187 / 203
第3章 時は巡って、思いを知る
Part5 強制
射精した後、はっきりした頭の中で繁晴は、自分が友人の目の前で、一挙手一投足全ての行動を見られていたことで、今までにないような羞恥心を感じていた。
そのまま静かに部屋を出る二人は、先ほどの仕切りの部屋まで戻ると、繁晴は恥ずかしそうに、自分が出した精液を研究員Xに差し出した。
研究員X「うん。量も十分。じゃあ、一回これを検査にかけてから、薬の作成に移ります。ここでちょっとだけ待ってて。」
そのままコップを奥の方へと持っていくと、同じく白衣を着た助手に手渡す。
コップに入った精液は、試験管の中へと入れられ、そのまま数ある中の一つの機械に差し込まれる。
ここでは、精子の運動率形態、精液の濃度について測定する。
助手がモニターに映った数値を見ると、研究員Xに耳打ちをする。
助手「報告いたします。精液の濃度は問題ありませんが、運動率が通常の60%ほどしかありません。」
研究員X「ふーむ。じゃあ、1号活性剤、1mlだけ調合して」
助手「わかりました。」
一度機械の中から試験管を取り出すと、別の透明な薬品を1ml計量し、それを同じように試験管の中へと流し込む。
試験管を軽く振ると、また機械の中へと差し込む。
助手「反応良好、運動率、110%まで回復しました。」
と確認する。その後、精液が入った試験管を一度取り出して、今度はその中身を、別の透明な液体が入ったビーカーに流し込む。
精液と液体が混ざり合うと、表面にぶくぶくとした泡が発生し、少しすると自動的に液体が白く濁る。
完成した液体を再度別の試験管に入れると、最後に一番大きな機械の中にあるスロットルにセットし、機械の電源を入れる。
助手「薬剤の調合、完了しました。」
研究員X「よし。それじゃあ二人とも、こっちへ。」
カーテンで仕切られた先に進むと、そこには大きな内診台がおいてあり、その上部や両隣は全て機械で埋め尽くされていた。
助手の数人が忙しそうに準備を進めている。
研究員X「準備ができたらまた声をかけるから、もうちょっとだけ待っておいてね。」
そう言われ、二人は大きな研究室の隅にある椅子に腰掛けた。
凜人「は、はる…」
凜人が泣きそうな目をしながら繁晴に声をかける。
繁晴「凜人…」
凜人「いたい…かな、、、僕、怖い」
繁晴「…」
繁晴はそのまま何も言わずに、凜人の背中に手を回して抱きしめた。
繁晴「大丈夫。すぐ終わるから」
凜人「…ぐすっ…頑張る、から…」
繁晴「大丈夫、僕がついてるから。」
凜人「…うん」
研究員X「それじゃ、準備ができたから、凜人くん。」
声をかけられて、二人ともハグを緩めると、凜人はすっと立ち上がる。
凜人「いって…きます」
そう言って、凜人はスタスタと大きな内診台へと歩いて行った。
歯医者によく見られるような診療椅子に腰掛けると、まずは腰、胸、両手両足がベルトで固定される。
凜人「うう…」
無事固定が終わると、助手たちは凜人から離れ、遠隔でパソコンのキーボードを操作し始めた。
1分もしないうちに、キーボードのタイピング音は止み、助手たちは動きを止めた。そして、
研究員O「準備完了。いつでも開始OK」
研究員X「はい。ありがと。それでは、只今より、研究所ルールに則り、研究対象、守谷凜人の強制精通を開始する。」
それと同時に、研究員OがキーボードでEnterキーを押し込む。
ヴイイイイイイイイン!!!
機械は轟音を立てて作動を開始する。
まず、内診台の足元から、いくつかのアームが出現すると、凜人のすでに大きくなっていた性器の位置を固定させる。
体と45度の角度になるように調整されると、今度は頭上からまたいくつものアームが伸び、凜人の性器の亀頭を包む皮を完全に下まで下ろす。
そのまま2本のアームが亀頭の先端にある小さな切り込みの中に少しだけ入り込む。小さなアームはそのまま左右に数mmほど開くと、薄赤色の尿道が外気に触れる。
凜人「はぁっ…はぁっ…」
恐怖で顔を青ざめさせていた凜人は、開かれた自分の尿道を見て、何かを悟った。
するとすぐに、頭上から透明のカバーがついた物体が降りてくると、それは凜人の亀頭にすっぽりとはまった。
ウー、、、ヴヴヴ…
機械が少しだけ作動したかと思うと、カバーの中から、棒状のチューブのようなものが、凜人の開かれた尿道口の中にゆっくりと侵入していく。
凜人「ああ、、んぐっ…いたいっ、、あうぅ、、」
異物が尿道を通り抜ける不快感と痛覚に、凜人は体を捩ろうとすぐが、体はすでに固定されているので全く動かない。
棒状の物体は、尿道の奥へとどんどん侵入していき、膀胱の手前で停止した。
凜人「やだ、外しっ…ううっ…は、んっ、、」
すると、棒状のチューブは分岐し、2本の精管の中へと入っていく。
この時から、先ほど助手がセットした試験管から、白い液体がチューブを通って凜人の頭上へと流れていく。
そのチューブがつながる先は、亀頭にはまったカバーの中。そして、精巣の近くまで到着したチューブに、その液体がどくどくと流れていく。
冷たい液体がチューブを伝って凜人の体の中へと入っていく。尿道、精嚢、精管と通り、最終的に精巣の中へと流れる。
どく…どく…じゅわ…
液体が凜人の精巣の中へと到達すると、そのまま精巣の中へと染み込んでいく。
やがて液体の流入が規定量を過ぎた頃、体内に入り込んでいたチューブはスルスルと抜かれていく。
この頃から、精巣に染み込んだ液体が、精子の製造を促進するため、精巣に熱が発生する。同時に、液体に染みる感覚が痛覚を伝って、凜人へと伝わる。
凜人「ぐあっ…ううっ、あああああっ、、あづいっ、あづっ…ううああ、、やだっ、やめてぇっ、」
泣き叫ぶ凜人を傍に、チューブが体内に抜けた後、凜人の両足が乗っている機械が開かれ、同時に潤滑剤が塗布された直径3cmほどの棒が凜人の腸内に侵入する。
凜人「ああっ、おしり、入ってくりゅっ、、んあ、っげほっ、、う、え…」
腸内へと入り込んだ異物は、そのまま凜人の前立腺に張り付き、そしてそこに向けて電流を流し込む。
ビリビリビリ!!!
凜人「っひぁ、、、」
電流と精巣内部の液体が反応し、精巣の中ではさらに精子の生産が始まり、前立腺液の分泌も始まる。
凜人「あついっ、、や、もうやめっ…うあああ、なんか、なんかっ、、」
徐々に凜人の体は初めての射精に向けて準備を整えていく。
まずは生産が終わった精子が輸精管を通って前立腺へと向かい、それがやがて前立腺液と融合し、前立腺で発生した異常な電気信号が脳に伝わると、脳は射精だと認知して快感ホルモンを分泌する。
凜人「ああ!?やだやだ、、なんか出るっ、ああっ、ううああああ、、」
最後に生産された精液は前立腺を刺激しながら尿道を通り、外に放出される。
プシャーー!!ピュルルルルル…
ピュルルル、ピューーー、、プシュ、ドプ…
凜人の腰が軽く跳ねるのに合わせて、白く濁った液体は亀頭に取り付けられたカバーの中にものすごい勢いで飛び散る。
そしてすぐにバキュームがそれを吸い取り、タンクの中へと流れ込む。
10回以上の射精が終わっても、凜人の体の痙攣はまだ少しだけ続いていた。
凜人「あがっ…がふっ…うう…」
声にならない声で必死に酸素を求める凜人を、繁晴は何もできずにただ見ていた。
痙攣が落ち着くと、大腸から電流を流すための棒が抜かれる。
凜人「あっまたぁっ、、ううっ、」
ピュルルル、、ピューー、、
凛とはその刺激にも反応し、性器からは自動的に精液が飛び出す。
凜人「はぁっ、かはっ、、、はぁっ、、」
体をぐったりとさせながら、肩で息をする凜人。
合計で射出した精液の量は数十mlにも達していた。
続く
=天の声=
※この物語はフィクションです
現実ではこんなことできっこありません。死にます。多分。
でも、友達の(しかも想い人の)精液に自分のDNAが入ってるのも超えっちじゃないですか???
ではでは
そのまま静かに部屋を出る二人は、先ほどの仕切りの部屋まで戻ると、繁晴は恥ずかしそうに、自分が出した精液を研究員Xに差し出した。
研究員X「うん。量も十分。じゃあ、一回これを検査にかけてから、薬の作成に移ります。ここでちょっとだけ待ってて。」
そのままコップを奥の方へと持っていくと、同じく白衣を着た助手に手渡す。
コップに入った精液は、試験管の中へと入れられ、そのまま数ある中の一つの機械に差し込まれる。
ここでは、精子の運動率形態、精液の濃度について測定する。
助手がモニターに映った数値を見ると、研究員Xに耳打ちをする。
助手「報告いたします。精液の濃度は問題ありませんが、運動率が通常の60%ほどしかありません。」
研究員X「ふーむ。じゃあ、1号活性剤、1mlだけ調合して」
助手「わかりました。」
一度機械の中から試験管を取り出すと、別の透明な薬品を1ml計量し、それを同じように試験管の中へと流し込む。
試験管を軽く振ると、また機械の中へと差し込む。
助手「反応良好、運動率、110%まで回復しました。」
と確認する。その後、精液が入った試験管を一度取り出して、今度はその中身を、別の透明な液体が入ったビーカーに流し込む。
精液と液体が混ざり合うと、表面にぶくぶくとした泡が発生し、少しすると自動的に液体が白く濁る。
完成した液体を再度別の試験管に入れると、最後に一番大きな機械の中にあるスロットルにセットし、機械の電源を入れる。
助手「薬剤の調合、完了しました。」
研究員X「よし。それじゃあ二人とも、こっちへ。」
カーテンで仕切られた先に進むと、そこには大きな内診台がおいてあり、その上部や両隣は全て機械で埋め尽くされていた。
助手の数人が忙しそうに準備を進めている。
研究員X「準備ができたらまた声をかけるから、もうちょっとだけ待っておいてね。」
そう言われ、二人は大きな研究室の隅にある椅子に腰掛けた。
凜人「は、はる…」
凜人が泣きそうな目をしながら繁晴に声をかける。
繁晴「凜人…」
凜人「いたい…かな、、、僕、怖い」
繁晴「…」
繁晴はそのまま何も言わずに、凜人の背中に手を回して抱きしめた。
繁晴「大丈夫。すぐ終わるから」
凜人「…ぐすっ…頑張る、から…」
繁晴「大丈夫、僕がついてるから。」
凜人「…うん」
研究員X「それじゃ、準備ができたから、凜人くん。」
声をかけられて、二人ともハグを緩めると、凜人はすっと立ち上がる。
凜人「いって…きます」
そう言って、凜人はスタスタと大きな内診台へと歩いて行った。
歯医者によく見られるような診療椅子に腰掛けると、まずは腰、胸、両手両足がベルトで固定される。
凜人「うう…」
無事固定が終わると、助手たちは凜人から離れ、遠隔でパソコンのキーボードを操作し始めた。
1分もしないうちに、キーボードのタイピング音は止み、助手たちは動きを止めた。そして、
研究員O「準備完了。いつでも開始OK」
研究員X「はい。ありがと。それでは、只今より、研究所ルールに則り、研究対象、守谷凜人の強制精通を開始する。」
それと同時に、研究員OがキーボードでEnterキーを押し込む。
ヴイイイイイイイイン!!!
機械は轟音を立てて作動を開始する。
まず、内診台の足元から、いくつかのアームが出現すると、凜人のすでに大きくなっていた性器の位置を固定させる。
体と45度の角度になるように調整されると、今度は頭上からまたいくつものアームが伸び、凜人の性器の亀頭を包む皮を完全に下まで下ろす。
そのまま2本のアームが亀頭の先端にある小さな切り込みの中に少しだけ入り込む。小さなアームはそのまま左右に数mmほど開くと、薄赤色の尿道が外気に触れる。
凜人「はぁっ…はぁっ…」
恐怖で顔を青ざめさせていた凜人は、開かれた自分の尿道を見て、何かを悟った。
するとすぐに、頭上から透明のカバーがついた物体が降りてくると、それは凜人の亀頭にすっぽりとはまった。
ウー、、、ヴヴヴ…
機械が少しだけ作動したかと思うと、カバーの中から、棒状のチューブのようなものが、凜人の開かれた尿道口の中にゆっくりと侵入していく。
凜人「ああ、、んぐっ…いたいっ、、あうぅ、、」
異物が尿道を通り抜ける不快感と痛覚に、凜人は体を捩ろうとすぐが、体はすでに固定されているので全く動かない。
棒状の物体は、尿道の奥へとどんどん侵入していき、膀胱の手前で停止した。
凜人「やだ、外しっ…ううっ…は、んっ、、」
すると、棒状のチューブは分岐し、2本の精管の中へと入っていく。
この時から、先ほど助手がセットした試験管から、白い液体がチューブを通って凜人の頭上へと流れていく。
そのチューブがつながる先は、亀頭にはまったカバーの中。そして、精巣の近くまで到着したチューブに、その液体がどくどくと流れていく。
冷たい液体がチューブを伝って凜人の体の中へと入っていく。尿道、精嚢、精管と通り、最終的に精巣の中へと流れる。
どく…どく…じゅわ…
液体が凜人の精巣の中へと到達すると、そのまま精巣の中へと染み込んでいく。
やがて液体の流入が規定量を過ぎた頃、体内に入り込んでいたチューブはスルスルと抜かれていく。
この頃から、精巣に染み込んだ液体が、精子の製造を促進するため、精巣に熱が発生する。同時に、液体に染みる感覚が痛覚を伝って、凜人へと伝わる。
凜人「ぐあっ…ううっ、あああああっ、、あづいっ、あづっ…ううああ、、やだっ、やめてぇっ、」
泣き叫ぶ凜人を傍に、チューブが体内に抜けた後、凜人の両足が乗っている機械が開かれ、同時に潤滑剤が塗布された直径3cmほどの棒が凜人の腸内に侵入する。
凜人「ああっ、おしり、入ってくりゅっ、、んあ、っげほっ、、う、え…」
腸内へと入り込んだ異物は、そのまま凜人の前立腺に張り付き、そしてそこに向けて電流を流し込む。
ビリビリビリ!!!
凜人「っひぁ、、、」
電流と精巣内部の液体が反応し、精巣の中ではさらに精子の生産が始まり、前立腺液の分泌も始まる。
凜人「あついっ、、や、もうやめっ…うあああ、なんか、なんかっ、、」
徐々に凜人の体は初めての射精に向けて準備を整えていく。
まずは生産が終わった精子が輸精管を通って前立腺へと向かい、それがやがて前立腺液と融合し、前立腺で発生した異常な電気信号が脳に伝わると、脳は射精だと認知して快感ホルモンを分泌する。
凜人「ああ!?やだやだ、、なんか出るっ、ああっ、ううああああ、、」
最後に生産された精液は前立腺を刺激しながら尿道を通り、外に放出される。
プシャーー!!ピュルルルルル…
ピュルルル、ピューーー、、プシュ、ドプ…
凜人の腰が軽く跳ねるのに合わせて、白く濁った液体は亀頭に取り付けられたカバーの中にものすごい勢いで飛び散る。
そしてすぐにバキュームがそれを吸い取り、タンクの中へと流れ込む。
10回以上の射精が終わっても、凜人の体の痙攣はまだ少しだけ続いていた。
凜人「あがっ…がふっ…うう…」
声にならない声で必死に酸素を求める凜人を、繁晴は何もできずにただ見ていた。
痙攣が落ち着くと、大腸から電流を流すための棒が抜かれる。
凜人「あっまたぁっ、、ううっ、」
ピュルルル、、ピューー、、
凛とはその刺激にも反応し、性器からは自動的に精液が飛び出す。
凜人「はぁっ、かはっ、、、はぁっ、、」
体をぐったりとさせながら、肩で息をする凜人。
合計で射出した精液の量は数十mlにも達していた。
続く
=天の声=
※この物語はフィクションです
現実ではこんなことできっこありません。死にます。多分。
でも、友達の(しかも想い人の)精液に自分のDNAが入ってるのも超えっちじゃないですか???
ではでは
あなたにおすすめの小説
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。