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夢と死神
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頭がぼやっとする。
ここはどこだ。
体がふわふわと浮いている気がする。
わからないが、何故が心地いい。
さっきまで何をしていたっけ。
そういえばさっき走り去る小学生くらいの女の子を見たような。
何か、微かに誰かの声がする。
誰かを呼んでいるのか、などとぼんやり思っていると、
「ねぇ!ねぇってば!」
急に後ろで大きな声がした。
びくりと小さく飛び跳ねそうになるのを抑え、後ろを振り返ると、1人の青年がいた。
同じ歳くらいで、黒い裾のボロくなったマントとフードを被っている。
何?と尋ねると、
「へぇ。君、僕を見て驚かないのかい?」と青年はおもしろいものを見つけたと言わんばかりのキラキラした目で俺を見つめる。
「変な奴だとは思うけど…あなた誰ですか?」
「僕?僕は死神だよ!」
何を言ってるんだ。大丈夫かこいつ。
たしかに格好は死神っぽいといえば死神っぽい。
だが自分が思っている死神に対するイメージは一般的なイメージでしかなく、当然本物を見たことがあるわけではない。
「あー…さては信じてないね?」
「当たり前だろ…俺はそういった死神とかお化けとかの類を信じてないんで。」
「ふーん。」
つまんないのと言って、そいつは俺の周りをくるくると回り始めた。
「でね、早速で悪いんだけど、お願いがあるんだ。」
「は?お前俺の話聞いてたか?」
「うん、でももう僕には時間がなくて君にしか頼めないんだ。お願い!」
そう言うと、俺の前で止まって手を合わせて目を潤ませた。
「…で?何?」
「聞いてくれるの!」
おいまだ何も言ってないと言いかけた俺を遮り、満面の笑みでそいつは言った。
「君の寿命をわけてほしいんだ!」
ここはどこだ。
体がふわふわと浮いている気がする。
わからないが、何故が心地いい。
さっきまで何をしていたっけ。
そういえばさっき走り去る小学生くらいの女の子を見たような。
何か、微かに誰かの声がする。
誰かを呼んでいるのか、などとぼんやり思っていると、
「ねぇ!ねぇってば!」
急に後ろで大きな声がした。
びくりと小さく飛び跳ねそうになるのを抑え、後ろを振り返ると、1人の青年がいた。
同じ歳くらいで、黒い裾のボロくなったマントとフードを被っている。
何?と尋ねると、
「へぇ。君、僕を見て驚かないのかい?」と青年はおもしろいものを見つけたと言わんばかりのキラキラした目で俺を見つめる。
「変な奴だとは思うけど…あなた誰ですか?」
「僕?僕は死神だよ!」
何を言ってるんだ。大丈夫かこいつ。
たしかに格好は死神っぽいといえば死神っぽい。
だが自分が思っている死神に対するイメージは一般的なイメージでしかなく、当然本物を見たことがあるわけではない。
「あー…さては信じてないね?」
「当たり前だろ…俺はそういった死神とかお化けとかの類を信じてないんで。」
「ふーん。」
つまんないのと言って、そいつは俺の周りをくるくると回り始めた。
「でね、早速で悪いんだけど、お願いがあるんだ。」
「は?お前俺の話聞いてたか?」
「うん、でももう僕には時間がなくて君にしか頼めないんだ。お願い!」
そう言うと、俺の前で止まって手を合わせて目を潤ませた。
「…で?何?」
「聞いてくれるの!」
おいまだ何も言ってないと言いかけた俺を遮り、満面の笑みでそいつは言った。
「君の寿命をわけてほしいんだ!」
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