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一
しおりを挟む私がどんなに悲しもうと、泣き喚こうと雨は降るでしょう。
それどころか、地震は起こるし雪も降るでしょう。
もういっそ、この悲しみや憎しみを誰か化石にしてはくれないだろうか。
その方がまだ、この悲しみに価値があるような気がするのです。
どこにこの怒りをぶつけたら良いのだろう。
腕を高く上げて、ベットに投げつけてみても。得られるのは手に残る少しの痛みだけ。
嗚呼、誰か。私を遠い砂漠の国でも飛ばしてはくれないだろうか。
水はいらない。
夜まで仰向けになって星を数えたい。
嗚呼、こんなことになるのなら。
初めから恋なんてしなければ…いや、生まれてこなければよかったのだ。
私だって、こんなにも気分が悪くなる事は考えたくもなかった。
死の淵に立たされているわけでもないのに。
この馬鹿は何を思ったのだろう。
嗚呼、恋なんて。
これはこの先誰も傷つかないようにするための、私からの手紙です。
もう誰も恋なんて。自分から傷つきに行くだなんて。
この記録は、あなたたちが私のようにならないための。
注意書きです。
きっと私が周りから見たら。おかしくてイタイ事ばかり言っているようにしか見えないのでしょう。
そうです、私はおかしくてイタイのです。
どうぞ笑ってください。
嗚呼、恋なんて。
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