現代に生きる勇者の少年

マナピナ

文字の大きさ
66 / 69
6章 箱根の戦い

第66 勇者✕アイテム士

しおりを挟む
 翌日は快晴に恵まれた、朝食を取ると事前に決めた通りの二班に分かれて行動が開始されたのであった。

 皐月は昨夜の事など忘れたかの様にパッドを操作しながら、ドローンを操作している。

「分かった行って来る」

俺は皐月から方角と距離を聞くと、スキル魔法で姿を隠しブーストしながら向かった。
昨夜の事に比べたら訳無い事だ、背後で姿を表すと手早く両断し吸収して戻るを繰り返した。

「圭介見つからないからお昼にしたら?」

「皐月は食べないのか?」

「私は後で頂くわ」

「あのな・・・昨夜の事何だが」

「あ、ああーー」

突然大きな声で言いたい事を遮られた。

「困惑してるわよね、当然よね」

「嫌、今では嬉しいと思ってるけど家族はどうする?」

「跡は誰でも継げる、でも貴方に付いて行けるのは私だけ、初めて助けて貰った時から気に成ってたのが、今では完全に好きな気持ちと確認出来るのよ」

「皐月、ありがとう」

顔を近づけ瞳を閉じた彼女の唇に、自分の唇を重ねたのだった。

「愛してる」

「俺も愛してる」

「美樹よりも?」

「美樹は好きだけど、皐月は愛してる」

違いを分かって来れたかな?

「ありがとう」

そう言うと彼女は自分から唇を重ねて来たのだった。

ここに晴れて勇者とアイテム士のパーティーが誕生した瞬間だった。



 長い間重ねてた唇と離すと彼女は言った。

「そろそろ、お仕事しましょう」

「そうだね、では索敵を頼むよ」

仕事モードの皐月には殆ど気に留めた事は無かったのに、華麗に動く指先、真剣に見入る横顔、全てが意識する様に成って来たのであった。

「ごめんなさい、後方の森30メートルから5人来るわ」

30メートル有れば俺1人なら大丈夫だろが、皐月が危険に成るかも知れない。

「皐月、急いで荷物の回収をして」

「分かった、圭介煙玉よ」

俺は皐月から野球ボール位の玉を受け取った。

 数分後、敵の姿が見えて来た所で皐月のオーケー合図が出た。
煙玉を地面に叩き付けるとスキル魔法使い、近くにあった木の高く太い枝へと避難したのだった。

「抱っこされるのは二度目ね」

「緊急事態なのに嬉しそうだな」

「もちろん嬉しいわ」

暫く様子を見る為皐月を膝の上に乗せ座り込んだ。

「今良い物出して上げる」

そう言うと何か布みたいな物を出して包み込んだ。

「これで周囲と同化したから安全よ」

皐月は頬にキスをするとタブレットと向き合った。

 暗闇の中で皐月の顔だけが灯りを浴びて輝いて見せる。

「ありがとう」

俺は少し彼女を強く抱きしめた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...