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あの世とこの世の狭間
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リリリリリリリリリリ!!
はっと目を覚ます。まだ眠いのにと思いながら寝ぼけながら、目覚まし時計を止める。
しばらくしたら、お父さんが起きて、早く起きて!と私達を起こす。そしてまたいつもの1日が始まる。
いつものように、お父さんが布団を剥ぎ取り私と姉の音花は起きる。競い合う様にガバッと布団からから出てまた競い合う様に1階えの階段を降りる。だが音花は1階 リリリリリリリリリリ!!
はっと目を覚ます。まだ眠いのにと思いながら寝ぼけながら、目覚まし時計を止める。
しばらくしたら、お父さんが起きて、早く起きて!と私達を起こす。そしてまたいつもの1日が始まる。
いつものように、お父さんが布団を剥ぎ取り私と姉の音花は起きる。私達より先に起きた今年5歳になったばかりの妹の音歌は下に行ったようだ。競い合う様にガバッと布団からから出てまた競い合う様に1階えの階段を降りる。
「おねえちゃんたちやっとおきたよ。」
音歌がお母さんに言う。
音花は顔をしかめながら眠いと言う姿は機嫌悪そうに見えるのはいつもの事だ。
音花は1階に着いたらすぐ居間のソファへと歩き、ソファにダイブする。
私はその内に着替えて、トイレに行き朝ご飯の準備をお母さんとする。
朝ご飯を食べている時に些細な事を話しながらテレビを見る。そのうちに音花が起きて着替えて朝ごはんを食べる。それがいつもの日常茶。
お父さんは、私と音花の布団をしまってくる。
私は自分が情けないと思いつつも、いつものようにお父さんにお願いしている。ものごころついたときからずっとやってもらっているのになあと思いつつも、やらない。
こういう考えが悪いのだと分かっているのに。
ご飯が食べ終わったら自分が使った食器は、自分で洗う。それがちょっとしたこの家のルール。洗わなかったら、
「歌花!食器洗いなよ!」
と、音花に言われる。自分の気分が悪くなるし、言われること自体が嫌だからだ。
嫌いな理由はあまり泡自体が好きではないからだ。液体から泡に変わるのは逆に好きだ。だが、だした途端に泡に変わるのは嫌いだ。パフパフしていているからだ。
洗面所のは出した途端に泡のタイプだし、いい匂いもするし、ふわふわしているから好きだ。台所のだけ、嫌いなのだ。
だから、食器を洗う時は、楽しい時、楽しかった事を思い浮かべるか、好きな歌などを歌えばいい。そうすればあまり嫌じゃなくなるし、楽しくなってくる。うちの家族は、みんな音楽好きで家にカラオケの機会があるくらいだ。そのせいか色々な曲や歌を覚えるのが早い。だから好きな歌が色々と増えていき、食器を洗っているときは、ほとんど歌っている時が多いい。
ただ、リズムに乗りすぎて歌っている時の声がだんだんと大きくなって、
「声が大きい!!」
と怒られるのが難点だ。
お父さんはご飯を食べ終わるのが早いので、すぐに歯ブラシをして、仕事へ行く準備をする。
お父さんの仕事はプラスチックを作ったり、売ったりするのが仕事だ。
去年の冬頃から大きな規模でのウィルスが発見され、今の春後半までの影響を及ぼしている。ウィルスは死人をとても出していて、そのせいで社会は大きく混乱し、社会的問題にも、経済的問題にもなっている。
そのウィルスは感染が早く、マスクやシールドをつけなければだめなのだ。だが、ワクチンが開発され、明日私達のところにもワクチンが届く。
そのせいでお父さんの帰りは早い。そのこともあってか、お父さんの仕事に行く時間がちょっとはやまった。
お父さんはいつも早く食べ終わるせいか、少し太っている。ウィルスの事でのストレスもあってか、また少し太ったなぁとうちの家族は思うだろう。
別にいいのだけれど、
「お父さんまた太ったねえ。」
と誰かが言うとなんやかんやでみんな笑う。とくに音歌と音花がいじる。そんなこともあり、音歌はお父さんが大好きだ。
だから、仕事に行くときには音歌は、
「ねえねにタッチ!」
と言う。可愛いなあと思いながら食器を洗っている私と音花とお母さんに、
「行ってきます。」
と告げて仕事へと玄関に足を運ぶお父さんに向かって、
「行ってらっしゃい。」とそれぞれ告げる。
食器洗いが終わったら、トイレに行って手を洗って、自分の机に座って朝勉強、朝復習をする。お母さんがしなさいと言うし、自分でもやらなくちゃと思う。
洗面所があいたら、歯ブラシをして、中学校へ行くために準備をする。日焼け止めを塗ったり、髪型を決めて整えたりする。
同じようにお母さん、音歌も仕事に行く準備、保育園に行く準備をする。
お母さんはガイドの仕事をしていて、主に担当の人のお願いを聞いて町を歩いたり、電車に乗ったりしたり、事務仕事をする。
音歌は今、年中さんだ。5歳にしては色々なことを知っていて、テレビの影響か、それとも家族の環境か、少し大人っぽい考えを持っていた。
いつものようにお父さん、お母さんの喧嘩を争っている姿をみても、昔の私のように泣かなかった。
凄いなあと思った。私はよく泣いていたと思う。喧嘩は私が小さい頃からたまにあった。今では1ヶ月に一回はあるのに親同士が喧嘩をしていた時に泣いた姿を見た事がなかった。
5歳にしては大人だなあと思ったと同時にに、私は今でも泣いているのに···と自分が恥ずかしく思えた。音花も
「泣くのは甘えているからだよ!きちんと自分の意見を言って、周りに甘えないで、はっきりしな!!」
と言われたおかげで離婚騒ぎや引っ越し騒ぎの時でも自分の意見を言えた。
音花のおかげで意見をはっきり言えるようになったけど、音花はちょっとズレているところがある。悪い意味でズレているのだ。、音花は
「人はなぜ人をたくさん殺さないのかなあ。殺せばいいのにねえ。」
というのだ。バカじゃないの?おかしい、狂ってる!と私が言っても、お父さんが
「そうやって、『私はおかしいです。』アピールしたいの?」
とこっぴどく叱られても、すました顔でいる。
それに音花は毎日ポケットにハサミを入れて持ち歩いているのだ。音花にハサミを持ち歩いていたら危険だし、おかしいし、犯罪に巻き込まれたら犯罪者として疑われるよよ!!と大げさに言ってみても音花は、
「別にいいよ。怖くないし。それに持っているとなんか面白いもん。」
と言って、手放さなかった。音花はサイコパスなのだ。
だが、そんな音花でも、小学校では人気だったのだ。6年生までに少なくとも3人からは告白されていた。音花は昔から可愛くて、今では美人系の女の子だ。
妹の音歌も音花に劣らず、5歳にしてはとっても可愛い。美人系の双子の姉とは性格も反対、顔も似ているところがあまりない。似ているところといったら、鼻と耳、口くらいだ。双子の二卵性なので似てないという理由にもなる。
いつも鏡を見るたびに、はあ~、とため息をつく。自分が可愛くもないし、美人系でもないからだ。努力はしていても、途中でパッタリとやめてしまうか、それともすぐにニキビができて少しずつ変わるしかないのだ。ニキビ肌な自分のことをこれほど嫌だと思う気持ちは他の誰よりも勝てるだろう。
そんな事を考えている内に、もうお母さんと音歌は家を出たようだ。私と音花も中学校へ行く準備が終わったので、少しゆったりしてから家を出た。
中学校も、ウィルスのせいで、本来なら4月に入学式だったのが5月後半頃になったのだ。
今は7月後半だ。友達がたくさんできて、中学校にも馴染んできたが部活も入ったし、楽しく中学校生活を満喫している。
音花とは違うクラスだけどたまに学校内出会う。小学校からの同級生もすれちがうし、女子だったらしゃべる。クラスの中にも仲がいい男子がいるから、結構しゃべってる。
音花と他愛のない話をしている時に歩道のところの信号が赤から青に変わった。待ち合わせ場所にいる友達に手を振りながら音花と信号を渡っていると、
キキキキキキキキキキキキィ!!!!
私と音花の前にダンプカーが突っ込んできた。
体に激しい痛みが走った瞬間、私の記憶はプッツリと途切れた。
気がついたら真っ暗な場所にいた。
「ここはどこ?」
ドラマとかでこういうセリフを言う理由は私のいまの気持ちなのだと納得した。
私が目を開いているかどうかさえも分からないなか、私がなぜここにいるのか思い出そうとしても思い出せない。横になっている姿勢のまま、ずっと考えていると、目の前がぱっと明るくなった。
写真のようなものが暗闇の中でぼうっと浮かび上がる。
写真の風景の中に、人や物が現れ、動きだす。写真は動くわけないから、これは映像なのだろう。
病院のなかの一個の病室が映り、名札を見ると高橋音花、高橋歌花とプレートがあった。
病室の中が映ると、音花と私にチューブや、いろいろな線、コード、機械ににつながっていた。その周りに、立っている人、座り込んでいる人、そして泣いている人達の顔に見覚えがあることに気づいた。
お母さん、お父さん、音歌だった。お母さんは、私と音花の服にベッタリと血がついているのに目を開いてずうっと泣いていた。お母さんは血が苦手なのにひたすら私と音花の手を握って、
「大丈夫、大丈夫。きっと助かる。信じているから大丈夫。」
そんなことを言いながら、座り込んでいた。
昼間なのにどうして集まっているのかと思っていたら、私と音花が登校中、信号を渡っている時にダンプカーが突っ込んできて、大怪我したのだ。
それで連絡をうけて、病院に来たのだろう。私は死ぬのだろうか。
機械が、ピッピッピッピッピッと私と音花の心拍数をきざんみ、線が上から下へと音とともに動いている。
その度に、お父さんは音歌を抱っこしながら、私と音花の姿を見て、顔をそらして泣いている。あまり泣かない人なのに。
音歌は、お父さんをなだめながら、
「おとうさん、だいじょうぶだよ。けど、おねえちゃんたちどうしたの?しんじゃうの?そんなのやだよ!あえなくなっちゃうんでしょ?だいじょうぶだよね??!おねえちゃん!」
そう言いながら泣いている。
私だって死にたくない。頑張れ!私!死にたくない!音花もきっと助かる!
しばらく、そんな泣いている光景がつづいた。
そして、機械に心拍数の音、線が、ピーーーと、直線になった···
その途端、泣き声が叫び声、絶叫する声とかわり、家族は泣き崩れた。
そこで映像は影のように揺らめき、消えた。
私は死んだの??!!そう思う気持ちを押さえきれない勢いの反動で起き上がった途端、目の前がぱっと明るくなった。
パチパチパチパチ!!拍手をしているにっこりと笑う背の高い女の人、男の人が一人ずついてた。その人達は、
「おめでとうございます!『皆様』方!!」
「あなた達は、ニンゲンカイ、『あの世』そして、この仕事場、『この世』で行き来する、シニガミ、になりました。」
私は、この人たちが言っている言葉が全く理解できなかった。辺りを見回すと、周りにも人がいた。列に並んでいた。年齢は6歳から15歳くらいまでいる。
隣に音歌がいた。音歌も目を開けている。私と同じように辺りを見回している。他の人も、そんな状態の人が半分ぐらいいた。
突然、体全体と、目が急に前にぐりんと動いた。女の人がにっこりと笑いながら話した。
「シニガミには能力があります。色々あるのですが、例えば、今私が使ったのは、〘注目を自分に集める〙です。」
はっと目を覚ます。まだ眠いのにと思いながら寝ぼけながら、目覚まし時計を止める。
しばらくしたら、お父さんが起きて、早く起きて!と私達を起こす。そしてまたいつもの1日が始まる。
いつものように、お父さんが布団を剥ぎ取り私と姉の音花は起きる。競い合う様にガバッと布団からから出てまた競い合う様に1階えの階段を降りる。だが音花は1階 リリリリリリリリリリ!!
はっと目を覚ます。まだ眠いのにと思いながら寝ぼけながら、目覚まし時計を止める。
しばらくしたら、お父さんが起きて、早く起きて!と私達を起こす。そしてまたいつもの1日が始まる。
いつものように、お父さんが布団を剥ぎ取り私と姉の音花は起きる。私達より先に起きた今年5歳になったばかりの妹の音歌は下に行ったようだ。競い合う様にガバッと布団からから出てまた競い合う様に1階えの階段を降りる。
「おねえちゃんたちやっとおきたよ。」
音歌がお母さんに言う。
音花は顔をしかめながら眠いと言う姿は機嫌悪そうに見えるのはいつもの事だ。
音花は1階に着いたらすぐ居間のソファへと歩き、ソファにダイブする。
私はその内に着替えて、トイレに行き朝ご飯の準備をお母さんとする。
朝ご飯を食べている時に些細な事を話しながらテレビを見る。そのうちに音花が起きて着替えて朝ごはんを食べる。それがいつもの日常茶。
お父さんは、私と音花の布団をしまってくる。
私は自分が情けないと思いつつも、いつものようにお父さんにお願いしている。ものごころついたときからずっとやってもらっているのになあと思いつつも、やらない。
こういう考えが悪いのだと分かっているのに。
ご飯が食べ終わったら自分が使った食器は、自分で洗う。それがちょっとしたこの家のルール。洗わなかったら、
「歌花!食器洗いなよ!」
と、音花に言われる。自分の気分が悪くなるし、言われること自体が嫌だからだ。
嫌いな理由はあまり泡自体が好きではないからだ。液体から泡に変わるのは逆に好きだ。だが、だした途端に泡に変わるのは嫌いだ。パフパフしていているからだ。
洗面所のは出した途端に泡のタイプだし、いい匂いもするし、ふわふわしているから好きだ。台所のだけ、嫌いなのだ。
だから、食器を洗う時は、楽しい時、楽しかった事を思い浮かべるか、好きな歌などを歌えばいい。そうすればあまり嫌じゃなくなるし、楽しくなってくる。うちの家族は、みんな音楽好きで家にカラオケの機会があるくらいだ。そのせいか色々な曲や歌を覚えるのが早い。だから好きな歌が色々と増えていき、食器を洗っているときは、ほとんど歌っている時が多いい。
ただ、リズムに乗りすぎて歌っている時の声がだんだんと大きくなって、
「声が大きい!!」
と怒られるのが難点だ。
お父さんはご飯を食べ終わるのが早いので、すぐに歯ブラシをして、仕事へ行く準備をする。
お父さんの仕事はプラスチックを作ったり、売ったりするのが仕事だ。
去年の冬頃から大きな規模でのウィルスが発見され、今の春後半までの影響を及ぼしている。ウィルスは死人をとても出していて、そのせいで社会は大きく混乱し、社会的問題にも、経済的問題にもなっている。
そのウィルスは感染が早く、マスクやシールドをつけなければだめなのだ。だが、ワクチンが開発され、明日私達のところにもワクチンが届く。
そのせいでお父さんの帰りは早い。そのこともあってか、お父さんの仕事に行く時間がちょっとはやまった。
お父さんはいつも早く食べ終わるせいか、少し太っている。ウィルスの事でのストレスもあってか、また少し太ったなぁとうちの家族は思うだろう。
別にいいのだけれど、
「お父さんまた太ったねえ。」
と誰かが言うとなんやかんやでみんな笑う。とくに音歌と音花がいじる。そんなこともあり、音歌はお父さんが大好きだ。
だから、仕事に行くときには音歌は、
「ねえねにタッチ!」
と言う。可愛いなあと思いながら食器を洗っている私と音花とお母さんに、
「行ってきます。」
と告げて仕事へと玄関に足を運ぶお父さんに向かって、
「行ってらっしゃい。」とそれぞれ告げる。
食器洗いが終わったら、トイレに行って手を洗って、自分の机に座って朝勉強、朝復習をする。お母さんがしなさいと言うし、自分でもやらなくちゃと思う。
洗面所があいたら、歯ブラシをして、中学校へ行くために準備をする。日焼け止めを塗ったり、髪型を決めて整えたりする。
同じようにお母さん、音歌も仕事に行く準備、保育園に行く準備をする。
お母さんはガイドの仕事をしていて、主に担当の人のお願いを聞いて町を歩いたり、電車に乗ったりしたり、事務仕事をする。
音歌は今、年中さんだ。5歳にしては色々なことを知っていて、テレビの影響か、それとも家族の環境か、少し大人っぽい考えを持っていた。
いつものようにお父さん、お母さんの喧嘩を争っている姿をみても、昔の私のように泣かなかった。
凄いなあと思った。私はよく泣いていたと思う。喧嘩は私が小さい頃からたまにあった。今では1ヶ月に一回はあるのに親同士が喧嘩をしていた時に泣いた姿を見た事がなかった。
5歳にしては大人だなあと思ったと同時にに、私は今でも泣いているのに···と自分が恥ずかしく思えた。音花も
「泣くのは甘えているからだよ!きちんと自分の意見を言って、周りに甘えないで、はっきりしな!!」
と言われたおかげで離婚騒ぎや引っ越し騒ぎの時でも自分の意見を言えた。
音花のおかげで意見をはっきり言えるようになったけど、音花はちょっとズレているところがある。悪い意味でズレているのだ。、音花は
「人はなぜ人をたくさん殺さないのかなあ。殺せばいいのにねえ。」
というのだ。バカじゃないの?おかしい、狂ってる!と私が言っても、お父さんが
「そうやって、『私はおかしいです。』アピールしたいの?」
とこっぴどく叱られても、すました顔でいる。
それに音花は毎日ポケットにハサミを入れて持ち歩いているのだ。音花にハサミを持ち歩いていたら危険だし、おかしいし、犯罪に巻き込まれたら犯罪者として疑われるよよ!!と大げさに言ってみても音花は、
「別にいいよ。怖くないし。それに持っているとなんか面白いもん。」
と言って、手放さなかった。音花はサイコパスなのだ。
だが、そんな音花でも、小学校では人気だったのだ。6年生までに少なくとも3人からは告白されていた。音花は昔から可愛くて、今では美人系の女の子だ。
妹の音歌も音花に劣らず、5歳にしてはとっても可愛い。美人系の双子の姉とは性格も反対、顔も似ているところがあまりない。似ているところといったら、鼻と耳、口くらいだ。双子の二卵性なので似てないという理由にもなる。
いつも鏡を見るたびに、はあ~、とため息をつく。自分が可愛くもないし、美人系でもないからだ。努力はしていても、途中でパッタリとやめてしまうか、それともすぐにニキビができて少しずつ変わるしかないのだ。ニキビ肌な自分のことをこれほど嫌だと思う気持ちは他の誰よりも勝てるだろう。
そんな事を考えている内に、もうお母さんと音歌は家を出たようだ。私と音花も中学校へ行く準備が終わったので、少しゆったりしてから家を出た。
中学校も、ウィルスのせいで、本来なら4月に入学式だったのが5月後半頃になったのだ。
今は7月後半だ。友達がたくさんできて、中学校にも馴染んできたが部活も入ったし、楽しく中学校生活を満喫している。
音花とは違うクラスだけどたまに学校内出会う。小学校からの同級生もすれちがうし、女子だったらしゃべる。クラスの中にも仲がいい男子がいるから、結構しゃべってる。
音花と他愛のない話をしている時に歩道のところの信号が赤から青に変わった。待ち合わせ場所にいる友達に手を振りながら音花と信号を渡っていると、
キキキキキキキキキキキキィ!!!!
私と音花の前にダンプカーが突っ込んできた。
体に激しい痛みが走った瞬間、私の記憶はプッツリと途切れた。
気がついたら真っ暗な場所にいた。
「ここはどこ?」
ドラマとかでこういうセリフを言う理由は私のいまの気持ちなのだと納得した。
私が目を開いているかどうかさえも分からないなか、私がなぜここにいるのか思い出そうとしても思い出せない。横になっている姿勢のまま、ずっと考えていると、目の前がぱっと明るくなった。
写真のようなものが暗闇の中でぼうっと浮かび上がる。
写真の風景の中に、人や物が現れ、動きだす。写真は動くわけないから、これは映像なのだろう。
病院のなかの一個の病室が映り、名札を見ると高橋音花、高橋歌花とプレートがあった。
病室の中が映ると、音花と私にチューブや、いろいろな線、コード、機械ににつながっていた。その周りに、立っている人、座り込んでいる人、そして泣いている人達の顔に見覚えがあることに気づいた。
お母さん、お父さん、音歌だった。お母さんは、私と音花の服にベッタリと血がついているのに目を開いてずうっと泣いていた。お母さんは血が苦手なのにひたすら私と音花の手を握って、
「大丈夫、大丈夫。きっと助かる。信じているから大丈夫。」
そんなことを言いながら、座り込んでいた。
昼間なのにどうして集まっているのかと思っていたら、私と音花が登校中、信号を渡っている時にダンプカーが突っ込んできて、大怪我したのだ。
それで連絡をうけて、病院に来たのだろう。私は死ぬのだろうか。
機械が、ピッピッピッピッピッと私と音花の心拍数をきざんみ、線が上から下へと音とともに動いている。
その度に、お父さんは音歌を抱っこしながら、私と音花の姿を見て、顔をそらして泣いている。あまり泣かない人なのに。
音歌は、お父さんをなだめながら、
「おとうさん、だいじょうぶだよ。けど、おねえちゃんたちどうしたの?しんじゃうの?そんなのやだよ!あえなくなっちゃうんでしょ?だいじょうぶだよね??!おねえちゃん!」
そう言いながら泣いている。
私だって死にたくない。頑張れ!私!死にたくない!音花もきっと助かる!
しばらく、そんな泣いている光景がつづいた。
そして、機械に心拍数の音、線が、ピーーーと、直線になった···
その途端、泣き声が叫び声、絶叫する声とかわり、家族は泣き崩れた。
そこで映像は影のように揺らめき、消えた。
私は死んだの??!!そう思う気持ちを押さえきれない勢いの反動で起き上がった途端、目の前がぱっと明るくなった。
パチパチパチパチ!!拍手をしているにっこりと笑う背の高い女の人、男の人が一人ずついてた。その人達は、
「おめでとうございます!『皆様』方!!」
「あなた達は、ニンゲンカイ、『あの世』そして、この仕事場、『この世』で行き来する、シニガミ、になりました。」
私は、この人たちが言っている言葉が全く理解できなかった。辺りを見回すと、周りにも人がいた。列に並んでいた。年齢は6歳から15歳くらいまでいる。
隣に音歌がいた。音歌も目を開けている。私と同じように辺りを見回している。他の人も、そんな状態の人が半分ぐらいいた。
突然、体全体と、目が急に前にぐりんと動いた。女の人がにっこりと笑いながら話した。
「シニガミには能力があります。色々あるのですが、例えば、今私が使ったのは、〘注目を自分に集める〙です。」
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