヤイヤ、都合良く考え過ぎだ。

「難しい顔をしてどうしたの?」

「些細な考え事を少しね、武器は全部使わせて貰うよ」

皐月は頬を赤く染め後ろを向いた。

「私ね思った事があるの、実は圭介のパートナーに成るために生まれて来たのでは無いかとね」

「そんな事あるのかな?」

皐月の話では勾玉の中には地球では発明されてない物も存在していると言う。
数百年、数千年前に地球より文明の発達世界へ行った事があり、持ち主はこの世界で息を引き取った、その先祖が西山家では無いかと推測してみせた。

「だって小型の家庭用原子力発電機まで作れるのよ、可怪しいと思わない?」

「それってかなり物騒だな」

「勿論原子力は人の扱えない分野では無くなってるから安心よ」

緑の勾玉はとんでも無い代物だな、魔族はこの情報を何処で手に入れたのかも気になる所だ。
また皐月が狙われる可能性も出て来た様だ。

「よし、箱根攻略では俺とペアを組んで動こうか」

「まぁ、圭介が望むなら良いわよ・・・」

「有難う、頼りにしてるよ」

「もう、私は先に事務所へ戻ってるわね」

俺もシャワーを浴びて戻るかな。



俺が事務所へ戻ると帰りしたく万全な3人が待っていた。

「圭介少し聞きたい事があるのだけど?」

美樹が引きつった笑顔で問いかけて来た。

「な、なにかなぁ?」

俺が何かしたのだろうか、全く心当たりが無いのだけど・・・。

「箱根での戦いは皐月と行動を共にするって本当なの? それも起きてから寝るまでとはね」

皐月のやつ大袈裟に言ったな、小悪魔が。

「美樹には智花さんがいるじゃないか、だから俺は皐月と組むと言っただけなんだけどな」

「そうよ、ただ野宿に成ったら一晩一緒と言うだけの事よ」

「皐月ー」

今にも飛びかかりそうな美樹と皐月の間に胡桃が割って入ったのである。

「私も圭介さんと一緒に行動させて頂きます」

「ナイスよ胡桃」

「ちっ」

俺には聞こえた皐月が小さく舌打ちをしたのを、本当なら胡桃は美樹の方に付いて欲しいんだよな。
美樹と智花さんはまだ素人みたいな者だし。

まぁ、ややこしく成るので今は黙っていた方が良さそうだな。


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