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本編
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官能小説から得た偏った知識に思わず突っ込んでしまったニコラスだったが、そうではないと思い直した。
「その前に、だろ?」
「……その前」
「ロマンス小説は読まなかった?」
「……読んでいない」
「そうかぁ」
ニコラスは、何て言おうかなぁ、と腕を組んで天井を仰いだ。
色々すっ飛ばしてるし、なんかめっちゃヤバい事言われたし、俺も腹括ったし、今後の予定については明日話そう。
家族にもご挨拶に行かないといけないし、うちの家族にも会わせたいし。……結婚……?ということは、嫁に来てくれるということなのか?こっちは嫡男であっちは次男ならそうしてもらうしかない……うわぁ……あの魔王様が?……うわぁ、嫁……?
と、ここまで考えて、隣のルーカスが不安そうにしている事に気がついた。
もう、ストレートで勝負するしかない。
こんな所でプロポーズするのはすっっごく癪だが、暴走してしまう前にきちんと話しておかないといけない。
「ルーカスが体作り替えてまで俺との子ども欲しいって思ってくれたのは嬉しい」
「そっ、そうか」
「でも、子どもを作る前に、俺たちはまだ学生だし、卒業しないといけない」
「あ……」
「卒業ギリギリの暴走な訳でもなく、なんでこんな時期なのかなーって疑問はあるんだけど」
そう、今は9月。
卒業までには時間がある。
「それに……その、幼妻……?幼妻ってことは結婚してるだろ?」
「……確かに」
「だから、俺はルーカスの家族とかにも認めてもらって、婚約して結婚して、子ども作りたい」
「……ニコラス」
「ルーカス、俺と結婚してくれる?」
「……っする!」
あんな卑猥な言葉を話している時には何の変化も無かった真っ白な顔色が、今は少し赤く色付いている。
ぽろぽろと静かに流れ落ちる涙をそっと拭ってから抱きしめると、おずおずとルーカスの手もニコラスの背中にしがみついてきた。
「……はぁ、良かった。逆にルーカスが俺の体だけ目当てなんだったらどうしようかと思った」
「そんなわけない!」
「あはは、だな」
体を離し、そっと触れるだけのキスを唇に落とすと、ルーカスの体がぴゃっ!と猫のように跳ねた。
顔を離すと、ルーカスは真っ赤になっている。
「人の寝込み襲おうとしてたんだよな……?」
「そっ、れとこれとは話が……!」
「基準がわかんねぇな……ま、とりあえず今日から婚約者としてよろしく。もう夜も遅いし、詳しい話は明日にしよ。ルーカスもここで寝ていけば?」
「……」
ごろんと寝転がり、寝る体勢を取ろうとしたニコラスに対して、ルーカスは小さな声で「すまない……」と謝った。
「もういいよ、ルーカスが思い切ってくれたお陰で俺も自分の気持ちに気付けたし。なんか俺の方がごめんな、鈍感で追い詰めちゃってたな」
「い、いや……違うんだ」
「ん?」
「そっ、その……」
ルーカスは真っ赤な顔でニコラスの方に振り向き、深呼吸したあと「媚薬を飲んだ……」と小さな声を出した。
「は……?」
「は、初めてで痛がったりしたら、きっ、君に迷惑が、かかるし、面倒くさがられてザーメンを貰えないかもしれないと思って、そ、その、君がいつ起きるかわからなかったから遅効性のものを……だ、だが流石ニコラスだな!あんなにすぐ起きられると思って無かった!ははは!」
ゴロゴロしていたニコラスは、ガバッと起き上がると、ルーカスの肩を掴んだ。
「体は?気分悪かったりしないか?」
ルーカスは、ニコラスの大きな手と真剣な表情にときめいてしまって胸が苦しかったが、多分今聞かれているのはそういう事ではないだろう、と考えた。
「気分は悪くない……だが……」
「解毒の魔術とかはないの?」
「ある……には、ある……だが僕は……」
「ルーカス?」
「僕、は、折角大好きなニコラスの婚約者になれたのだから、抱いて欲しい……体で落とそうとしてしまうはしたない僕のおまんこをニコラスのおちんぽでお仕置して欲しい……いっぱいぱんぱんして僕のおまんこはニコラスの物なんだということをわからせてほしい」
「……官能小説全部燃やしたい、何かキテる自分も殺したい」
「だめだ!ニコラス!君が死ぬ時は僕も一緒だ!自殺するなら、僕に君を殺させてくれ、大丈夫。痛くしない。その後に僕もすぐ後を追うから」
「何も大丈夫じゃない。死なないから……」
「ならいい……なぁ、だめか?ニコラス……避妊の魔術使うから、いっぱいザーメン中出しして欲しい……」
「……はぁ。じゃあ約束しろ」
「する」
「まだ何も聞いてないだろ、安請け合いしちゃだめだ」
「君の言う事なら何だって聞く」
「言ったからな?なら、結婚するまでその避妊の魔術解除しないで欲しい。こんな形にはなってしまったけど、俺はルーカスと幸せになりたい。その為にはきちんと段階を踏みたい。ルーカスの事が大切だから、ルーカスの大切なもの……家族とかも大切にしたい」
「ニコラス……」
「あと、もう自分の事蔑ろにしないで欲しい。お前はもう俺のものだ、ルーカス。俺のものに勝手に何かしようとしたら許さない」
「あっ、あぁ……嬉しい……ニコラス。もう勝手にしない、ちゃんとニコラスに相談するっ」
「そう、ちゃんと守ってくれよ?」
「わかった……!あっ、ニコラス……すごいっ、僕のおまんこ、何か垂れてるっ、からだ、あついっ」
「あ"~!!もう!」
うっとりとした顔のルーカスから、きちんと言質をとったニコラスは、媚薬が効いてきた事を感じ、そっとルーカスをベッドに横たえた。
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