ショタ拾いました

yufa

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編集長

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「やっと原稿終わった」

俺の視界は歪んで見えたあれからずっと原稿を描いていたが終わる頃にはもう朝だった。俺は、ふらふらと歩きながらまだ寝ている陽太の隣に寝転がりゆっくりと夢の世界と向かった。




私の名前は桜島花。今日は、BL漫画家ベンから新作の原稿を取りに来た。昨晩電話したところ彼は全然原稿を仕上げていないと、ほざいていたが..........

私は、ベンの住むマンションの部屋のインターホンを押した。

ピンポーン

チャイムが響くが彼は一向に出てくる気配はない、私はため息をつきながらバックの中からベンの部屋の合鍵を取り出した。何故合鍵を持っているかと言うと、ベンが有名になる前、原稿を無理して描いていたことがあり疲労で倒れたことがあった。彼は独り暮らしであるため誰かが気づくことは少ないそのため倒れても気付けるように私が合鍵を借りたと言うわけだ


「勝手に入るぞ」

私が声をあげてもベンの声は聞こえなかった。やはり倒れているのではないかと心配になり急いでリビングに向かったしかしベンの姿はなかった。

「出掛けてるのかな?」

寝室の方に向かうと、見てしまった。見知らぬ美少年とベンが抱き合って寝ているところを


私は、舌打ちしベンの体を踏んだ


「さっさと起きろショタコン」


すると美少年は、小さく声を漏らした。

「ベン、大好き」
「俺もだよ、陽太」


私は更に怒りの感情が増した。寝ていることに起こっているじゃない恋人いない私への傷に触れるベンが許せなかった。

「おい、変態私への嫌がらせか?」


するとベンはバネのように体を起こした。

「ヘ、編集長!何でここに?」
「昨日、原稿取りに行くっていただろうが」
「すみません」
「で?あの子誰?」






「ふーん自分の名前が分からないんだ」
「はい、そうです」


俺は、陽太との出会いを編集長に話した。編集長は親身になって話を聞いてくれた。


「で?したのセックス」


俺は、編集長の言葉に口を開けてしまった。

「何?してないの?」
「するわけないじゃないですか!」
「あんたそれでも男?チンコついてるの?」
「ついてますってかそんなこと言うから恋人出来ないですよ」

「あ?」


しまった編集長の逆鱗に触れてしまった俺は腰を掴かまれ思いっきり体を投げられた。

「痛ってえ」
「はぁ私だったら犯してるわね」


しれっと続けやがった


「まあ原稿見るから貸して?」
「お願いします」


俺は、昨日寝ないで描いた過激でエロ男を描きまくった。

「うーん」

編集長は唸りながら一枚、一枚原稿に目を通してると陽太が編集長に歩み寄った。

「何やってるの?お姉ちゃん」
「あら、あなたが陽太ちゃんねか、可愛い」

ヤバい編集長の目が完全にヤバい人の目だ

「ベン?この子もらっていい?」
「ダメですよ」
「何でよ、どうせあんた童貞でセックス経験ないんだから私に頂戴よ」
「それは、編集長だって経験ないでしよ」

「大丈夫私は、陽太ちゃんを気持ちよくさせてあげられるから」



俺は、陽太の手を引き自分の方に引き寄せ編集長から遠ざけた。


「け、警察呼びますよ」
「何よもう、ああ恋人出来ないかな」
「無理に決まってるじゃないですか」
「あ?」


そして俺は、編集長の背負い投げを喰らった。


「........痛い」

「原稿は完璧、じゃあ私仕事あるから」



俺と陽太は、手を握りしめ、編集長を送ることにした。

「セックス頑張りなさいよ」
「しませんよ......多分」


すると陽太は、手を振った


「お姉ちゃんまたね」
「うんまた会いに来るからね」



編集長は、ニヤニヤしながら陽太の頭を撫でた。すると編集長は俺の耳に囁いた。

「頑張りな、あんたが陽太守るんだよ」

「はい」


編集長は笑顔のまま帰っていった。
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