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18.世の中には二種類のMがいる:レイ編
世の中には、二種類のMがいる(持論)。一つ目は慎ましくも快楽に貪欲なMだ。これはアリスさんが当てはまるだろう。
そしてもう一つのMとは、女王を気取ってやけに強気にくる、所謂“襲い受け”系Mだ。
「ナナミー、今日若さんの指名―」
「はーい、ただいまー」
今日の客は二つ目のM。こういうタイプはいじめるのが一層楽しい。頑張ってマウントを取ってくるが、内心では組み敷いて欲しい願望が丸見えだからだ。だから、自分から屈服させるのが楽しい。
俺は今日の客からの指名に元気よく返事をし、スキップをしたい気持ちを抑えてキャストルームを後にした。
「お待たせしましたーレイさん。ご指名ありがとうございやすー」
「おいなんか俺だけテキトーじゃねぇか!?なんだよその棒読みは」
俺が持ってきた酒をぐいと飲み干しつつ文句を言うこの中年男性はレイという名の建築士だ。そう、諸君は忘れているかもしれないが、何話か前に尻が切れていたシノを強引に誘っていたあの男である。
レイはシノの太客だったのだが、時々こうやって俺のネコちゃんになりにくるのである。
「今なんか失礼なこと考えてないか?ああ?」
「っははは、レイさんは勘が鋭いなぁ」
彼の父親も建築士で、彼は“若”と呼ばれている。そんなに若くもないのだが。おそらく40辺りだろう。だがシャツを張らせる胸筋やぷりっぷりのお尻からはそんなに年齢を感じさせない。張りがあって若々しい体付きだ。
「ほら、お替わりもってこい!早く!」
「はいはい。そんなめちゃくちゃ飲まないでくださいよ?」
「うるへぇ!」
もうすでに呂律が危ないレイの命令に大人しく従い、ボーイに酒を注文する。酒に酔った彼は、正直言って面倒くさい。ほんっとーに、面倒くさい。
どう面倒くさいのかというと・・・・・・
「ほらレイさん、ちゃんとして!そこ、足下気をつけてくださいっ!」
「あ~い、わぁってるよ!」
全然わかってない!!こんなに酔ってるなら『上がり』なんか要求すんな!
足取りの悪いレイの腕を肩に回し、自分の部屋に到着すると重い身体をベッドの上に投げ捨てた。
「イテッ!おいナナミっ、らんぼうだぞっ!」
緩い滑舌で非難されても、何も怖くない。俺ははいはいと適当に相槌を打ち、彼の足から靴を脱がせて床へと落とした。ベッドの上では彼がベルトをカチャカチャと触っており、何をしようとしているのかは容易く理解できる。
「レイさん、今は無理だって。今日は止めましょう?今日は宿泊代だけでいいですから」
「やだっ、はやく抱けっ!はやく・・・・・・」
駄々っ子のように(端から見たら中年の駄々っ子は可愛くも何ともないのだが、俺にとっては可愛い)ベッドでジタバタしたと思ったら、最後が尻すぼみになっていき、そして彼は赤ん坊のように安らかな寝顔で寝息を立てながら寝てしまった。
ほんと、この人は勝手な人だ。俺は溜息を吐くとベッドの上に上がり、空いたスペースに横たわった。大きな胴体が呼吸をする度に上下する。俺はその温かい身体に抱きつき、瞼を閉じた。
彼のもう一つのMさをお披露目する機会は、どうやら次回に延びたみたいである。
と、思っていたのに・・・・・・
「ん・・・・・・」
ベッドに横になり数時間後、ゴソゴソという物音に目が覚めると、シーツの中の下半身がすぅすぅすることに気づいた。シーツの中ではもこもこと大きな存在が動いている。
「コラッ、レイさん!何してるんですか!?」
バッとシーツを取ると、今にも俺のパンツを取り去ろうとしているレイさんの姿が。まったくこの人は・・・・・・。
「今日はもう寝ましょう。レイさんたくさん飲んでたじゃありませんか。きっと勃ちませんよ?」
今日しこたま飲んでいたレイさんは、きっと勃たせることができないだろう。
「だーいじょーぶだってぇ、つか、はやくしろよノッポ」
この世界に来て久しぶりに聞く別称にカチン、とくる。彼はすりすりとパンツの上から俺のペニスを弄ってきた。
「つーか、触ってんのに勃起しないとかお前こそイ〇ポじゃねぇのか?」
彼はこう、人を苛立たせるのが上手いのだ。俺は静かな動作で半分被っていたシーツを取り去ると、胡座をかく彼の股間に足を当てた。
「うぁっ!」
「随分な言いようだな・・・・・・。構ってほしいならそう言えよ、グズ」
「んなっ、あはぁ!」
反論しようとする奴の股間を、ぎゅうと足で踏みつける。重力がかかっていないためそれほど強くはないのだが、指に力を入れてやった。だが、どれだけ踏み込んでも奴のペニスはふにゃふにゃしたままだった。
「や、やめろっ、マジで!」
それに、不自然なほどに焦っている。だが止めずにいると、レイは身体を仰け反らせるようにして絶頂しそうな時の表情を零した。
「出ちまうっ、あっ、あぁ~~~!!!」
足にじわ、と湿ったものを感じた直後、じょぼ、じょぼぼぼっと放物線を描き、シーツの上に尿が放出された。
ああ、と悦楽の滲んだ声を漏らしながら最後まで出すレイの太股は、快感からか細かく震えていた。
「あぁ~・・・・・・っひゃんっ!?」
「きもちよかったですか?“おしっこ”は」
「なっ!そんなこと――っやめろっっ!!」
態と恥ずかしい言葉を使って詰ると、こちらが思うように恥ずかしがってくれるレイに笑いながら、再び足を彼のペニスへ這わせる。そしてその奥にある膀胱もろとも、ぎゅうと押し込んだ。
「まだまだ出ますよね、きっと。ぜ~んぶ出しちゃいましょうか。ぜんぶ出せたら、きっとチン〇ンもおっきしますよぉ」
「てめっ、ふざけたことをっや、おすなぁっ!!」
ああっと彼が声を漏らした後、再び彼のペニスから尿が排泄された。かなりの量が出、膀胱が空になったであろうことを確認する。そのまますりすりと足で撫で続けると、むくむくと起き上がってきた。
「ほら、おっきでしましたよ~。よかったですねぇ」
「ふざけんなっ!」
おやおや~何怒ってるんですかぁ?と喧嘩を売るようにして微笑む。踏み続けているのに抵抗していない時点で、続けてくださいと言っているようなものだ。
そんな彼が滑稽で、可愛くて、仕方がない。
「それで?夜に奇襲を仕掛けてきたレイさんは、俺にどうしてほしいんですか?」
彼の要求をわかった上で、そう質問する。
「はっ何言って・・・・・・別に、何もしてほしくなんかないしっ」
言い方がどこぞのJKみたいで可愛いっ!じゃなくて、強がって否定している姿が可愛らしい。俺はそれを表情には出さずに、素知らぬ風を続ける。
「ふ~ん、そっかぁ。何もして欲しくないのかぁ。それじゃ俺、寝ますね?」
「ちょっ、待てよ!」
シーツを被って寝ようとすると、途端に慌ててシーツを掴んでくるレイ。内心ではにやにやが止まらなかった。
「何ですか?」
「う・・・・・・」
無理矢理引き留められているのを迷惑そうにし問いただすも、彼は『お願い』ができずに口ごもっていた。本当に、素直じゃないなぁ。
「本当は、そのチ〇ポを容赦なくごしごし擦って欲しいんでしょう?その下品にデッカく育った乳首も、真っ赤になるまでカリカリして、ぐにぐにして、舐めて引っ張って吸って欲しいんでしょう?お尻の穴も、俺のペニスでずんずん突かれていっぱい射精したいんでしょう?」
「・・・・・・」
あけすけに言うと、顔を真っ赤にして下を向いてしまった。この初心な様子。たまらない。
「ちゃんと言わなきゃ、わかりませんよ?」
とどめのようにそう言い放つと、俺は無情にもシーツを握り治した。
「・・・・・・ほしい」
ぽつり、とレイが小さな声を零す。
「何?聞こえない」
「ち〇ぽ、ごしごしこすって、ほしい」
「!!」
「このでっかくなっちまった下品なちくび、いっぱいいじめてほしい・・・・・・。尻の穴も、ナナミのでっけぇち〇ぽで、ガンガン突いてほしい」
レイの口から、卑猥な言葉が放たれる。それに俺のペニスも昂り、臨戦態勢となった。
「おっけー。自分で言ったからには、容赦しないから」
「・・・・・・おう・・・・・・」
恥ずかしい言葉を連発した彼はこれでもかというほど顔を赤くさせ、シーツで顔を隠す。
ほんっとに彼は、面倒くさくてすっごく可愛い。
こうして二つ目のMは、俺に美味しく美味しく食べられたのだった。
――世の中には二種類のMがいる:完
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