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179 佐藤と朝霧とおうちごはん
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「ちょっと……用事があったんだよ」
「何の。仕事辞めたのにか」
真正面の朝霧が、何一つ見逃すまいと眼光鋭くこちらを見ている。
……なんか、色々余計なこと考えてそう。言うしかないよなあ……どうせバレるし。
「あ~、その。ちょうどいいし、この機会に資格でも取ろうかと思って。学校通う必要あるからさ、いっそそれを理由にすりゃ、踏ん切りつくかなって」
「資格を……? 何の?」
少し力を抜いた朝霧に、視線を合わせられない。
まさか、これを言う羽目になるとは思っていなかったから。
「うん、まあ資格取ったら再就職できるって言ってもらってるから、実質休職に近いんだけどな! だから仕事関係のやつ」
「広報の?」
「ん……いや、広報と言うか。今の仕事には役立つかもだけど」
なんでそこに突っ込むんだよ!
しどろもどろになる俺に、朝霧がスッと目を細める。
「ナオ? なんで隠す? 資格なんだろう? 違うのか」
「違わねえよ! ただの資格!!」
やめろ、回り込んで来るな、にじり寄るな。
「学校に通うほどの資格って、何だ? 来年は復帰するのか」
「い、いや……そんな簡単じゃなくて。結構何年もかかるっていうか……」
「何年も?」
ますます朝霧の視線が険しくなる。
まあ……普通の会社勤めしてる人間が、何年もかける資格ってねえよな。
「あー……管理栄養士取ろうと思ってさ」
「ナオが? なぜ」
「もういいだろ! ほら、レシピの監修とかにも便利だから!」
「それだけで? 仕事を辞めて?」
うっ……。無理だよなー、言うしかねえよなー。
渋々手を伸ばして、棚の上に置いていた本を朝霧へ突き出した。
「……それだよ。それ取るのに、そもそも管理栄養士がいんの」
「スポーツ……栄養士?」
どういう顔すりゃいいんだよ。
朝霧と暮らすようになって、以前よりアスリート向けの栄養について気にするようになった。
玉井さんと話すうち、公認スポーツ栄養士ってのがあるのを聞いて。ただ、挑戦するための条件に達するのがそもそも難しい資格。
でも……。俺には、打ち込む理由のある資格。
「必要か……? ナオの仕事に」
「うるせー。もういいだろ」
朝霧がそっぽを向く俺を引きずり寄せ、抱き込んだ。
窮屈だ。厚い胸板と太い腕に囲われて。
「ナオ、聞きたい」
お前……っ、どこからそんな声!
ちゅ、とこめかみに触れた唇。さらに下りて来て、頬に。
「や、やめろ! 言う、言うから!!」
酸欠を起こしそうな俺に構わず、朝霧が顎にキスをした。
「なら、早く言え」
「だ、だからっ! スポーツ栄養士取ったら! 自動的に選手の食事管理する仕事に就くだろ! お前、あんまり美味くねえって言ってたから……。裏方なら、会うことはねえし……」
す、と朝霧が息を呑んだ気配がする。
だから……俺は、どんな顔をすれば。
「……会うこともないのに?」
「うるせー! みみっちいのは分かってんだよ! でも、これならお前に、迷惑かけずに……その、ちょっとは関わっていられるかなって。だってお前、選手やめてもコーチとかすんだろ?」
抱え込まれて顔を覆うこともできず、目いっぱい顔を背けた。
カッコ悪い。自分から離れておいて。
なのに。
一生会うことがなくても、こっそり細い糸だけは繋げておきたいと思った。お前の、役に立つことをしたかった。
せめて、美味い飯を――なんて、きっと単なる自己満足だろうと気付いてはいる。
これでも、色々覚悟したんだからな。
きっといつか、流れてくるだろう朝霧のニュースを。
……結婚、とかさ。
多分無理だよ俺。泣くよ。でも、泣きながら祝い飯作ってやれる。
そう、思ったから。
「俺も、挑もうと思って。お前が賭けた23年の価値には……ちょっと足りねえかもだけど。俺だって賭けたんだよ、この先の一生」
方向は違ったけどな。
苦笑して、動かない朝霧に意識を向ける。
何か言えよ、もう俺に秘密はないぞ。
「……お前だって、馬鹿だ」
俺の肩に顔を伏せた朝霧が、吐息のようにそう零した。
まあ……否定はできない。馬鹿だな、とは確かに。
「なんで、俺を手に入れる方に動かない」
「俺ではもったいねえからだよ! ……悪かったよ。お前が、そんなに……俺のことを、とは思ってなくて。お前も、俺と同じくらいだったんだな」
「……いや、絶対俺の方が上だ」
「対抗すんな! そんなことねえわ!」
本当に、お互い馬鹿だな。
まだ顔を上げない朝霧の頭を、ぐいと頬で押してみる。
「まあ……お前の強引さには、感謝だな。あのままだったら――」
ぴくり、と反応した大きな体。
こんな未来を、選べるとは思わなかった。
「ありがと」
わずかに見えている耳に、ほんの触れるだけのキスをする。
ビクっと動いた体が、しばらく静止して。
「うわっ?!」
ぐんと体が浮いて、肝をつぶす。
俺を抱き上げた朝霧が、ふう、と息を吐いて俺を見た。
「強引で良かっただろう。お前には、その方がいい」
「え、え、え? 何、どこ行くんだよ?!」
「家に帰る」
「は? はあ?! 待て、お前ちょっと待て、まさかこのまま連れて帰――」
「連れて帰る。荷物は、後だ」
一瞬呆けて、マジで玄関で靴を履こうとしている朝霧に我に返る。
無駄な抵抗すら許されない、ぎちっと抱えられた体に慌てた。
「うわ、うわ! 待て! 嘘だろお前、これで外出る気か?!」
「もちろん」
「無理! やめろ、分かった、行くから!! 行くから待て!!」
既にドアノブに手を掛けていた朝霧が、疑り深そうな顔をする。
「今日、連れて帰るからな」
「わ、分かったから! なら、とりあえず最低限だけでも持って行く……」
感謝なんかするんじゃなかった……。
にや、と笑った朝霧を睨み上げ、俺は追い立てられるまま荷造りを始めたのだった。
◇
「――今日は、そろそろか?」
振り仰いだシンプルな時計は、絶対朝霧が選んだものじゃないだろう。
その下には、棚に鎮座している金メダル。
隣には、なぜか二匹の犬ぬいぐるみ。お前らも良かったな、また一緒だぞ。
鈍く光る重々しいメダルに、自然と目が行く。
……マジで馬鹿だなあ。
やっぱりもったいねえと思ってしまうけど。でも。
もう、誰にもやれねえ。
もう、あれはウチの犬だ。
「ん……? この場合、俺がもらわれたのか……?」
ふとそう考えて吹き出した。
犬に飼い主が攫われてしまった。八犬伝が始まってしまいそう……ちょっと違うか。
馬鹿なことを考えているうちに、玄関扉が開く音がした。
前よりも、長い廊下を歩く足音。
振り返ると、リビングの扉が開いた。
「おかえり」
「……ただいま」
まっすぐこちらへ向かってくる朝霧が、ふわっと満面の笑みを浮かべる。
「お前、そんな顔で帰ってきたの」
「どんな」
「にやついてた」
ついと顔を逸らした朝霧が、口元を覆って取り繕おうとしている。
「飯が楽しみだった?」
敢えてからかってやると、ふっと笑った朝霧が、当たり前のように俺を腕の中へ取り込んで抱き寄せた。
「飯も楽しみだった」
「なら、離せ。ほら、手ぇ洗ってこい」
「先に――」
言い終わるより先に、ぐっと腰を抱く腕に力が入る。
精悍な顔が近付く。
思わず目を閉じ、唇にその柔らかさを感じた。
唇の上で、笑った気配がする。
わずかに離れて、慌てて目を開けた瞬間、もう一度。
「……まだ慣れないか」
頬を撫でる、体温の高い手。
いつの間にか解放されていたことに気付いて、大きく呼吸して見上げた。
よ、余裕そうな顔しやがって。
「うるせー! いちいち、キスすんな! 恥ずかしいやつだな!!」
「恥ずかしいのはナオだろ」
「いいから早く行ってこい!!」
蹴り出すように追い出して、熱い顔を冷ますべくテーブルへ夕食を並べていく。
コトリ、小鉢をテーブルへ置いて、ついでに1個つまんだ。
『うずらの味玉』
何が食いたい? に当然のように返って来たセリフ。
もしかして、コレがあいつを捕まえたのか?
くすっと口角を上げながら冷蔵庫を開けて、安っぽい酒のラインナップを確認した。
あいつは、これをお望みだからな。
何でもねえ飯と、安いチューハイと、俺とお前。
そうだな、それでいい。
俺は、こみ上げる笑みを隠さずに、笑った。
完
――二人の物語を最後まで見守ってくださり、ありがとうございました。
『続き』については、次ページあとがきにてご案内します。
「何の。仕事辞めたのにか」
真正面の朝霧が、何一つ見逃すまいと眼光鋭くこちらを見ている。
……なんか、色々余計なこと考えてそう。言うしかないよなあ……どうせバレるし。
「あ~、その。ちょうどいいし、この機会に資格でも取ろうかと思って。学校通う必要あるからさ、いっそそれを理由にすりゃ、踏ん切りつくかなって」
「資格を……? 何の?」
少し力を抜いた朝霧に、視線を合わせられない。
まさか、これを言う羽目になるとは思っていなかったから。
「うん、まあ資格取ったら再就職できるって言ってもらってるから、実質休職に近いんだけどな! だから仕事関係のやつ」
「広報の?」
「ん……いや、広報と言うか。今の仕事には役立つかもだけど」
なんでそこに突っ込むんだよ!
しどろもどろになる俺に、朝霧がスッと目を細める。
「ナオ? なんで隠す? 資格なんだろう? 違うのか」
「違わねえよ! ただの資格!!」
やめろ、回り込んで来るな、にじり寄るな。
「学校に通うほどの資格って、何だ? 来年は復帰するのか」
「い、いや……そんな簡単じゃなくて。結構何年もかかるっていうか……」
「何年も?」
ますます朝霧の視線が険しくなる。
まあ……普通の会社勤めしてる人間が、何年もかける資格ってねえよな。
「あー……管理栄養士取ろうと思ってさ」
「ナオが? なぜ」
「もういいだろ! ほら、レシピの監修とかにも便利だから!」
「それだけで? 仕事を辞めて?」
うっ……。無理だよなー、言うしかねえよなー。
渋々手を伸ばして、棚の上に置いていた本を朝霧へ突き出した。
「……それだよ。それ取るのに、そもそも管理栄養士がいんの」
「スポーツ……栄養士?」
どういう顔すりゃいいんだよ。
朝霧と暮らすようになって、以前よりアスリート向けの栄養について気にするようになった。
玉井さんと話すうち、公認スポーツ栄養士ってのがあるのを聞いて。ただ、挑戦するための条件に達するのがそもそも難しい資格。
でも……。俺には、打ち込む理由のある資格。
「必要か……? ナオの仕事に」
「うるせー。もういいだろ」
朝霧がそっぽを向く俺を引きずり寄せ、抱き込んだ。
窮屈だ。厚い胸板と太い腕に囲われて。
「ナオ、聞きたい」
お前……っ、どこからそんな声!
ちゅ、とこめかみに触れた唇。さらに下りて来て、頬に。
「や、やめろ! 言う、言うから!!」
酸欠を起こしそうな俺に構わず、朝霧が顎にキスをした。
「なら、早く言え」
「だ、だからっ! スポーツ栄養士取ったら! 自動的に選手の食事管理する仕事に就くだろ! お前、あんまり美味くねえって言ってたから……。裏方なら、会うことはねえし……」
す、と朝霧が息を呑んだ気配がする。
だから……俺は、どんな顔をすれば。
「……会うこともないのに?」
「うるせー! みみっちいのは分かってんだよ! でも、これならお前に、迷惑かけずに……その、ちょっとは関わっていられるかなって。だってお前、選手やめてもコーチとかすんだろ?」
抱え込まれて顔を覆うこともできず、目いっぱい顔を背けた。
カッコ悪い。自分から離れておいて。
なのに。
一生会うことがなくても、こっそり細い糸だけは繋げておきたいと思った。お前の、役に立つことをしたかった。
せめて、美味い飯を――なんて、きっと単なる自己満足だろうと気付いてはいる。
これでも、色々覚悟したんだからな。
きっといつか、流れてくるだろう朝霧のニュースを。
……結婚、とかさ。
多分無理だよ俺。泣くよ。でも、泣きながら祝い飯作ってやれる。
そう、思ったから。
「俺も、挑もうと思って。お前が賭けた23年の価値には……ちょっと足りねえかもだけど。俺だって賭けたんだよ、この先の一生」
方向は違ったけどな。
苦笑して、動かない朝霧に意識を向ける。
何か言えよ、もう俺に秘密はないぞ。
「……お前だって、馬鹿だ」
俺の肩に顔を伏せた朝霧が、吐息のようにそう零した。
まあ……否定はできない。馬鹿だな、とは確かに。
「なんで、俺を手に入れる方に動かない」
「俺ではもったいねえからだよ! ……悪かったよ。お前が、そんなに……俺のことを、とは思ってなくて。お前も、俺と同じくらいだったんだな」
「……いや、絶対俺の方が上だ」
「対抗すんな! そんなことねえわ!」
本当に、お互い馬鹿だな。
まだ顔を上げない朝霧の頭を、ぐいと頬で押してみる。
「まあ……お前の強引さには、感謝だな。あのままだったら――」
ぴくり、と反応した大きな体。
こんな未来を、選べるとは思わなかった。
「ありがと」
わずかに見えている耳に、ほんの触れるだけのキスをする。
ビクっと動いた体が、しばらく静止して。
「うわっ?!」
ぐんと体が浮いて、肝をつぶす。
俺を抱き上げた朝霧が、ふう、と息を吐いて俺を見た。
「強引で良かっただろう。お前には、その方がいい」
「え、え、え? 何、どこ行くんだよ?!」
「家に帰る」
「は? はあ?! 待て、お前ちょっと待て、まさかこのまま連れて帰――」
「連れて帰る。荷物は、後だ」
一瞬呆けて、マジで玄関で靴を履こうとしている朝霧に我に返る。
無駄な抵抗すら許されない、ぎちっと抱えられた体に慌てた。
「うわ、うわ! 待て! 嘘だろお前、これで外出る気か?!」
「もちろん」
「無理! やめろ、分かった、行くから!! 行くから待て!!」
既にドアノブに手を掛けていた朝霧が、疑り深そうな顔をする。
「今日、連れて帰るからな」
「わ、分かったから! なら、とりあえず最低限だけでも持って行く……」
感謝なんかするんじゃなかった……。
にや、と笑った朝霧を睨み上げ、俺は追い立てられるまま荷造りを始めたのだった。
◇
「――今日は、そろそろか?」
振り仰いだシンプルな時計は、絶対朝霧が選んだものじゃないだろう。
その下には、棚に鎮座している金メダル。
隣には、なぜか二匹の犬ぬいぐるみ。お前らも良かったな、また一緒だぞ。
鈍く光る重々しいメダルに、自然と目が行く。
……マジで馬鹿だなあ。
やっぱりもったいねえと思ってしまうけど。でも。
もう、誰にもやれねえ。
もう、あれはウチの犬だ。
「ん……? この場合、俺がもらわれたのか……?」
ふとそう考えて吹き出した。
犬に飼い主が攫われてしまった。八犬伝が始まってしまいそう……ちょっと違うか。
馬鹿なことを考えているうちに、玄関扉が開く音がした。
前よりも、長い廊下を歩く足音。
振り返ると、リビングの扉が開いた。
「おかえり」
「……ただいま」
まっすぐこちらへ向かってくる朝霧が、ふわっと満面の笑みを浮かべる。
「お前、そんな顔で帰ってきたの」
「どんな」
「にやついてた」
ついと顔を逸らした朝霧が、口元を覆って取り繕おうとしている。
「飯が楽しみだった?」
敢えてからかってやると、ふっと笑った朝霧が、当たり前のように俺を腕の中へ取り込んで抱き寄せた。
「飯も楽しみだった」
「なら、離せ。ほら、手ぇ洗ってこい」
「先に――」
言い終わるより先に、ぐっと腰を抱く腕に力が入る。
精悍な顔が近付く。
思わず目を閉じ、唇にその柔らかさを感じた。
唇の上で、笑った気配がする。
わずかに離れて、慌てて目を開けた瞬間、もう一度。
「……まだ慣れないか」
頬を撫でる、体温の高い手。
いつの間にか解放されていたことに気付いて、大きく呼吸して見上げた。
よ、余裕そうな顔しやがって。
「うるせー! いちいち、キスすんな! 恥ずかしいやつだな!!」
「恥ずかしいのはナオだろ」
「いいから早く行ってこい!!」
蹴り出すように追い出して、熱い顔を冷ますべくテーブルへ夕食を並べていく。
コトリ、小鉢をテーブルへ置いて、ついでに1個つまんだ。
『うずらの味玉』
何が食いたい? に当然のように返って来たセリフ。
もしかして、コレがあいつを捕まえたのか?
くすっと口角を上げながら冷蔵庫を開けて、安っぽい酒のラインナップを確認した。
あいつは、これをお望みだからな。
何でもねえ飯と、安いチューハイと、俺とお前。
そうだな、それでいい。
俺は、こみ上げる笑みを隠さずに、笑った。
完
――二人の物語を最後まで見守ってくださり、ありがとうございました。
『続き』については、次ページあとがきにてご案内します。
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