五度目のループをした虐げられた追放巫女は謎多き団子屋の店主様から一生分の愛を注がれる〜追放巫女は誰にも言えない異能持ちでした〜

星空永遠

文字の大きさ
1 / 26
一章

一話 追放巫女と新たな出会い

しおりを挟む
 苦しい……。痛い……。私はいつまで、こんな辛い人生を生きなければならないのだろう? 何度ループしたって不幸なら、いっそ、この手で命の灯しを消してしまおうか。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「卯月様は今日もお美しい……」
「わずか七歳で巫女の力が宿り、十三歳になった今では奥様と並んで立派な巫女だものね」

「それに比べてアレはなに?」
「奥様もいつまであんな役立たずを置いておくのかしら」
「しっ。聞こえるわよ」

「……」

 朝、目覚めて扉を開けると、聞こえてくるのは私の陰口ばかり。以前は週に一度くらいだったのに、今では毎日のように嫌な音が聞こえてくる。

 もう……聞きたくない。
 ちなみに卯月というのは私の妹だ。

 私の家系、神無月家は女性は巫女、男性は陰陽師と代々決まっている。

 陰陽師は結界の外に現れる妖などを退治する役目があり、最近はよく神社の外に妖が出るので兄さんや従兄が昼間から御札を持って、外に出ていくのを度々見る。巫女は神様のために舞を踊ったり、参拝客の相手をしたり、他にも色んな仕事がある。

 巫女の力が目覚めるのは十歳前後。水晶に手を当てると光り輝くという。それが陰陽師や巫女に目覚めたときの合図である。
 その際、巫女や陰陽師である資格があると認められ、まわりからは祝福される。

 だから七歳で巫女に目覚めた卯月は優秀な子。普通なら自慢の妹が出来て姉である私も喜ぶべきなのだが……。私は世話係の人達が噂するようにあまり良いように思われていない。それもそのはず。

 私はもうすぐ十六歳になるというのに、巫女の力に目覚めていないのだから。水晶に手を当てるのは通過儀礼として、この家に生まれた者は誰しもが経験する。が、今まで十六歳までに能力に目覚めなかった者はほとんどいなかったらしい。

 過去には私と同じように役立たずだと判断された者はその日の内に遠くの山に捨てられたと聞く。何故、私は捨てられないのだろう? 未だに私は神無月家に何も貢献していないというのに。

 巫女や陰陽師は綺麗な心を持つ者が能力の開花が早いとされてきた。卯月が綺麗かどうかは置いておいて、その噂が仮に本当だとしたら私が巫女になれないのも納得だ。なぜなら私はとうに穢れてしまっているから……。

 それは遠い、昔のこと。私は前世の記憶を覚えている。

 ねぇ、神様。
 本当に神様がいるのなら教えてください。

 ……前世の穢れはいつ浄化されるのですか?

「まだいたの? 緋翠(ひすい)姉さん」
「……おはようございます。卯月様」

 隣の部屋から出てきた卯月に深くお辞儀をした。私たちはれっきとした姉妹だ。だが、一度壊れてしまった、その溝は埋まらない。

 私が十歳になり通過儀礼をしたあの日、巫女の力が宿らなかった私を見た卯月は絶望した。昔は一緒に遊んでいた卯月。小さい頃は「緋翠お姉ちゃん」っていつも後ろをついてきていたあの頃が懐かしい。

 いつも笑顔で私の名前を呼んでいた卯月はいつしか、私を見て名を呼ぶ度、顔を歪めていた。まるでゴミを見るような目だ。

 名を呼んでくれるのは情からなのか。それとも、未だに姉妹として接してくれている? そんなこと、ありえないよね。

 卯月は巫女。私は卯月や兄さんたちの世話係に地位が落ちたのだから。庭の掃除。朝食の支度。他にも陰口を言っていた女性たちの世話をしている。

 そう、私は世話係よりも下な使用人のような生活を強いられている。それでも卯月の部屋の隣なのは、せめてもの救いなのか。

 ……違う。母は私が卯月を見て、早く巫女に目覚めろと言っている。これは母からの圧だ。重圧に押し潰されて今にも胸が張り裂けてしまいそう。

「それで、いつ出ていくの?」
「……え?」

「え? じゃないでしょ。緋翠姉さんはいつまで私の姉でいる気なの!?」
「きゃっ……!?」

 私は突き飛ばされてしまった。だけど、私に救いの手を差し伸べる者はいない。

「母さんもよくこんなゴミ、いつまで置いとく気? もうすぐ十六になるくせにまだ巫女の力に目覚めないとか……もう手遅れね」
「っ……」

「大体さぁ、この目が穢れの原因なんじゃないのぉ?」
「いたっ……!」

 私は右目に眼帯をしている。これは前世、鬼に目を抉られたときのだ。普通なら生まれ変わってしまえば目を引き継ぐことはないのだが、私は片目のまま生まれてしまった。

「それともなに? 十歳の祝福の儀には、とっくに処女じゃなかったとか? だから、こんなに臭いんだぁ~。穢れた女なんて最悪じゃん。もうアンタの顔なんて見たくないから、早く出て行ってよ」
「今、お金を溜めてるの。ある程度溜まったら出て行く。だから、それまではココに……」

「誰が待つの? 私、言ったよね? 出て行ってって」
「卯月ちゃ……」

「様をつけろぉぉぉぉ! 気安く私の名前を呼ぶなぁぁぁ!」
「いっ……! いたっ……やめっ……」

 私は卯月の足で身体を殴られた。顔を、肩を、お腹を蹴られた。今の卯月は私のことを本当に嫌っている。だって、その証拠に卯月の背中には黒い翼が生えているから。

「ちょっと……朝からなんなの!?」
「母さん……!」

「卯月! どうしたの!?」
「緋翠姉さんが私に暴力を振ったの~! 巫女は穢れの存在だ~って」

「私、そんなこと言ってな……っ」

「なんですって!?」
「お母様……違い……きゃっ!?」

「穢れてるのはお前のほうよ、緋翠」
「っ……」

 胸ぐらを掴まれて言い放たれた言葉。私には痛いほど突き刺さった。……お母様に私の言葉は届かない。だから卯月に暴力を振るわれたといっても信じない。

 以前、卯月に逆らい、お母様に真実を言ったとき、お母様はこう言った。「卯月から聞いているわよ。貴方は卯月のことが嫌いで、卯月を陥れるために卯月を虐めてるって。今後、貴方の言葉は信じない。私は巫女である卯月を信じるわ」と。

 ねぇ、そんなに巫女が大事? 私は巫女である以前に貴女の娘じゃないの?

 私が生まれたとき、喜んでくれたよね。それは巫女の跡継ぎが生まれたから祝福してくれただけだったの?

 そんなに巫女が偉いの? ……わかってるよ。お母様の中で巫女が特別な存在だってこと。役立たずな私は貴女の中で娘でもなんでもないだもんね。

 ねぇ、お母様。今の貴女にとって、私はどう映っているの?……世話係、いや、使用人として使えればいいほう、だよね。知ってる。だって、お母様の翼も黒いから。殺意と悪意に満ち溢れている。……痛いほど伝わってくるよ。

 私は巫女の力には目覚めなかったけれど、一つだけ能力があった。それは自分に対して相手がどう思っているかわかるということ。

 黒い翼が生えていたら、私のことが嫌いということ。赤やピンクなど明るい色なら私をよく想っている。が、そんな人には今まで会ったことがない。

 そして、もう一つ。黒い翼は病気を抱えていたり、死期が近くても現れたりする。その場合、翼は二枚ではなく四枚。今のところ、お母様も卯月も二枚だから、単に私のことが嫌いという感情が強くて現れた翼のようだ。

 この力は言っても信じてもらえないと思って、誰にも話していない。
 自分の感情が相手にわかってしまうなんて、これほど恐ろしい能力はない。こんなの、話したところで怖がられるだけだ。

「……そうだわ。思い出した」
「お母、様?」

「緋翠。貴女、今日誕生日だったわよね?」
「え?」

 お母様が突然なにを言い出すかと思えば……私の誕生日は三日後。お母様は私の誕生日さえ忘れてしまったのか。

「せっかくの誕生日だし、何かプレゼントでもあげないと、ね」
「っ……」

 昔の私ならお母様からのプレゼントという言葉にすぐに飛びついただろう。だけど今は違う。お母様の黒い翼の色がさっきよりも黒くなった。

 お母様は一体なにを考えているんだろう?
 私には翼で感情がわかっても、お母様の考えていることが全て見えるわけじゃない。

「誕生日おめでとう。出来損ないの緋翠ちゃん」
「いっ……っ!」

 私は髪を引っ張られ、そのまま玄関へと連れて行かれた。そして、ドンッ! と突き飛ばされ、外に出てしまった。

「いい気味~。緋翠姉さん、そのまま妖の餌になっちゃえば?」
「っ……! お母様……!!」

 お母様は私を外に出すや否や、振り返ることなく、家の中へ入っていった。

 お母様、私を見て。私はここにいるよ……!

「嫌っ……!私、妖の餌になんかなりたくない!」

 私を嫌っている卯月(妹)に命乞いなんてみっともないのはわかっていた。だけど、妖の餌になるのだけはもう嫌。

 三度目、四度目の前世でも私は妖の餌になった。

 五度目も、また私は繰り返してしまうの?

「緋翠姉さん。私、一度だってアンタを本当の姉だとは思ったことないから。勘違いしないでよね」
「っ……」

 それは私にとって最悪の日。

 小さい頃、卯月が私に向けてきた笑顔はなんだったの? それは私が出来損ないになる前だったから? 

 通過儀礼が絶望の日に変わったあの日から、卯月は私から距離を置いた。そうよね。こんな役立たずの私は卯月の姉として情けないよね。

 ごめんね、卯月。貴女の自慢のお姉ちゃんになれなくて。……お母様、ごめんなさい。お母様の期待する子供になれなくて。

 私が巫女に目覚めていれば、幸せな未来もあったのかな? なんてそんなの、想像するだけで虚しいだけだけど。

 ……私は覚悟を決めて、歩き出した。

「家が恋しくて戻って来るとかやめてよねー? あっ、餌になっちゃったら戻って来れないか。アハハっ。やっと邪魔者がいなくなった。私ってばなんて幸せ者なの~!」

 少しでも助けてほしいと思った私が馬鹿だったんだ。私が目の前の森の奥深くに入るまで聞こえてきたのは卯月の楽しそうな笑い声。

 卯月、あんな風に笑うのね。やっぱり私がいないほうが卯月も幸せになれるんだ。

 森を抜けると、そこには崖。あと三歩も歩けば崖下に落ちてしまう。妖に見つかって殺されるくらいなら、もういっそのこと自らの命を手放してしまおうか。

 これで五回目のループも終わり、か。私はかつて四回のループを経験している。

 一度目はかつて好きな人に裏切られ、暴力を振るわれ、そのあげく殺された。二度目は親友に裏切られ、親友の恋人に身体を散々弄ばれたあげく、無惨に殺された。

 三度目は鬼に誘拐され、足の骨を折られ、身動きが取れぬまま、身体を滅茶苦茶にされた。
 四度目は九尾に目を潰され、四肢を引き裂かれ、殺された。前世で九尾に目を壊されたせいで今も片目は見えない。

 そして、今、五度目のループだ。何度ループしたって、私はハッピーエンドに辿り着けない。
 幸せになりたい。でも、幸せになろうと手を伸ばした瞬間、いつもどこかで殺されてしまう。

 私はどこで間違ってしまったのだろうか。でも、もういいんだ。五度目のループでも、私は家から追い出された。つまりはそういうこと。

 私は幸せになるなと神様から言われている。どうせ、ここで命を手放しても六回目のループをする。いや、もしかしたら、ここで終わりかもしれない。それはそれでいいんじゃないか。もう苦しまずに済むのだから。

「さようなら……」

 次はせめて少しでもいい。ほんの少しの幸せを私にください。

「……お前の願い、聞こえたぞ」
「!?」

 落ちる寸前、何かにグンッ! と引っ張られた。私はこの人に助けられたの?

「この高さから落ちてもよくて軽傷だ。……自殺か? この森では見たことない女だな」
「死なせてください……!」

 あと少しで死ねたかもしれないのに、どうして私の邪魔をするの? 本当はありがとうとお礼を言いたかった。けれど、それは死ぬということから逃げている気がして言えなかった。

「お前は幸せになりたいんだな」
「……!」

 私の心の声が聞こえる? そんなわけ、ないのに。この人は全てを見透かすようにそう言い放った。

「ほんの少しの幸せと言わず、心の底から幸せを手に入れたほうが気持ちいいぞ」
「いきなりなんですか」

「お前の顔が幸せになりたいって、そう言ってる」
「は、はぁ……」

 すごく変わった人だ。けれど、握られた手も全然嫌じゃない。それだけじゃない。

 ……不思議だ。この人の翼は真っ白だ。しかも六枚なんて。白の翼は今まで会ったことがない。 一体この人は何を考えているの? 私に対してどう思っているのか全然わからない。

 それにしても、よく見ると顔が整っている。サラサラの黒髪に黒い薔薇の着物がよく似合っている。
 オーラが気品溢れていて、私とは住む世界の違う住人のよう。それに白い翼だってそうだ。その姿はまるで皆が信仰している神様みたい。

「その命、捨てるには惜しい。捨てるくらいならどうだ? 俺にその命を預けてみないか?」
「えっ……?」

 そういって手の甲に優しいキスを落とした。

 最初の印象は少し顔が良い女たらしの男性だった。けれど、後に私は衝撃的な真実を知ることとなる。

 私、神無月緋翠(ひすい)は五度目のループで運命の人と出会い、幸せになるなんて、この時の私はまだ知らない。

☆☆☆
一話をお読みいただき、ありがとうございました!
私なりに頑張って書くので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

「人の心がない」と追放された公爵令嬢は、感情を情報として分析する元魔王でした。辺境で静かに暮らしたいだけなのに、氷の聖女と崇められています

黒崎隼人
ファンタジー
「お前は人の心を持たない失敗作の聖女だ」――公爵令嬢リディアは、人の感情を《情報データ》としてしか認識できない特異な体質ゆえに、偽りの聖女の讒言によって北の果てへと追放された。 しかし、彼女の正体は、かつて世界を支配した《感情を喰らう魔族の女王》。 永い眠りの果てに転生した彼女にとって、人間の複雑な感情は最高の研究サンプルでしかない。 追放先の貧しい辺境で、リディアは静かな観察の日々を始める。 「領地の問題点は、各パラメータの最適化不足に起因するエラーです」 その類稀なる分析能力で、原因不明の奇病から経済問題まで次々と最適解を導き出すリディアは、いつしか領民から「氷の聖女様」と畏敬の念を込めて呼ばれるようになっていた。 実直な辺境伯カイウス、そして彼女の正体を見抜く神狼フェンリルとの出会いは、感情を知らない彼女の内に、解析不能な温かい《ノイズ》を生み出していく。 一方、リディアを追放した王都は「虚無の呪い」に沈み、崩壊の危機に瀕していた。 これは、感情なき元魔王女が、人間社会をクールに観測し、やがて自らの存在意義を見出していく、静かで少しだけ温かい異世界ファンタジー。 彼女が最後に選択する《最適解》とは――。

婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。

國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。 声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。 愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。 古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。 よくある感じのざまぁ物語です。 ふんわり設定。ゆるーくお読みください。

地味な私では退屈だったのでしょう? 最強聖騎士団長の溺愛妃になったので、元婚約者はどうぞお好きに

有賀冬馬
恋愛
「君と一緒にいると退屈だ」――そう言って、婚約者の伯爵令息カイル様は、私を捨てた。 選んだのは、華やかで社交的な公爵令嬢。 地味で無口な私には、誰も見向きもしない……そう思っていたのに。 失意のまま辺境へ向かった私が出会ったのは、偶然にも国中の騎士の頂点に立つ、最強の聖騎士団長でした。 「君は、僕にとってかけがえのない存在だ」 彼の優しさに触れ、私の世界は色づき始める。 そして、私は彼の正妃として王都へ……

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎ 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました

九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」 悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。 公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。 「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」 ――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。

処理中です...