現代に生きる勇者の少年

マナピナ

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6章 箱根の戦い

第69 取引✕怒り

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 魔王マーブェラスは懐から緑の勾玉を取り出した。

「ケイト、これが何かは分かるな」

「皐月から奪ったのか」

「これは彼奴にしか使えない、しかしここで壊す事は簡単だ」

「・・・取引とは?」

「簡単な事さ、この世界から手を引くだけで良い、お前は後5年でこの世界を離れるのだから大人しく引き下がってろ」

「なる程な、俺に手を引かせ勇者が育つ前に魔族を掌握するって事だな」

「流石賢いな」

「良いだろう手を引いてやる」

マーブぇラスは薄ら笑みを浮かべ宝玉を圭介へと投げた。

 圭介は皐月の元に戻ると自分で抱え胡桃と共にその場を離れた、一言だけ言い残して・・・。

「美樹、後は頼むな」

「・・・」



 圭介達の姿が見えなくなると、美樹の瞳から涙が流れ落ちた。

「何故、何故皐月なの?」

「美樹・・・」

「教えてよ何故私で無く皐月なの?」

「美樹・・・」

「彼奴だ、彼奴が皐月と圭介を会わせなければ、こんな事には成らなかったんだ」

皐月は剣を取り出すと、マーブぇラスへ向かい歩きはじめ、徐々に加速して行った。

「うわーーーー、お前のせいだーーー」

一瞬でマーブぇラスの目の前に到達すると、剣を思い切り振り下ろした。

「お前は何者じゃ?」

美樹の剣を杖で受け止めるマーヴエラス。

「私はこの世界の勇者だ」

「何だと?」

魔王が怯んだ所に美樹が回し蹴りを入れる。

「グハッ・・・小癪な小娘」

マーヴェラスが呪文を唱えようとする所へ、智花が沈黙のスキル魔法を使う。

「お前が勾玉を探さなければ良かった物を、消滅させてやる」

ブーストで背後に回ると剣を突き刺す。

「ハァハァ、どうだ」

「これで勇者気取りか、ケイトに比べたら虫けらだな」

マーヴェラスは杖で美樹の腹を突き退けると、背中に刺さった剣を抜き投げ捨てた。

「このやろう」

美樹は短剣と銃を取り出すと魔王の懐へと潜り込んだ、

「この世界の勇者は死んだばかりでは無いのか?」

「その意志を受け継いだ私がいる」

短剣を胸に突き刺すと銃弾を全て額に打ち込んだ。

「あり得ない、お前ごとき小娘に負けるとわ」

美樹は刀を取り出すと全力で打ち砕いだ。

「貴方の敗因は、この世界で圭介に手を出させた事よ」

「美樹止めを」

智花の言葉に答える様、マーヴェラスの首を切り落とした。

「美樹早く吸収して圭介を追いかけるわよ」

「もう良いの・・・」

圭介幸せに、私は命ある限りこの国を守ります。


圭介と皐月は胡桃の案内で絵里の元へ身を寄せていた、次の世界へ行くその日までへ。










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