ワンダリング・ワンダラーズ!!

ツキセ

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一章

とある森にて(1)

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*────
 

惑星カレドのとある地表面。
それは風の瞬きの間に行われた。
空間の宙に、どこからともなくふっと現れた無数微小の青白い粒子が、
くるくると渦巻きながら、人の形を形成する。
そんな青白いヒトガタに、
ぱりぱりと、どこかホログラフィックなエフェクトが覆いかぶさり、
そこに現れたのは――


*────


視覚に――光。
ここはではないし、光射さぬ洞窟・地下空洞内部でもない。

聴覚――際立った異音なし。
ここは溶岩火山帯ではないし、激流の傍でもない。
そして生命活動に際して音を発する先住種の群れのただ中でもない。

この時点でそこそこだ。
だが――まだ安心はできない。

すぐさま――それをしないほうが良い場合もあるが、したほうが良い場合の方が経験上多いという理由で――茶褐色の土と枯れ果てた落ち葉のようなものが形成する地面に、音もなく身を臥せる。

1秒、
2秒。

即座になにかがこちらに襲い掛かってくるような気配はない。
いつでもどちらにでも飛び出せるような警戒体勢を維持しながら、そっと、右手の人差し指の先を内側に2回軽く曲げる。

  くいっくいっ

しかし、なにも起こらない。
もう一度。

  くいっくいっ

しかし、なにも起こらない。
まずは、少なくとも大気成分と空気中の飛散物の確認。
できれば気温湿度気圧あたりも確かめたいんだが――


――。
――――。
――――――……

(――なにをやっているんだ、俺は)

手元に目をやれば、動いているのはフーガの右手の人差し指。
その指先にはなにもない。
そこに

何度も繰り返したルーティーン。
身体に染みついた動き。
ああ――

(ここは、『犬』じゃないんだよな――)

そろそろ、そこんとこ理解しようぜ、俺。


*────


(ここは――森の中、か?)

周囲を見回せば、奇妙に節くれだったダークブラウンの樹々。
もっとも近くにある一本のそれを見れば、巨木というほどではないがそれなりに長い歳月を経ていると感じさせる。
その木の名を、俺は知らない。
その木が俺のになりうる存在かどうかも――今はまだ、わからない。
周囲に動くものはなく、耳に届くのはかすかな梢のさえずり。
頭上を厚く覆う枝葉の向こう側に見える、ややうす暗い光。
天候は――雨ではないが、晴天でもないといったところか。
喫緊して差し迫っている危険は、どうやらない。
ここが――俺がキャラメイクの最中に選択した、sednaセドナの名を与えられた地形座標なのか?

背後を振り返る。
その先にあるのも、やはり森。
先に行けば行くほど暗くなる。
なるほど、ここが着陸地点であるというならば、初期開始地点としてはなかなかダークなポイントであると言わざるをえない。

だが……そういうことではない。
そういうことを知りたかったんじゃない。
俺の背後。
そこには、がない。

俺をこの地表に運んだ、脱出ポッド。
あるいは、転移装置ポータル
それが――ない。

瞬間転移装置ポータルという「近未来技術」。
『犬』では、そんな技術が「実現は難しいけど理論的には可能」という理由付けで、な枠内に収まるものとして、ゲーム的な利便性のために用意されていた。
だが、いくら近未来技術とはいえ、な枠組みに収めるためには、当然必要とされるものがある。
それは、俺という人間の完全な生体情報から、俺という人間の身体を構成するための身体構成装置デバイスだ。
ポータルとは、簡単に言えば、生体情報の完全な探査と、その情報の別の地点への伝達、および伝達されるその情報から身体を構成するための素材と機構、それらすべてが含まれた複合装置なのだ。

無から有は生み出せない。
なにもない場所に、ふっと人間の身体を作り出すことなどできはしない。
だからこそ、『犬』では転移はポータル間でしか行えなかったのだ。

今、俺の周囲にはそれがない。
ならば、ここにある俺の身体は、いったいどこから用意された?

……答えはかんたん、どこでもないどこか。
すなわち、仮想世界の虚構から。

これは概ね現実準拠の枠組みを明らかに超えた、『犬』がウリにしていた近未来的な仮想現実感を決定的に損なう事象であり――



まあ、難しい話をせずとも、つまり。

――おわかりいただいただろうか。

これが――「テレポバグ」である。


*────


いったん落ち着こう。
いきなりテレポバグが成功してしまったせいで、
その視覚的刺激があまりにも『犬』と似ていたせいで、
先ほどは思わずテレポバグ直後に倣った挙動を取ってしまった。
先ほどの俺の人差し指の謎の動きは、『犬』のときの「リアルの方の俺」の動きをなぞらえたものだ。

4年前までは、毎日のようにやっていたこと。
何度も繰り返していたこと。
その習慣が、いまなおこの身体に染みついている。

テレポバグ直後。
視覚および聴覚的刺激による周囲状況の把握。
いつなにが起こっても即座に動き出せる警戒体勢。
その次にしていたことは、仮想端末の立ち上げ。
あらかじめ端末に組み込んでおいた各種計器類、
それらによって、周囲の環境状況を数値的に把捉すること。
そのために、俺は右手の人差し指の下にあるコントローラーのボタンを2回押下――仮想端末をアバターの眼前に投影するコマンドを入力していたのだ。

だが、いま目の前に仮想ウィンドウは展開されてはいない。
当然だ。『犬2』はフルダイブ型の全感覚型VRゲームであり、コントローラーなどこの手に握られていないのだから。

(えっ、と――)

あれ、仮想端末の立ち上げってどうやってやるんだっけ。
フルダイブゲームになったいま、俺の手にコントローラーは当然握られていない。
……となると、かつてのコマンドに変わる、なにがしかの立ち上げ方法が存在するはずだ。
しかも脳波でコントロールでもできるのか?

そう思い、『出ろー出ろー』だの『ステータス、オープン!』だのいろいろ念じてみるが、どうやらそういう仕組みではないらしい。

……うーむ。困った。
いろいろと、最初からわかっていて然るべきことがわかっていないような気がする。
おそらくは、俺が途中で脇道に逸れてしまった「惑星への着陸」シーンのあとにも、なにがしかの導入イントロが続いていたのだろう。
そこで仮想端末の立ち上げ方などのチュートリアルがあったのではなかろうか。
つまり……完全に俺が悪い。

(……と、そういえば――)

『犬』での仮想端末の立ち上げコマンドを、俺は右人指し指の下にあるボタン2回を押下することに割り当てていたけれど――もともとは確か、音声認識だったんじゃないか。
それを俺が「発声しないと端末立ち上げられないのって場合によっては致命的じゃない?」とか言って、ちがうコマンドをあとから自分で割り当てたんだ。

だから、『犬』での初期状態の仮想端末の投影方法は、確か――


「――『起動しろアクティベート』」

  ――フォンッ

パリパリとホログラフィックなエフェクトを纏いながら、キャラメイクの時にも見た仮想端末さんが目の前にスクリーンを展開してくれる。
よしよし、そのへん変わってなくて助かった。

……さて、無事に仮想端末の立ち上げに成功したわけだが――
眼前に展開されている仮想ウィンドウには、俺が求めていたデータ――大気成分や気温・湿度・気圧など――は載っていない。
それも当然のこと。
ゲーム開始した直後の俺は、それらを計測するための計器類を所有していない。
またそれらの計器類によるデータを表示するように設定していない。
その辺りはそうした技術が利用可能になったときに、自分の拠点でそのようにカスタマイズしなければならない。
もとい、自分でいくらでもカスタマイズできる。
かつて生存のために逐一計測していたものが、今や計測できないということに、少々不安、頼りなさを覚えるが、しかし――

「……スゥーッ……フゥッ……」

そこで一つ、静かに大きく息を吸い込む。
口の中一杯に入り込む、冷たく湿気った森の地表の空気。
鼻からも入ってくるそれは、朽ちた腐葉土と、なにか菌類のようなかすかな香り。
今のところ、俺の呼吸は正常に行われていると判断する。
この森の木々は、光合成を行っているのか。
少なくとも俺が酸素にかつえるような状態にはしないらしい。
フーガの肌に張り付く、冷たい湿った大気。
それらには即座に肌を侵すような刺激性の物質も含まれてはいないようだ。
大気圧にも重力にも異常は感じられない。

それらの視覚と聴覚を除く感覚情報センスデータは、『犬』では得られなかったものだ。
かつてそれらの情報は、計器による観測データと、アバターに生じる身体的異常という形でのみ、プレイヤーが知ることができた。
しかし今や、フルダイブによる全感覚型VRゲームになった『犬2』では、こうした情報を五感で取得することができる。
周囲の環境を知るのに、数値を介する必要がない。
そんなことをせずとも、文字通りこの身を使って測ることができる。

(……神ゲーかな?)

これはつまり、慣れれば計器類なしでも、周囲の環境情報にある程度の目途を立てることができるな?
もう『犬』ビギナーが『なにもしてないのに死んだ!!1』と叫ぶ悲劇起こらない……ッ!

……のか?


さて。
現在、俺の前に投影されている仮想ウィンドウのホログラム。
差し迫った危険はないようだし、今のうちにこの仮想端末でなにができるのか確認しておこうか。
それに、起動するためのコマンドも、音声認識から変えられるなら変えておきたい。
カッコいいはカッコいいんだけど、音を立てないと端末を使えないのはどうにも落ち着かない。

これらはなにに優先してでも、できるだけ早く行っておくべきことだろう。
「ここ以上にどこか安全な場所に移動」できるような保証もない。
俺が今いるこの森に対する「今のところ見たところは安全っぽい」なんて感想は、手のひらがドリルになっている奴よりも容易く裏返る。
俺はそれをよく知っている。

……なぜって、昔俺も散々手のひらを返しまくったからだよ。


*────


ではさっそく、現在の仮想端末さんの性能チェックと行こう。

いま眼前に展開されている仮想ウィンドウの左側には、キャラメイクのときに見せてもらった「フーガ」の全身のアバターデータと、正面から見た顔の造形が映し出されている。
この情報は、今の初期状態でも、現在の俺の身体情報とある程度対応している。
具体的に言えば、部位が欠損した場合とか、出血などの異常が起こった場合、そうした情報を反映して表示してくれる。
これは仮想端末が、フーガの身体のどこかにチップとして埋め込まれており、ある程度の生体情報バイタルデータを常時蒐集管理してくれているから、という設定があるからだと思う。
そのへん『犬』と変わってなければね。

だが、ある程度と言った通り、今の段階では表示されない情報もある。
たとえば未解析の病気に掛かっている場合とか。
たとえば体内に未知の寄生虫が潜り込んでいる場合とか。
そうしたものによる結果は表示してくれるが、原因は教えてくれない。
そうしたものを検知してデータとして教えてくれるようにするためには、都度の端末のカスタマイズが必要だ。
これはそのうちどんどん増やしていけるだろうし、今は放っておこう。
仮想端末先生も、知らないものは知らない。
教えてくれるのは知ってることだけ。
一緒に成長していこう。


*────


そして今度は仮想ウィンドウの右側。
そしていくつか別のデータを表示させるためのボタンがある。
それぞれ「詳細な生体情報バイタルデータ」だの、「仮想インベントリ」だの、「マップ」だの、「オプション」だの、その下に――おっと、これも最初からあるのか。
この世界ではどれも欠かせない機能だ、上から順番に、一つ一つ確認していこうか。


*────


まずは、詳細な生体情報の項を押下する。
すると、仮想ウィンドウの手前にホログラムが重ねられる形で新たな仮想ウィンドウが立ち上がる。
そこには、キャラメイクの時に確認したような、アバター「フーガ」の詳細情報が赤裸々に記載されている。
体温度、脈拍、血中酸素濃度――これはパルスオキシメータみたいな機能を持った機器を「フーガ」の体内に最初から仕込んであるようだ。
それらがゲーム開始時から確認できるのは、素直にありがたい。
病原菌とか寄生虫とかも、拠点で解析・登録しておけばこの画面で確認できる。
まあ、それらは今のところ特に異常はない。
異常がないのはゲーム開始直後だから当然だが――少なくともこの森という地形環境が、こうした生体情報に著しい変化影響を即座に与える場所でないことがわかっただけでも十分だ。

同じくこの生体情報ウィンドウには、今現在の俺の技能スロットも表示される。
いかにもゲーム的な要素が忽然と現れやがった。
いいのよ。ゲームだもの。
今現在の俺の技能スロットは以下のようになっている。
――――――――――――――――――
【 装備換装 】 ―― Lv1
【 empty 】
【 empty 】  
【 empty 】
【 empty 】
――――――――――――――――――

うーん、無能たよりなし
もしや、いまこの惑星上で最も無能な人間は俺では……?

しかし、最初に【装備換装】を取ることになるとは思わなかったな――

……と。そんなことを思いながら。
前作『犬』での装備換装に秘められていた、とある潜在能力ポテンシャルについて思いを馳せる。


――。

――――。

――――――。


……うん。

はやめよう。

そのへんで木の枝拾ったりして、ちょっとをすれば、現時点でもいろいろができなくもなさそうだが――やめておこう。

せっかくの、はじめての全感覚型フルダイブシステム。
せっかくの「まるでもう一つの現実」だ。
キャラメイク時点での全感覚体験で感動した俺は、そのときひそかに決意したのだ。

今作『犬2』ではできるだけ現実でできる挙動で楽しもう、と。

だから、のは、できるだけ避けよう、と。

結局のところ、俺にはテレポバグだけあればいい。
テレポバグだけを愛そう。
俺はお前|(がくれるもの)一筋だよ。


さて。
この5つの技能スロットは、この惑星に着陸したプレイヤーたちにとっての拠点――ゲーム開始時点で言えば脱出ポットの内部――でないと、付け替えることができない。
装備換装の欄は、現在はやや灰色になっている。
つまり、ここは俺の拠点ではないということだ。

イエス、マム。
存じております。
そもそもいまは、付け替えられるような技能も他にない。

この画面で技能の詳細なんかも見れるが――この辺はやはり習うより慣れろ。
実際に可能な挙動を体験して慣れていった方がいいだろう。

さて、詳細な生体情報の項で今のところ見ておくべきなのはこんなところだ。
その他のこまごましたデータは、また使うときに確認しよう。
続いて、仮想インベントリの項を確認しようか。


*────


生体情報のウィンドウを一度閉じ――閉じずにずらすことで他の窓と同時に表示させることもできる――今度は「仮想インベントリ」の項を押下する。
するとそこには、まるでコンピュータのフォルダ管理画面のように、現在電子データとして保存されているアイテムが表示されている。

今の俺の仮想インベントリ内部には、以下の二つのアイコンだけが表示されている。


『100MBの白紙の本』

『異世界への招待状』


以上だ。

うーん、無能やくたたず
やはり、いまこの惑星上で最も無能な人間は俺では……?

このインベントリは表示方法を変更することができ、詳細表示を選択すると、そのアイテムを取得した日時やデータ容量、最終的に使用した日時なんかもわかる。
……うん、まるっきりパソコンのフォルダのディレクトリだ。
この仮想インベントリにはデータ容量が存在し、無限にデータを詰め込めるわけではないが、今後の技術研究によって拡張することもできる。
まあゲーム開始直後はそもそも入れておきたい大容量のデータがないので、あまり気にしなくていい。

そうそう、このあたりで察することができるかもしれないが。
前作『犬』の世界では「電子データとして仮想インベントリに保存可能なアイテム」と、仮想インベントリに収納されない、外づけ装備としての圧縮バックパックに収納しないといけないアイテムに分かれていた。
今作でもだいたい同じ仕様のようだ。

このあたりは「装備換装」技能で「テレポバグ」をやったときにちょっとだけ関わってきたことなんだが――まあ、深く気にする必要はない。
このゲームの道具類には電子データ化できるものと電子データ化できないものがあり、質量を持つことに意味があるほとんどアイテムは電子データ化できないと思ってくれればいい。
図鑑や音声記録など、情報自体に価値があるものは電子データ化できるというわけだ。

ちなみに圧縮バックパックとは、『犬』に存在した、質量をほんのりふんわり無視する、プレイヤーが持ち運べる簡易倉庫ストレージのことだ。
これもポータルと同じで「現実でも理論上再現可能だが実現はできていない」けど「ゲーム的な利便性のために用意されている」類のアイテムだった。
ゲームを開始したばかりの現時点ではまだその技術がないはずなので、なにか拾ったら、素直に袋かなにかに入れて持とう。

というか、圧縮バックパックは今作にもあるのかな?
……ある、よな?
あれがないと、一部の資源採取に際して、巨大な資源をピラミッドの積み石よろしく丸太の上をごろごろと転がして運ぶ羽目になるぞ?
でもあの技術、結構登場が遅かったような……
ポータル解禁と同じくらいのタイミングだった記憶がある。


*────


……と、仮想インベントリについてはこんな感じだ。

え、通貨? 所持金?
そんなもの、うちにはないよ。
誰かがそれを流通させたときに、新しくその欄を生やすことになるだろう。

次はマップを見ようか。
なにが映るか、予想はつくけどな……ッ!
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