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第一幕 本と音楽と光
第一日 「えっと、わたし、ムジカ=ハナガサと言いますです」
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「……はは、来てしまった」
沢山の子供が流れる様に校舎に入る中で一人ポツンと空笑いしながら校舎を見つめる。
元旦から数えて二つ目の月である牡牛の月、学生生活が始まってから二か月後に編入する事になる。
「何が悲しくて自身が設計し、作り上げた学校に行かねばならんのだ」
ため息と共にこの学園で生徒証明に使われているペンダントの宝玉に軽く魔力を通す、死んだ魚の様な目をしたサピ=エンティアの写真が簡素なプロフィールと共に透けた紙の様に表示される。
この宝玉は目の前の光景を記録できる安価なマジックアイテムだ。
勿論知っている、そもそもこの宝玉で生徒証明をするように提案したのは自分だ。
「はぁ……何が悲しくて義務教育の教育課程を受けねばならんのか……内容作ったのも己だぞ……嫌流石に少しは改良してると思うが」
本音を言えば家にある未読の本を読んでいたい、肉体年齢の適正から見て中等1年目と言われてしまったのでこれから三年間中等生として生活をしなくてはならない。
「ラエティ=ティアか……偽名まで作るはめになるとは思わんかった……」
名前も何処から持ってきたのか解らない。
しかし本名のまま学校にいく事は出来ないだろう、何せ創立者の名前だ。
この学校ではティア、という名前で通して行くしかない、早めに呼ばれ慣れる事を祈るべきだろう。
それに学生服も女性の物だ、仕方ないとは言え女装してでの登校になる。
「全く、こんな格好までせねばならぬとは……ぬ?」
校舎に入る子供達の中で不思議な光がふわふわと浮かんでいるのを見つけた。
他の子供達には見えていない様でしかしティアにはその光の正体を知っている。
「精霊の子供か? 今の時代珍しい」
精霊とはこの世界のありとあらゆる物の象徴として世界に存在している。
水の精霊、火の精霊、と言った解りやすい精霊もいれば鏡の精霊や看板の精霊と言った人間が作り出した物にもいつの間にか精霊が象徴として存在している。
そんな精霊の子供は今自分が何を象徴とした精霊になるのかを決めあぐねている者だ。
「……何処かを目指しているな。ふむ、朝礼まではまだ時間がある、か」
精霊の子供は何かに導かれる様に漂っているのが解る。
その正体に、興味が湧いた。
(懐かしい……昔もこうやって勇者と精霊を探したものだ……)
子供達の流れからはみ出しあの頃の事を思い出す、勇者と魔王を倒すために精霊を探し歩いた5年間の旅路を。
苦労があった、戦いがあった、裏切りがあった。
そして、何より冒険をする楽しさがあった。
魔王討伐の旅であるにも関わらず、あのパーティーはずっと明るく前向きに旅を続けられた。
(それもこれも、勇者の人柄故だろうな……あの者は、底抜けに諦めが悪かった。だからもう少し、頑張ってみようと誰もが思えた……)
勇者、彼女は今何をしているだろうか。
16歳の彼女とはかなり年齢が離れていたのと自身が年齢と共に隠居してしまったのもあってすっかり疎遠になってしまった。
(最後に会ったのは……15年前の大災害の時か)
15年前の大災害。
魔王の怨念かそれとも一度壊れた世界のバランスを戻すためか、地殻変動と大規模な寒波が襲いかかってきた。
あの時からこの町も随分復興したものだ、今の子供達の中には大災害を知らない子もいると考えると時代の移り変わりを感じる。
「ん? これは……音楽か?」
風に乗って音色が聞こえる。
この音は、確か。
「ヴァイオリンか……それもかなりの腕前と見るが……お?」
学校の裏側から少し歩いた森の先。
一本の大きな木が生えている岡の上で一人の少女がヴァイオリンを弾いていた。
学生服を着ている黒い髪の少女、見た目は今の自分と同じくらいだろうか。
「ほぉ……」
その姿に、思わず見惚れてしまった。
朝日を燦々と浴びながら美しい音色を奏でる少女の周りには自然と精霊の子供や動物が集まっている。
集中してヴァイオリンを奏でているのだろう、動物や精霊達には目もくれず、動物や精霊も彼女の邪魔をすること無くその演奏に聞き惚れている。
何と美しい事か、音楽の事はそれなりに知っているが彼女の様な演奏者はそうは居ないだろう。
(見事なものだ……音を奏でる技術もだが、何よりその音で精霊を呼び寄せているとは)
先ほど見かけた精霊の子供も何時の間にか少女の元へ近寄り音楽を聞いている。
音楽とは、元々精霊に捧げる手段を人間が模索している時に見つけた文化だ。
その音楽を精霊に聞かせるのでは無く、精霊が聞きに来ている。
精霊自身が彼女の音楽を求めて自ら足を運ぶなど珍しい事だ。
「ふぅ……皆、何時も聞いてくれてありがとうございますです」
演奏が終わると少女は精霊の子供や動物達と話を始める。
集中してる時は目を閉じていて気がつかなかったが美しい碧眼が見えた。
その表情や、目の色に、ティアは見覚えがあった。
「……カオリ、か?」
「え?」
声が思わず出てしまった、少女がティアの声に気がついて顔を上げると動物や精霊達はさ、と居なくなってしまう。
「あ……」
「……すまぬ、邪魔をしたな。知り合いに似ていたのと心地よい音楽につい聞き惚れていた」
「あ、いえ……あの、お母さんのお知り合いですか? 今、お母さんの名前を……」
「……む?」
お母さん、お母さんと言ったか。
去るつもりだった足が止まった、今一度少女の顔を見てみると。
「えっと、わたし、ムジカ=ハナガサと言いますです」
「……ハナガサ。あぁ、そうか……お主は」
困った、その名を出されれば去ることは出来ない。
カオリ=ハナガサ、花笠香。
20年前にこの世界を救った勇者の名前だ。
「はい! カオリ=ハナガサの、そしてクレス=ケンスルーナの娘です!」
「成る程……そうか、あの二人の……」
クレス=ケンスルーナ、南の国で傭兵だった男だ。
勇者カオリを召喚した国の傭兵で旅の途中彼女を何度も守り通し共に戦った英雄の一人。
その二人の娘が何の因果か目の前にいる。
「えっと……見たところわたしと同じくらいですけど……お母さんとお父さんを知っている、のですか?」
「む? ……あ゛!?」
ムジカにそう言われて今自分が目の前の少女と変わらない年齢の少女である事を思い出した。
学園ではなるべく正体を隠すように言われている。
それはそうだろう、只でさえ国律違反にならないように通わせているのにサピ=エンティアとしての正体がバレればどんな混乱が起こるのかは解らない。
「え、えぇっと……ほ、ほら教科書で見たんだよ! ゆ、勇者だし皆知ってると思うぞ!?」
「なるほど~やっぱりお母さんもお父さんも素晴らしい人です!」
「は、はは……そうだね」
良かった、純粋で良かった。
ニコニコと微笑む彼女の姿にホッとすると同時に何処か騙してしまった罪悪感を感じる。
「ムジカ、そろそろ朝礼が……誰?」
そんな彼女の元へ、白い翼が舞い降りた。
青い髪と天使を思わせる美しい翼、一見普通の人間なのだがその目は金と青のオッドアイを持ち頭部には小さいながら白い角が生えている。
氷の様に表情は冷たい少女だがムジカとは仲が良いのか距離が近い。
「あ、ルクスちゃん。えっとこの人は……誰だろう?」
「あのね……ムジカを悪用する悪い人なんて沢山居るんだから、注意しないとダメ」
(この、娘は……)
その少女にも、ティアは面影を感じていた。
かつて三獣と呼ばれたモンスターの一人アウラ、美しき羽を持ち光を飛ばす魔法で勇者と何度も激闘を繰り広げてきた。
そんなアウラをエクエス=アストルムと言う騎士が心底惚れ込んでしまい様々な垣根があったもののその全てを乗り越えて最終的には結ばれた。
その二人の面影を目の前のルクスという少女に感じるのだ。
「大丈夫だよ、わたしこう見えても剣とか使えるんだよ?」
「ボクから一本も取った事ないじゃない、この子がムジカの事狙ってたらどうする? ボク達みたいな女の子に見えるけど裏ではおっきな男の人が隠れてるかも知れないよ?」
失敬な。
「でもぉ……」
「ムジカは可愛いんだから絶対警戒しないと、攫われてどっかの町の地下室でぬっちゃとかぐっちゃとかされちゃうかも知れない」
めっちゃ失敬な。
「ぬっちゃとかぐっちゃ?」
「知らない方が良いぞ。絶対……」
(アウラの嗜好品だな……娘に何てもの見せとんだ)
思わずため息が出そうになるがその前に学校の方角からカーンカーンと鐘の音が聞こえ始める。
朝礼の始まりを告げる鐘だ、この鐘が鳴るまでに本来は自分の席に着いてなくてはならない。
つまり――
「あ、し、しまった……」
「ど、どうしよう! このままじゃ遅刻しちゃう……!」
「あ~……しまった、己もつい……」
懐かしさ故に足が止まってしまった。
これでは入学初日から遅刻になるだろう。
「ふ~む……二人とも、ちょっと相談なんだが……」
「はい? なんですか?」
「何よ」
「己は今日この学校に入学する事になってな……その、己の案内をしようとしたら遅れた、と言うことで遅刻を免除してもらおうと思うんだが、どうかな?」
悪戯っぽく微笑むティアの言葉に二人ともぽかんと口を開けるのだった。
沢山の子供が流れる様に校舎に入る中で一人ポツンと空笑いしながら校舎を見つめる。
元旦から数えて二つ目の月である牡牛の月、学生生活が始まってから二か月後に編入する事になる。
「何が悲しくて自身が設計し、作り上げた学校に行かねばならんのだ」
ため息と共にこの学園で生徒証明に使われているペンダントの宝玉に軽く魔力を通す、死んだ魚の様な目をしたサピ=エンティアの写真が簡素なプロフィールと共に透けた紙の様に表示される。
この宝玉は目の前の光景を記録できる安価なマジックアイテムだ。
勿論知っている、そもそもこの宝玉で生徒証明をするように提案したのは自分だ。
「はぁ……何が悲しくて義務教育の教育課程を受けねばならんのか……内容作ったのも己だぞ……嫌流石に少しは改良してると思うが」
本音を言えば家にある未読の本を読んでいたい、肉体年齢の適正から見て中等1年目と言われてしまったのでこれから三年間中等生として生活をしなくてはならない。
「ラエティ=ティアか……偽名まで作るはめになるとは思わんかった……」
名前も何処から持ってきたのか解らない。
しかし本名のまま学校にいく事は出来ないだろう、何せ創立者の名前だ。
この学校ではティア、という名前で通して行くしかない、早めに呼ばれ慣れる事を祈るべきだろう。
それに学生服も女性の物だ、仕方ないとは言え女装してでの登校になる。
「全く、こんな格好までせねばならぬとは……ぬ?」
校舎に入る子供達の中で不思議な光がふわふわと浮かんでいるのを見つけた。
他の子供達には見えていない様でしかしティアにはその光の正体を知っている。
「精霊の子供か? 今の時代珍しい」
精霊とはこの世界のありとあらゆる物の象徴として世界に存在している。
水の精霊、火の精霊、と言った解りやすい精霊もいれば鏡の精霊や看板の精霊と言った人間が作り出した物にもいつの間にか精霊が象徴として存在している。
そんな精霊の子供は今自分が何を象徴とした精霊になるのかを決めあぐねている者だ。
「……何処かを目指しているな。ふむ、朝礼まではまだ時間がある、か」
精霊の子供は何かに導かれる様に漂っているのが解る。
その正体に、興味が湧いた。
(懐かしい……昔もこうやって勇者と精霊を探したものだ……)
子供達の流れからはみ出しあの頃の事を思い出す、勇者と魔王を倒すために精霊を探し歩いた5年間の旅路を。
苦労があった、戦いがあった、裏切りがあった。
そして、何より冒険をする楽しさがあった。
魔王討伐の旅であるにも関わらず、あのパーティーはずっと明るく前向きに旅を続けられた。
(それもこれも、勇者の人柄故だろうな……あの者は、底抜けに諦めが悪かった。だからもう少し、頑張ってみようと誰もが思えた……)
勇者、彼女は今何をしているだろうか。
16歳の彼女とはかなり年齢が離れていたのと自身が年齢と共に隠居してしまったのもあってすっかり疎遠になってしまった。
(最後に会ったのは……15年前の大災害の時か)
15年前の大災害。
魔王の怨念かそれとも一度壊れた世界のバランスを戻すためか、地殻変動と大規模な寒波が襲いかかってきた。
あの時からこの町も随分復興したものだ、今の子供達の中には大災害を知らない子もいると考えると時代の移り変わりを感じる。
「ん? これは……音楽か?」
風に乗って音色が聞こえる。
この音は、確か。
「ヴァイオリンか……それもかなりの腕前と見るが……お?」
学校の裏側から少し歩いた森の先。
一本の大きな木が生えている岡の上で一人の少女がヴァイオリンを弾いていた。
学生服を着ている黒い髪の少女、見た目は今の自分と同じくらいだろうか。
「ほぉ……」
その姿に、思わず見惚れてしまった。
朝日を燦々と浴びながら美しい音色を奏でる少女の周りには自然と精霊の子供や動物が集まっている。
集中してヴァイオリンを奏でているのだろう、動物や精霊達には目もくれず、動物や精霊も彼女の邪魔をすること無くその演奏に聞き惚れている。
何と美しい事か、音楽の事はそれなりに知っているが彼女の様な演奏者はそうは居ないだろう。
(見事なものだ……音を奏でる技術もだが、何よりその音で精霊を呼び寄せているとは)
先ほど見かけた精霊の子供も何時の間にか少女の元へ近寄り音楽を聞いている。
音楽とは、元々精霊に捧げる手段を人間が模索している時に見つけた文化だ。
その音楽を精霊に聞かせるのでは無く、精霊が聞きに来ている。
精霊自身が彼女の音楽を求めて自ら足を運ぶなど珍しい事だ。
「ふぅ……皆、何時も聞いてくれてありがとうございますです」
演奏が終わると少女は精霊の子供や動物達と話を始める。
集中してる時は目を閉じていて気がつかなかったが美しい碧眼が見えた。
その表情や、目の色に、ティアは見覚えがあった。
「……カオリ、か?」
「え?」
声が思わず出てしまった、少女がティアの声に気がついて顔を上げると動物や精霊達はさ、と居なくなってしまう。
「あ……」
「……すまぬ、邪魔をしたな。知り合いに似ていたのと心地よい音楽につい聞き惚れていた」
「あ、いえ……あの、お母さんのお知り合いですか? 今、お母さんの名前を……」
「……む?」
お母さん、お母さんと言ったか。
去るつもりだった足が止まった、今一度少女の顔を見てみると。
「えっと、わたし、ムジカ=ハナガサと言いますです」
「……ハナガサ。あぁ、そうか……お主は」
困った、その名を出されれば去ることは出来ない。
カオリ=ハナガサ、花笠香。
20年前にこの世界を救った勇者の名前だ。
「はい! カオリ=ハナガサの、そしてクレス=ケンスルーナの娘です!」
「成る程……そうか、あの二人の……」
クレス=ケンスルーナ、南の国で傭兵だった男だ。
勇者カオリを召喚した国の傭兵で旅の途中彼女を何度も守り通し共に戦った英雄の一人。
その二人の娘が何の因果か目の前にいる。
「えっと……見たところわたしと同じくらいですけど……お母さんとお父さんを知っている、のですか?」
「む? ……あ゛!?」
ムジカにそう言われて今自分が目の前の少女と変わらない年齢の少女である事を思い出した。
学園ではなるべく正体を隠すように言われている。
それはそうだろう、只でさえ国律違反にならないように通わせているのにサピ=エンティアとしての正体がバレればどんな混乱が起こるのかは解らない。
「え、えぇっと……ほ、ほら教科書で見たんだよ! ゆ、勇者だし皆知ってると思うぞ!?」
「なるほど~やっぱりお母さんもお父さんも素晴らしい人です!」
「は、はは……そうだね」
良かった、純粋で良かった。
ニコニコと微笑む彼女の姿にホッとすると同時に何処か騙してしまった罪悪感を感じる。
「ムジカ、そろそろ朝礼が……誰?」
そんな彼女の元へ、白い翼が舞い降りた。
青い髪と天使を思わせる美しい翼、一見普通の人間なのだがその目は金と青のオッドアイを持ち頭部には小さいながら白い角が生えている。
氷の様に表情は冷たい少女だがムジカとは仲が良いのか距離が近い。
「あ、ルクスちゃん。えっとこの人は……誰だろう?」
「あのね……ムジカを悪用する悪い人なんて沢山居るんだから、注意しないとダメ」
(この、娘は……)
その少女にも、ティアは面影を感じていた。
かつて三獣と呼ばれたモンスターの一人アウラ、美しき羽を持ち光を飛ばす魔法で勇者と何度も激闘を繰り広げてきた。
そんなアウラをエクエス=アストルムと言う騎士が心底惚れ込んでしまい様々な垣根があったもののその全てを乗り越えて最終的には結ばれた。
その二人の面影を目の前のルクスという少女に感じるのだ。
「大丈夫だよ、わたしこう見えても剣とか使えるんだよ?」
「ボクから一本も取った事ないじゃない、この子がムジカの事狙ってたらどうする? ボク達みたいな女の子に見えるけど裏ではおっきな男の人が隠れてるかも知れないよ?」
失敬な。
「でもぉ……」
「ムジカは可愛いんだから絶対警戒しないと、攫われてどっかの町の地下室でぬっちゃとかぐっちゃとかされちゃうかも知れない」
めっちゃ失敬な。
「ぬっちゃとかぐっちゃ?」
「知らない方が良いぞ。絶対……」
(アウラの嗜好品だな……娘に何てもの見せとんだ)
思わずため息が出そうになるがその前に学校の方角からカーンカーンと鐘の音が聞こえ始める。
朝礼の始まりを告げる鐘だ、この鐘が鳴るまでに本来は自分の席に着いてなくてはならない。
つまり――
「あ、し、しまった……」
「ど、どうしよう! このままじゃ遅刻しちゃう……!」
「あ~……しまった、己もつい……」
懐かしさ故に足が止まってしまった。
これでは入学初日から遅刻になるだろう。
「ふ~む……二人とも、ちょっと相談なんだが……」
「はい? なんですか?」
「何よ」
「己は今日この学校に入学する事になってな……その、己の案内をしようとしたら遅れた、と言うことで遅刻を免除してもらおうと思うんだが、どうかな?」
悪戯っぽく微笑むティアの言葉に二人ともぽかんと口を開けるのだった。
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