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新たなる伝説の戦士!? 正体不明の三人目!

第70話 新たなる伝説の戦士!? 正体不明の三人目! 13

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「こちらです」
「子供服…」
「ここ有名だよねー」
「可愛い服が多いよね、私好きなんだけど…」
「夢の胸とタッパには合わないよね」

 絵に書いたように、凹んだ夢さん。そして並んで凹む私。

「子供服…」
「胸…」
「お嬢様、入りましょう!」
「ほら夢! 夢が着れない代わりに優ちゃんが着てくれるから」
「イヤですよ!?」
「これなんかどうですか!?」
「ああ! もうお店の外に持ち出さない!」
「こっちも似合うよー」
「希望も! 出さないの!」
「こちらはどうでしょうか?」
「こちらもありますよ?」
「こちらなんてどうでしょうか?」
「また出して! って誰!?」
「店員Aです」
「店員Bです」
「店長Aです」
「店長にAもBもないでしょ!? 店長出て来ないで下さいよ!」
「まあまあ、とりあえずご入店ー」
「「ご入店ー」」

 味方がいない!

「さあさあ、お着替えしましょう!」
「お嬢様、下から脱いでください」
「鼻血を拭いなさい!」
「わあ、これ可愛い! 優ちゃん、これもこれも!」
「これなんかも似合うんじゃない?」

 女性3人で姦しいと良く言いますが、その上を行くともうどうしよもなりません。

「お嬢様ミニです!」
「却下です!」
「こんなきれいな肌をしてるんだから、見せないとだよ!」
「誰にですか!」
「私にです!」
「最悪です!」
「わ、私も見たい…かも」
「夢さん!?」
「こちらでお着替えを」

 試着室に連れられると、色々洋服が積みあがっていきます。

「お手伝い致します」
「一人で着替えます」
「では、こちらもどうぞ」
「あ、すいません。スカートはちょっと」
「「「「えーーーーーーー!!!」」」
「不満が多い!」
「じゃあこちらを」
「ホットパンツもイヤです!」
「「「「えええーーーーーーーー!!!」」」」
「なんなんですか!」
「いいから着てよ! なんなら着させるよ!」
「ひい!」

 気がつくと着せ替え人形と化しました、実際に手を下してきたのがつかさだけだったので色々助かりましたが。
 なんとかガードしてくれましたが、私に見せた腑抜けた表情だけは許せません。
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