婚約破棄をされるのですね、そのお相手は誰ですの?

文字の大きさ
4 / 6

4

「そろそろ黙ってくれるかな。非常に不愉快極まりない。今すぐ君を不敬罪で投獄してあげようか?君如きどうとでもできるんだよ。」

「王太子殿下、ここは私がやったとされている罪について聞いてみてもいいでしょうか。これによっては我がノースン公爵家が侮辱されたと見なし、彼等への処罰はノースン公爵家の者として私が定めます。」

ノースン公爵家の者として舐められてはいけないのです。威厳を常にもち、導く者として胸を張っていなくてはいけないのです。それが、貴族である私たちの務めなのですから。

「いいよ。たしかに、この件は愚弟が関係していなければノースン公爵家の問題だしね。愚弟の処罰はこちら側も関与させてもらうが、それ以外はそちらの判断に任せよう。」

「ありがとうございます。それでは、私の罪についてどうぞ語ってくださいませ?」

第二王子殿下、宰相補佐様、副騎士団長様、ヒロナ様に視線を向け笑顔で言葉を促しますと、あら先程までの青い顔が少し和らぎ笑顔が浮かびましたね。たしかに王太子殿下と公爵家の令嬢では私の方が分があると思われてしまうでしょうね。馬鹿な人たち。

「ハルメっノースン公爵令嬢はヒロナが傷つくような噂を流し、彼女を嘲笑っていたんです。」

「それだけではない!彼女が通る度に罵倒を続け、水をかけることもあった!」

「ほんとひどいね。それに先日ヒロナは階段から突き落とされたんだよ。ほんと嫉妬に狂った女って意味わかんない。」

「けど、ハルメノア様は私が嫌いだからしょうがないんだよ...。私がみんなと仲良くしてるからっ。」

泣かれてしまいましたね。けど、ごめんなさい。貴族の令嬢っていう者はね、嘘泣きってすぐ見破ってしまうのよ。

「なるほど、それはいつの出来事ですか?」

「それはっ...いつなんだ?」

「いつかは分からないが、ハルメノア公爵令嬢がやったのは間違いないはずなんだ!」

「そうだよ。けど、いつなのかはわかんないや...。」

「えっ!?うそ!みんな!?みんなにちゃんといつだったか言ったよね!?」

あらあら、これはどうやら。
感想 27

あなたにおすすめの小説

私の婚約者でも無いのに、婚約破棄とか何事ですか?

狼狼3
恋愛
「お前のような冷たくて愛想の無い女などと結婚出来るものか。もうお前とは絶交……そして、婚約破棄だ。じゃあな、グラッセマロン。」 「いやいや。私もう結婚してますし、貴方誰ですか?」 「俺を知らないだと………?冗談はよしてくれ。お前の愛するカーナトリエだぞ?」 「知らないですよ。……もしかして、夫の友達ですか?夫が帰ってくるまで家使いますか?……」 「だから、お前の夫が俺だって──」 少しずつ日差しが強くなっている頃。 昼食を作ろうと材料を買いに行こうとしたら、婚約者と名乗る人が居ました。 ……誰コイツ。

婚約破棄は先手を取ってあげますわ

浜柔
恋愛
パーティ会場に愛人を連れて来るなんて、婚約者のわたくしは婚約破棄するしかありませんわ。 ※6話で完結として、その後はエクストラストーリーとなります。  更新は飛び飛びになります。

「婚約破棄だ」と笑った元婚約者、今さら跪いても遅いですわ

ゆっこ
恋愛
 その日、私は王宮の大広間で、堂々たる声で婚約破棄を宣言された。 「リディア=フォルステイル。お前との婚約は――今日をもって破棄する!」  声の主は、よりにもよって私の婚約者であるはずの王太子・エルネスト。  いつもは威厳ある声音の彼が、今日に限って妙に勝ち誇った笑みを浮かべている。  けれど――。 (……ふふ。そう来ましたのね)  私は笑みすら浮かべず、王太子をただ静かに見つめ返した。  大広間の視線が一斉に私へと向けられる。  王族、貴族、外交客……さまざまな人々が、まるで処刑でも始まるかのように期待の眼差しを向けている。

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

うまくやった、つもりだった

ひがん さく
恋愛
四大貴族、バルディストン公爵家の分家に生まれたオスカーは、ここまでうまくやってきた。 本家の一人娘シルヴィアが王太子の婚約者に選ばれ、オスカーは本家の後継ぎとして養子になった。 シルヴィアを姉と慕い、養父に気に入られ、王太子の側近になり、王太子が子爵令嬢と愛を深めるのを人目につかぬよう手助けをし、シルヴィアとの婚約破棄の準備も整えた。 誠実と王家への忠義を重んじるこの国では、シルヴィアの冷徹さは瑕疵であり、不誠実だと示せば十分だった。 かつてシルヴィアはオスカーが養子になることに反対した。 その姉が後妻か商家の平民に落ちる時が来た。 王太子の権威や素晴らしさを示すという一族の教えすら忘れた姉をオスカーは断罪する。 だが、シルヴィアは絶望もせずに呟いた。 「これだから、分家の者を家に入れるのは嫌だったのよ……」  

愚か者が自滅するのを、近くで見ていただけですから

越智屋ノマ
恋愛
宮中舞踏会の最中、侯爵令嬢ルクレツィアは王太子グレゴリオから一方的に婚約破棄を宣告される。新たな婚約者は、平民出身で才女と名高い女官ピア・スミス。 新たな時代の象徴を気取る王太子夫妻の華やかな振る舞いは、やがて国中の不満を集め、王家は静かに綻び始めていく。 一方、表舞台から退いたはずのルクレツィアは、親友である王女アリアンヌと再会する。――崩れゆく王家を前に、それぞれの役割を選び取った『親友』たちの結末は?

悪役令嬢が残した破滅の種

八代奏多
恋愛
 妹を虐げていると噂されていた公爵令嬢のクラウディア。  そんな彼女が婚約破棄され国外追放になった。  その事実に彼女を疎ましく思っていた周囲の人々は喜んだ。  しかし、その日を境に色々なことが上手く回らなくなる。  断罪した者は次々にこう口にした。 「どうか戻ってきてください」  しかし、クラウディアは既に隣国に心地よい居場所を得ていて、戻る気は全く無かった。  何も知らずに私欲のまま断罪した者達が、破滅へと向かうお話し。 ※小説家になろう様でも連載中です。  9/27 HOTランキング1位、日間小説ランキング3位に掲載されました。ありがとうございます。

知らない男に婚約破棄を言い渡された私~マジで誰だよ!?~

京月
恋愛
 それは突然だった。ルーゼス学園の卒業式でいきなり目の前に現れた一人の学生。隣には派手な格好をした女性を侍らしている。「マリー・アーカルテ、君とは婚約破棄だ」→「マジで誰!?」