【新章突入】ショタたちがいろんなものに襲われる話

のりたまご飯

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第5章 振り返れば、そこには。

Part9 ホットココアと思い出話

「ついた!」

河川敷から5分ほど車を走らせ、小さなアパートにやってきた。
慎重に悠真を抱き、悠人を引き連れ、アパートの2階まで二人を連れていく。

鍵も閉めないまま出て行ったのか、鍵はかかっておらず、中にはエアコンの暖房がかかっていた。
徳井は抱いていた悠真を自分のベッドに下ろし、厚い布団を被せてあげた。
冷蔵庫から「子供用」と書かれた冷えピタを出し、それを悠真の額の上に貼り付ける。

「ううっ…冷たいぃっ」

「大丈夫。ちょっと寝てれば良くなるよ。」

徳井が優しく悠真に話かけると、悠真も安心したのか、すぐに眠りにおちた。

すると布団を上から少しずり下げ、悠真の着ていたジャンパーを脱がせた。

「ジャンパー脱がしちゃっていいんですか?」

「暖房効いてるしね。しかも布団もあったかいし、Tシャツとパンツでいいんじゃないかな。あとはこれ」

冷えピタをあと2枚取り出し、悠真のTシャツを捲り上げて両側の脇の下に2枚。
Tシャツと布団を元に戻したあとは、
布団を下からまくってズボンを脱がし、さらに2枚、冷えピタを太ももの内側、通称鼠蹊部と呼ばれるところにはる。

ズボンをそのまま抜き取り、布団を被せる。

「ふぅ…これでよし。もう寝ちゃったし、無理に起こすこともないかな。お水は起きた時にあげよう。」

「徳井さんって、案外すごいですね…」

「案外ってなんだよ案外って~w一応これでも医学部卒なんだからね~」

「ええ!?そうだったんですか!?」

「まあ、特に病院とかで働きたくもなかったし、今はネットで投資かな。こう見えても月50万はあるよ」

「はええ…知らなかった。」

「悠真くんが熱出したのって、今回ので初めて?」

「いや、あと一回夏風邪引いた時ですね。微熱でしたけど。その時は元気にしてたから、風邪薬だけ飲ましてました。」

「うんうん。悠人くんはやっぱり立派だ。」

「ええっっ、そ、そんなことはないと…」

「照れることないよ~、まあ照れ顔も可愛いんだけどね」

「一言余計です」

「すみません」

「いやぁ、寝る前に電話きたから、寝る気なくしちゃったよ~。思い出話でもする?」

「えっ、僕は別に…」

「そう?あっ、あったかいココアあるけど、飲む?」

「じゃあ、いただこうかなぁ…」

「は~い。今入れてくるから待っててね。」

「…」

ビュううんんん!!
ビュおおおっっ!ひゅうううう…

窓の外の風が強いようだ。
悠人も室内の柔らかい間接照明と暖房の暖かさで、少し安心したようである。

1分ほど経つと、

「はい。ココアで~す。熱いから気をつけてね。」

「ありがとうございます…ふーっ、ふーっ、」

徳井は悠人をちらっと見て微笑むと、感傷に浸るように話し出した。

「思えば、おれが悠人くんに出会ったのって、もう3年前か…」

「…そんなにたってたんですね」 

「最初本当に驚いたよ~!”セックスしてください”とかいう看板持ってるんだもん。」

「あはは…あの時は本当にお金なくって…あーでもしないと死んじゃいそうだったんですよ」

「で、家に入れたら急に脱ぎ出して、いきなりお尻むけてくるもん。いやぁあれは恐怖だったなぁ」

「いや、家に入れてくれるんだったら…セックスしてお金くれるかなーって思って」

「でも急にお尻ってwまあ可愛かったからいいんだけど」

「あの時僕、まだ精通してなかったですよね…」

「初対面の子にいきなり入れるってのもねぇ。3日ぐらい家泊めたっけ?」

「一週間ぐらいいましたよ。確か」

「うーん。そっから3年。悠真くんもきて、二人で段ボールハウスね~。」

「まあ別に不便でもないですし、これからもなんとかやってくしかないかなぁ…」

ココアを一口飲む。

「あのさぁ、オレから一つ相談があるんだけど、」

「えっ、」

「昔医学部だった知り合いがいてさ。そいつがどうやら政府関係の仕事についてて。それでなぜか小学生ぐらいの子供を雇いたいって話をしてたんだよ。」

「子供を雇う?それって割と違法なんじゃ…」

「どうやら政府直々の仕事らしくてねぇ。法律ガン無視とかいう噂も…」

「ええ…そんなのが友人なんですか」

「まあ、一応幼馴染なんだけどね。君と悠真くんがやってることも、もちろんやったことあるし…w」

悠人がさっきのことを思い出し、顔を赤くする。

「いつもやってることじゃないんで!」

「へーやってるんだ~wむふふふ」

「気持ち悪いです。」

「すみません。」

「でね~、そいつに君たちのこと話してみたんだよ。」

「そうなんd、、ってええ!?」

「そう。」

「なんで勝手に話してるんですか!」

「いいじゃんいいじゃん。信用できるやつだからさ。で、そいつが案外興味津々で、ぜひ会いたいってことだそうだ。」

「会いたいって…何やってるのかもわからない人に会うつもりは…しかも悠真も病気だし…」

「心配すんなって。多分悠真くん汗かいてそのあと風に思いっきり吹かれたんでしょ?ただの風邪だよ。明日になれば下がる。」

「でも…」

「オレは…正直君たちがダンボールハウスの中で暮らしているのが心苦しい。特に悠人くんはすごい才能があると思う。さっきダンボールハウスに行った時見えたよ。中2の教科書置いてあったし。」

「みられてたんですか…。勉強っていうか、まあ一応できるっちゃできますけど…」

「だからこそ、あいつの元で幸せに暮らしてほしい。政府関係ってだけあって、お金はいくらでもあるだろ。そろそろ君たちも変わらないと。」

「…」

「どう?嫌じゃなければ明後日にも迎えにきてもらえるよ。まあもちろん、決めるのは君たちだから、オレは口出しできない。あくまで提案としてね。」

「…考えてみます。」

「そう。ちょっと長話しちゃったかなぁ…」

徳井はコーヒーが入ったコップを飲み干し、部屋の奥へと入っていった。

「悠人くんも早く寝な~悠真くんの隣に布団敷いておいたから。おやすみ~」

ガチャん。

「…」

「そろそろ変わる…ねぇ…」

そうつぶやくと、悠真の顔を一眼見て、自分も布団に入り、そっと目を閉じた。
外はまだ風が吹き荒れている。


続く


=天の声=
はいはい~
ほとんどかぎかっこしかないwww
深夜テンションで書きすぎちゃいました。
次回こそ研究員Zが登場します。本当です。
ではでは
感想 9

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