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第一章 開戦
第2話 援軍
戦況報告が届いたのは、まだ朝靄の残る時間だった。伝令のため夜通し草原を駆け、血と泥にまみれたぼろぼろの兵士は、しかしすぐに王の間へ通された。ぜえせえと息を切らし、喘ぎながら必死に言葉を絞り出す。「前線、突破されました。中央軍総帥は、戦死。残存兵は抵抗を続けていますがあと一日は持ちません。早く!どうか早く王都防衛の準備を!」
「なにい?なぜそんなことに!突然何を言ってるんだ!」上擦った声が響いた。突然でも何でもない。前線が崩壊しつつあるという知らせは、とうに届いていた。「降伏すべきだ!」「否、籠城だ、時間を稼がねば」「稼いでどうする?もう戦力は!」怒号と悲鳴が飛び交った。
「もう虎の子の魔導師団を出すしかない!」「おお!そうだ!まだ魔導師団がある!」狼狽えた家臣団の軍議は迷走する。
ついにこの時が来たかと、魔導師団長フレアは思う。名前は立派だが、たった三人の魔術師の集まりだ。王国に魔術師は、それしかいないのだ。一撃で数十人の敵兵を焼き殺せるフレアの炎だが、二万の大軍を前に何をしろというのか。せめて防衛線が健在であればやりようもあった。
だが防衛線が抜かれた今、機動力もなく、連射性も射程も弓に劣る魔術師に出来るのは、ただ一撃、炎を見舞って散ることだけだ。勝機のある場面で魔導師団の投入を惜しみ、敗戦が決まってから死地に送られる。なんて無意味な死に方だろう。魔女への恐怖から、辱められずに死ねるであろう事が唯一の救いか。フレアはひとつ息をつき、拝命の言葉を発しようとした。
その時、王子レオの言葉が彼等の会話を遮った。
「僕が行こう。親衛騎団は健在だ。」臣下たちもフレアも、何を言われたのか分からず、誰もが黙り込む。「な、何を?」一拍置いて皆が騒ぎ出す。「無謀です!」「あなたを失えばこの国は!」臣下たちは喚き止めようとした。
だが、レオは言う。「魔導師団は出せない。彼らは王都防衛に要る。防衛線で無駄死にさせる訳には行かない。」フレアでさえその言葉に耳を疑った。王子の言葉は正しい。城壁のある王都でなら、魔導師団の運用も可能だ。だがその時には王子も親衛騎団すら失っているのだ。焼け石に水である事に変わりは無い。
その時、近衛兵団団長アカリが進み出た。
「王子、お供します。どうか我らをご一緒させてください。」
フレアはアカリを見た。覚悟を決めた、透き通った美しい表情だった。彼女たちは、王子と共に死ぬつもりなのだ。愚かしくも美しい覚悟だった。
だが、レオに死ぬつもりはなかった。「いや、近衛兵団にはやってもらう事がある。僕が侵攻軍を殲滅したら次は帝国軍の主力が出てくる。それが本当の戦いになる。バルカを置いていく。僕が戻るまでに戦の支度を整えておいてくれ。」もう次の戦いを見据えていた。
「バルカ、親衛騎団の準備は?」既に親衛騎団の集結は完了していた。武具と食料を載せた運搬部隊は既に出発している。「本日中に前線への合流が可能です。」レオは頷くと立ち上がった。
「っ!御武運を、王子殿下。」誰かが頭を下げ、皆が次々にそれに倣った。王は無言で頷いた。その目には、希望と、わが子に対する微かな恐れが宿っていた。
レオは集結した親衛騎団の元へ向かう途中、アカリとリゼを呼び止めた。「バルカに詳細は伝えてある。戦の準備を最優先で当たってくれ。邪魔する者がいれば斬り捨てて構わない。」
「ソラを付けます。どうかあの子だけでもお供させてください。必ずお力になります。」互いの意志を短く伝え合い、別れた。
緊急にソラを呼び、早口で王子への同行を指示したアカリは確認の問いを投げる。
「あなたの任務は理解していますね。」
ソラの頬が赤く染まる。
「は!近衛兵団の職務は、あの、理解しています。その、覚悟は、出来てます!」
閨の覚悟の話ではない。赤面しながら見当違いの返答をしたソラに、しかしアカリは訂正する事なく問いを重ねた。
「全王国軍の中で、近衛兵団だけに認められた権利があります。分かりますか?」
アカリはソラの返答を待たずに続けた。
「近衛兵は、王子の身の安全を確保する場合に限り、王命に背く権利が認められています。」
王命に背けばいずれにせよ死罪だが、彼女たちにとって、王命よりも、自身の命よりも、王子の身の安全は優先されるのだ。
「いいですね。常に王子の傍にあり守りなさい。何を犠牲にしても、王子だけは無事に王都に帰還させなさい。」 「はっ!」
ソラは、彼女の憧れた騎士としての任務を拝命したのだった。
ソラと共に親衛騎団に合流したレオは颯爽と馬に跨り、出陣の指示を出した。
最後の希望を背負った親衛騎団は、武具を先行部隊に託した空身のまま、瞬く間に王都を離れ、前線へと駆けた。その後を、親衛騎団に倍する黒衣の兵団が、ラウリに率いられて密かに追従した。
若い兵士は、最前線で泣きながら槍を振るっていた。一般兵である彼にももう、これは負け戦だと分かっていた。
死の恐怖に怯え、もはや王国への忠誠も失った彼にも、逃げることの出来ない理由があった。防衛線を何度も破られ、敗走と再編を繰り返して抵抗を続けた兵士は、帝国軍に呑まれた村がどうなるのかを知っていた。
若い女は皆帝都に連行され、二度と戻って来なかった。
戦線は、彼の許嫁がいる村の直前まで迫っていた。
必死に目の前の兵の腹を貫き、その後ろにひしめく敵軍を見て絶望する彼の後ろから、鬨の声が響いた。
騎馬の軍勢と、その中央に、白銀の真新しい鎧を着た若武者があった。
「シルヴヴァイン王国、国王ヤグアラの皇子レオ!正義の為援軍に参上した!」
皆の視線が派手な若者に集まったその時、茂みから突然現れた黒衣の集団が左右から帝国軍の脇腹を喰い破り、一気に戦場を混乱に陥れた。戦場のあちこちから怒号が上がる。
レオは知っていた。人の心理を。勝利の決まった大軍にとって、突貫ほど恐ろしいものは無い。彼らは既に勝利を手に入れたのだ。もう命懸けで戦いたい者などいない。生きて帰り、褒賞を受け取る。皆がそれだけを考えていた。だが死ねば全てを失う。今、帝国兵は、戦場にあって僅かな傷を負う事すら恐れていた。だからこそ、レオに勝機はあった。
突然の襲撃に、帝国軍の兵士は逃げ惑い、その陣形は見る間に乱れていった。
混乱する帝国軍のただ中に、黒髪をなびかせた青年が駆けた。彼の持つレイピアは細く、長く、美しかった。
レオは頸動脈だけを狙って流れるように首を掻き切っていく。彼が駆け抜けた後には花のように鮮血が舞った。
彼に続く親衛騎団は、王子とは対照的に整然と横一列の陣を敷いて前進し、混乱した敵兵を刈り取る。
そして残る三方から突貫した黒衣の軍団が、第一に混乱を、第二に殲滅を果たしていった。
親衛騎団の陣に混ざって前進しながら戦況を眺めたソラは、レオの戦の鮮やかさに感心した。もう、王国軍の勝利は疑いなかった。レオは一つの傷も、返り血すら浴びることなく戦場を駆ける。単騎で敵中に突進して恐れないその心はまさに王の資質だ。それがこの戦場の勝敗をひっくり返した。
だが。あれではレオはもたない。
でも、それでいいのだ。王は軍を勝利に導き、その王を護り帰還させるのは、ソラの仕事なのだから。ソラは隣の司令官に声をかける。「ここはお願いします。」
そして長槍を捨ててレイピアを抜き、レオの元へ駆けた。
レオは疾走を続けていた。だが、徐々に息は乱れ、神懸かった綱渡りが終わる時が来た。
レオの頬に一筋の傷がつき、レオは群がる敵兵に徐々に体勢を崩し、遂に落馬して馬を失った。受身をとり、即座に立ち上がって剣を構える。負傷はない。だが、敵中で機動力を失ったレオに生還の目は消えた。
この化け物さえ殺せば国に帰れると、恐怖に駆られて殺到する帝国兵を、それでもレオは笑って迎え撃った。
ソラはレオに向かって一直線に駆けた。鮮血と悲鳴がソラの後を追い、レオに殺到していた兵達は蜘蛛の子のように散った。
ソラがレオに手を伸ばす。ソラがレオの手を引くと、ふわりと、レオの身体は宙を舞い、すとんと、ソラの前に収まった。
「ソラ、後ろを頼む。」
ソラは鞍をレオに譲って下がり横座りになると、左手でレオの鎧を掴んでバランスをとり、再び敵兵を狩った。
「なにい?なぜそんなことに!突然何を言ってるんだ!」上擦った声が響いた。突然でも何でもない。前線が崩壊しつつあるという知らせは、とうに届いていた。「降伏すべきだ!」「否、籠城だ、時間を稼がねば」「稼いでどうする?もう戦力は!」怒号と悲鳴が飛び交った。
「もう虎の子の魔導師団を出すしかない!」「おお!そうだ!まだ魔導師団がある!」狼狽えた家臣団の軍議は迷走する。
ついにこの時が来たかと、魔導師団長フレアは思う。名前は立派だが、たった三人の魔術師の集まりだ。王国に魔術師は、それしかいないのだ。一撃で数十人の敵兵を焼き殺せるフレアの炎だが、二万の大軍を前に何をしろというのか。せめて防衛線が健在であればやりようもあった。
だが防衛線が抜かれた今、機動力もなく、連射性も射程も弓に劣る魔術師に出来るのは、ただ一撃、炎を見舞って散ることだけだ。勝機のある場面で魔導師団の投入を惜しみ、敗戦が決まってから死地に送られる。なんて無意味な死に方だろう。魔女への恐怖から、辱められずに死ねるであろう事が唯一の救いか。フレアはひとつ息をつき、拝命の言葉を発しようとした。
その時、王子レオの言葉が彼等の会話を遮った。
「僕が行こう。親衛騎団は健在だ。」臣下たちもフレアも、何を言われたのか分からず、誰もが黙り込む。「な、何を?」一拍置いて皆が騒ぎ出す。「無謀です!」「あなたを失えばこの国は!」臣下たちは喚き止めようとした。
だが、レオは言う。「魔導師団は出せない。彼らは王都防衛に要る。防衛線で無駄死にさせる訳には行かない。」フレアでさえその言葉に耳を疑った。王子の言葉は正しい。城壁のある王都でなら、魔導師団の運用も可能だ。だがその時には王子も親衛騎団すら失っているのだ。焼け石に水である事に変わりは無い。
その時、近衛兵団団長アカリが進み出た。
「王子、お供します。どうか我らをご一緒させてください。」
フレアはアカリを見た。覚悟を決めた、透き通った美しい表情だった。彼女たちは、王子と共に死ぬつもりなのだ。愚かしくも美しい覚悟だった。
だが、レオに死ぬつもりはなかった。「いや、近衛兵団にはやってもらう事がある。僕が侵攻軍を殲滅したら次は帝国軍の主力が出てくる。それが本当の戦いになる。バルカを置いていく。僕が戻るまでに戦の支度を整えておいてくれ。」もう次の戦いを見据えていた。
「バルカ、親衛騎団の準備は?」既に親衛騎団の集結は完了していた。武具と食料を載せた運搬部隊は既に出発している。「本日中に前線への合流が可能です。」レオは頷くと立ち上がった。
「っ!御武運を、王子殿下。」誰かが頭を下げ、皆が次々にそれに倣った。王は無言で頷いた。その目には、希望と、わが子に対する微かな恐れが宿っていた。
レオは集結した親衛騎団の元へ向かう途中、アカリとリゼを呼び止めた。「バルカに詳細は伝えてある。戦の準備を最優先で当たってくれ。邪魔する者がいれば斬り捨てて構わない。」
「ソラを付けます。どうかあの子だけでもお供させてください。必ずお力になります。」互いの意志を短く伝え合い、別れた。
緊急にソラを呼び、早口で王子への同行を指示したアカリは確認の問いを投げる。
「あなたの任務は理解していますね。」
ソラの頬が赤く染まる。
「は!近衛兵団の職務は、あの、理解しています。その、覚悟は、出来てます!」
閨の覚悟の話ではない。赤面しながら見当違いの返答をしたソラに、しかしアカリは訂正する事なく問いを重ねた。
「全王国軍の中で、近衛兵団だけに認められた権利があります。分かりますか?」
アカリはソラの返答を待たずに続けた。
「近衛兵は、王子の身の安全を確保する場合に限り、王命に背く権利が認められています。」
王命に背けばいずれにせよ死罪だが、彼女たちにとって、王命よりも、自身の命よりも、王子の身の安全は優先されるのだ。
「いいですね。常に王子の傍にあり守りなさい。何を犠牲にしても、王子だけは無事に王都に帰還させなさい。」 「はっ!」
ソラは、彼女の憧れた騎士としての任務を拝命したのだった。
ソラと共に親衛騎団に合流したレオは颯爽と馬に跨り、出陣の指示を出した。
最後の希望を背負った親衛騎団は、武具を先行部隊に託した空身のまま、瞬く間に王都を離れ、前線へと駆けた。その後を、親衛騎団に倍する黒衣の兵団が、ラウリに率いられて密かに追従した。
若い兵士は、最前線で泣きながら槍を振るっていた。一般兵である彼にももう、これは負け戦だと分かっていた。
死の恐怖に怯え、もはや王国への忠誠も失った彼にも、逃げることの出来ない理由があった。防衛線を何度も破られ、敗走と再編を繰り返して抵抗を続けた兵士は、帝国軍に呑まれた村がどうなるのかを知っていた。
若い女は皆帝都に連行され、二度と戻って来なかった。
戦線は、彼の許嫁がいる村の直前まで迫っていた。
必死に目の前の兵の腹を貫き、その後ろにひしめく敵軍を見て絶望する彼の後ろから、鬨の声が響いた。
騎馬の軍勢と、その中央に、白銀の真新しい鎧を着た若武者があった。
「シルヴヴァイン王国、国王ヤグアラの皇子レオ!正義の為援軍に参上した!」
皆の視線が派手な若者に集まったその時、茂みから突然現れた黒衣の集団が左右から帝国軍の脇腹を喰い破り、一気に戦場を混乱に陥れた。戦場のあちこちから怒号が上がる。
レオは知っていた。人の心理を。勝利の決まった大軍にとって、突貫ほど恐ろしいものは無い。彼らは既に勝利を手に入れたのだ。もう命懸けで戦いたい者などいない。生きて帰り、褒賞を受け取る。皆がそれだけを考えていた。だが死ねば全てを失う。今、帝国兵は、戦場にあって僅かな傷を負う事すら恐れていた。だからこそ、レオに勝機はあった。
突然の襲撃に、帝国軍の兵士は逃げ惑い、その陣形は見る間に乱れていった。
混乱する帝国軍のただ中に、黒髪をなびかせた青年が駆けた。彼の持つレイピアは細く、長く、美しかった。
レオは頸動脈だけを狙って流れるように首を掻き切っていく。彼が駆け抜けた後には花のように鮮血が舞った。
彼に続く親衛騎団は、王子とは対照的に整然と横一列の陣を敷いて前進し、混乱した敵兵を刈り取る。
そして残る三方から突貫した黒衣の軍団が、第一に混乱を、第二に殲滅を果たしていった。
親衛騎団の陣に混ざって前進しながら戦況を眺めたソラは、レオの戦の鮮やかさに感心した。もう、王国軍の勝利は疑いなかった。レオは一つの傷も、返り血すら浴びることなく戦場を駆ける。単騎で敵中に突進して恐れないその心はまさに王の資質だ。それがこの戦場の勝敗をひっくり返した。
だが。あれではレオはもたない。
でも、それでいいのだ。王は軍を勝利に導き、その王を護り帰還させるのは、ソラの仕事なのだから。ソラは隣の司令官に声をかける。「ここはお願いします。」
そして長槍を捨ててレイピアを抜き、レオの元へ駆けた。
レオは疾走を続けていた。だが、徐々に息は乱れ、神懸かった綱渡りが終わる時が来た。
レオの頬に一筋の傷がつき、レオは群がる敵兵に徐々に体勢を崩し、遂に落馬して馬を失った。受身をとり、即座に立ち上がって剣を構える。負傷はない。だが、敵中で機動力を失ったレオに生還の目は消えた。
この化け物さえ殺せば国に帰れると、恐怖に駆られて殺到する帝国兵を、それでもレオは笑って迎え撃った。
ソラはレオに向かって一直線に駆けた。鮮血と悲鳴がソラの後を追い、レオに殺到していた兵達は蜘蛛の子のように散った。
ソラがレオに手を伸ばす。ソラがレオの手を引くと、ふわりと、レオの身体は宙を舞い、すとんと、ソラの前に収まった。
「ソラ、後ろを頼む。」
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