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第一章 開戦
第4話 リゼの奮闘
王都防衛の準備を託されたリゼは、急ぎバルカと合流した。
バルカから王子の指示を伝えられた彼女から、呆れと感心の混ざったため息が漏れた。あ、これほんとに勝っちゃうかも。
王子の命令は勝利から逆算したごく真っ当なものだった。だが、今の王都にこんな事を考えつく者はいない。
指示は三つ。
・一つ、傭兵七千人の手配
・一つ、王都前への塹壕網の構築
・一つ、魔導師団の近衛兵団への編入
リゼはその単純明快な指示に戦の展開を思い描いた。
確かに正規兵がいない以上雇うしかない。傭兵を使って帝国軍本体を足止めし、塹壕戦で攻城部隊を殲滅して敵兵を削っていく。精々数十人を倒すのが精一杯の魔導師団の炎は、狭い塹壕の中でなら凄まじい威力を発揮するだろう。塹壕に落ちた敵を魔術で焼き殺し、足止めを喰った敵を塹壕から湧き出した部隊が仕留める。それは敵兵からすれば悪夢だ。
だがそれを実現するには、不潔で過酷な塹壕の中でも戦意を保ち続け連携を維持出来る、忠誠厚い数百人の訓練された小兵が必要だ。おいそれと準備出来るものではない。でも、いるんだなこれが。王子のお飾り兼側室候補として集められた娘達を、彼はえらく信用したものだ。本来の目的からすれば真逆の運用だが、確かにこの塹壕戦において、近衛兵団ほど適した兵はいない。
現実には、リゼの想像よりも塹壕の中は遥かに過酷で、帝国軍は遥かに巨大だった。しかし、王子の企みにもまだ先があったのである。
慌ただしく準備を進めるリゼのもとに、衝撃的な知らせが届いた。団長アカリが反逆罪で逮捕されたという。近衛兵の身でありながら他の男と姦通し、さらにそれを諌めた宰相を斬った、と。
「ああ、もうっ!」
作業を中断し、司法省へ急ぐリゼの脳裏に、王子の言葉がよぎる。『邪魔するものは、斬り捨てて構わない。』あの王子は、こんな事まで想定していたのだろうか?
リゼが司法省に着いた時、アカリは既に投獄されていた。その顔は腫れ上がっている。宰相を斬った後は、無抵抗で拘束されたらしい。忙しいんだから、団長のくせにこれ以上仕事を増やさないで欲しい。これでもう、団長はレオが戻るまで檻の中だ。
リゼを団長代理に任命し、アカリを即時処刑せよと叫ぶ忠臣たちに対し、リゼは冷静に応じる。
「団長は王子の命を受けて王都防衛の準備に当たっています。それを妨害すれば、それこそ、反逆罪ですよ?」
「アカリ団長とラウリ殿の交際は、王子の公認です。彼らを処刑すれば、あなたこそ首が飛びます。 せめて、王子の帰還をお待ちになった方がよろしいかと。」
その一言で、即時処刑はひとまず回避された。
リゼは檻の中のアカリを見た。
「ごめん。準備お願い。」
しょんぼりと申し訳なさそうに頼まれて、リゼはまた一つ、深いため息をつく。
忠義に厚いと聞いていた宰相だったが、王子の留守に忠誠を盾に彼の兵を拘束し、この非常時に命令を妨害するとは。ろくなものじゃない。健在なら、傭兵の手配すら妨げていたかもしれない。早めに死んでくれて助かった。
あれ?もしかして団長、一番困難な任務を遂行してくれた? そう思い直すと、リゼは姿勢を正し、「はっ! お任せください!」と、檻の中の団長に向かって敬礼した。
リゼは、バルカを伴って傭兵団との交渉に当たった。
王国の官僚達にとって、傭兵は蔑みの対象だった。忠義の心もなく、金でどちらにもつく兵士など、彼らには理解不能で、到底信用する事など出来ない存在だ。
だからもちろん、王国に傭兵に対する”つて”などなかった。それでリゼは、バルカの”つて”で傭兵に連絡をとったのだ。傭兵のシステムも、相場も分からないまま、リゼは現地の判断で交渉に当たらなければならなかった。
バルカとラウリ。つい最近親衛騎団に加わった二人は、リゼにとっても謎の存在だった。レオが連れてきたこの二人は、剣の腕だけでなく、指揮も騎乗も一流で、独自の情報網まで持っていた。伝令が王都に着いた時にはもう、レオは出陣の支度を終えていたのだ。
彼らの入団の為に市民証が発行されたという噂は聞いていた。
彼等はもともと騎士どころか、市民ですらなかったのだ。
リゼは薄々その正体を察してはいた。北の森には、二つの武装集団が潜んでいると聞いたことがある。国をもたない流民の集団、跨鬼衆と、屠畜や葬送を担う被差別民の集団エタ衆。かつては彼らとの抗争が王国軍の主な任務だったという。しかし、彼らとも繋がりがあるとすれば、王子とはどれ程底知れない存在なのか。
リゼが見る限り、レオと彼等二人の間には、確固たる信頼がある事に疑いはなかった。
バルカの案内で傭兵団のアジトを訪れたリゼは、石造りの地下室に通された。
石のテーブルに向かって石の椅子に掛け、傭兵団の首領と向かい合う。リゼの後ろにはバルカが立った。
傭兵の長は、眼帯に頬傷、革の鎧に巨躯の、絵に書いたような荒くれだった。傭兵七千を貸して頂きたいと、率直にリゼは申し出た。
首領は、テーブルに用意されていた竹紙に硝子ペンですらすらと何事か書き込むとリゼに向けて差し出した。兵種と人数の他、期間と報酬が明記された、正式な契約書だ。無法者然とした男達とシステム化された契約書類のギャップに内心驚きながら、契約書に目を通す。
騎兵7,000、一人あたり月100,000パウエルとある。安い。王国軍の給与よりも大分少ない。しかも全て騎兵とは。傭兵とはこんなに簡単に雇えるものだったのか。あまりの簡便さに信用していいものかと不安になる。
同時に、いい条件で傭兵を手配できた喜びも湧いた。
リゼは内心を隠し表情を変えずに首領を見ると、「条件はこれで構いません。では、」と、契約を進めようとした。
その言葉を遮って首領が言う。
「まあ待ちなよお嬢ちゃん。俺達は信用が全ての傭兵だ。客を見て条件を変えることはねえ。だがな、シルヴヴァインだと?負け戦じゃねえか。それで俺たちを雇おうってんなら、誠意を見せてくれよ。」
首領は契約書にサインを書き入れると、もう一度リゼに向かって差し出した。
「皆んな戦場帰りで溜まってるんだ。お嬢ちゃん、慰めてやってくれよ。」
奥の部屋を指さす。
ああ、そういう。恐怖は見せない。でも思わず振り返ってバルカを見た。
バルカは無言で立っている。リゼが王子の全権代理なのだ。
「バルカ、あなたの紹介だから会いましたが、こんな下劣な集団、本当に信用できるのですか。戦場で寝返られては困ります。」
バルカは答える。
「はい。下品な連中ですが、彼らが交わした契約を違える事はありません。たとえ全滅しても、最後の一人まで契約を全うするでしょう。」
リゼは、もう一度首領を見た。
「まあそんなに怯えるなよお嬢ちゃん。何も無理矢理襲ったりしねえよ。嫌なら、お帰りはそちらだ。」
実の所、首領は帰って欲しかったのだ。七千人はほぼ全戦力だ。それを負け戦に突っ込むなど普通なら引き受ける事はない。だが、この"つて"は特別なものだった。アジトを訪れて商談した客を、断った事は無い。
リゼは一つ息をつくと、契約書にサインを書き入れ、首領に突き返した。
「いいでしょう。バルカ、報酬の支払いを。」
立ち上がって飢えた荒くれの待つ奥の部屋へ歩き出すリゼに気圧されて、首領の声が上擦った。
「待ちなよお嬢ちゃん、七千人も相手にしたら、お嬢ちゃん壊れちまうぜ?」
慌てて忠告する首領に、リゼは気負いなく返答する。
「私は騎士ですから。」
「子供の使いで恐縮です。ですがあなた方も、王子の戦いを見れば、損な取り引きではなかったと理解するでしょう。」
そう言って再び歩き出そうとするリゼを、バルカが呼び止めた。
「全権代理、その必要はありません。契約は成立しました。彼らが雇い主に手を出すことはありません。」
首領も、肩を竦めて同意した。
「まあ、そういう事だ。」
ここに、契約は成立した。
城下の職人を動員し、突貫作業で塹壕の構築も始まった。リゼは馬の歩幅と、炎の延焼範囲を計算し、慎重に塹壕の間隔を決めていった。
塹壕の中では、魔導師団との連携訓練が開始されていた。
跨鬼衆との連携も訓練する必要があるな。バルカに頼めば連絡を取る事が出来るだろうか。
王都防衛の準備は、着実に進んでいった。
バルカから王子の指示を伝えられた彼女から、呆れと感心の混ざったため息が漏れた。あ、これほんとに勝っちゃうかも。
王子の命令は勝利から逆算したごく真っ当なものだった。だが、今の王都にこんな事を考えつく者はいない。
指示は三つ。
・一つ、傭兵七千人の手配
・一つ、王都前への塹壕網の構築
・一つ、魔導師団の近衛兵団への編入
リゼはその単純明快な指示に戦の展開を思い描いた。
確かに正規兵がいない以上雇うしかない。傭兵を使って帝国軍本体を足止めし、塹壕戦で攻城部隊を殲滅して敵兵を削っていく。精々数十人を倒すのが精一杯の魔導師団の炎は、狭い塹壕の中でなら凄まじい威力を発揮するだろう。塹壕に落ちた敵を魔術で焼き殺し、足止めを喰った敵を塹壕から湧き出した部隊が仕留める。それは敵兵からすれば悪夢だ。
だがそれを実現するには、不潔で過酷な塹壕の中でも戦意を保ち続け連携を維持出来る、忠誠厚い数百人の訓練された小兵が必要だ。おいそれと準備出来るものではない。でも、いるんだなこれが。王子のお飾り兼側室候補として集められた娘達を、彼はえらく信用したものだ。本来の目的からすれば真逆の運用だが、確かにこの塹壕戦において、近衛兵団ほど適した兵はいない。
現実には、リゼの想像よりも塹壕の中は遥かに過酷で、帝国軍は遥かに巨大だった。しかし、王子の企みにもまだ先があったのである。
慌ただしく準備を進めるリゼのもとに、衝撃的な知らせが届いた。団長アカリが反逆罪で逮捕されたという。近衛兵の身でありながら他の男と姦通し、さらにそれを諌めた宰相を斬った、と。
「ああ、もうっ!」
作業を中断し、司法省へ急ぐリゼの脳裏に、王子の言葉がよぎる。『邪魔するものは、斬り捨てて構わない。』あの王子は、こんな事まで想定していたのだろうか?
リゼが司法省に着いた時、アカリは既に投獄されていた。その顔は腫れ上がっている。宰相を斬った後は、無抵抗で拘束されたらしい。忙しいんだから、団長のくせにこれ以上仕事を増やさないで欲しい。これでもう、団長はレオが戻るまで檻の中だ。
リゼを団長代理に任命し、アカリを即時処刑せよと叫ぶ忠臣たちに対し、リゼは冷静に応じる。
「団長は王子の命を受けて王都防衛の準備に当たっています。それを妨害すれば、それこそ、反逆罪ですよ?」
「アカリ団長とラウリ殿の交際は、王子の公認です。彼らを処刑すれば、あなたこそ首が飛びます。 せめて、王子の帰還をお待ちになった方がよろしいかと。」
その一言で、即時処刑はひとまず回避された。
リゼは檻の中のアカリを見た。
「ごめん。準備お願い。」
しょんぼりと申し訳なさそうに頼まれて、リゼはまた一つ、深いため息をつく。
忠義に厚いと聞いていた宰相だったが、王子の留守に忠誠を盾に彼の兵を拘束し、この非常時に命令を妨害するとは。ろくなものじゃない。健在なら、傭兵の手配すら妨げていたかもしれない。早めに死んでくれて助かった。
あれ?もしかして団長、一番困難な任務を遂行してくれた? そう思い直すと、リゼは姿勢を正し、「はっ! お任せください!」と、檻の中の団長に向かって敬礼した。
リゼは、バルカを伴って傭兵団との交渉に当たった。
王国の官僚達にとって、傭兵は蔑みの対象だった。忠義の心もなく、金でどちらにもつく兵士など、彼らには理解不能で、到底信用する事など出来ない存在だ。
だからもちろん、王国に傭兵に対する”つて”などなかった。それでリゼは、バルカの”つて”で傭兵に連絡をとったのだ。傭兵のシステムも、相場も分からないまま、リゼは現地の判断で交渉に当たらなければならなかった。
バルカとラウリ。つい最近親衛騎団に加わった二人は、リゼにとっても謎の存在だった。レオが連れてきたこの二人は、剣の腕だけでなく、指揮も騎乗も一流で、独自の情報網まで持っていた。伝令が王都に着いた時にはもう、レオは出陣の支度を終えていたのだ。
彼らの入団の為に市民証が発行されたという噂は聞いていた。
彼等はもともと騎士どころか、市民ですらなかったのだ。
リゼは薄々その正体を察してはいた。北の森には、二つの武装集団が潜んでいると聞いたことがある。国をもたない流民の集団、跨鬼衆と、屠畜や葬送を担う被差別民の集団エタ衆。かつては彼らとの抗争が王国軍の主な任務だったという。しかし、彼らとも繋がりがあるとすれば、王子とはどれ程底知れない存在なのか。
リゼが見る限り、レオと彼等二人の間には、確固たる信頼がある事に疑いはなかった。
バルカの案内で傭兵団のアジトを訪れたリゼは、石造りの地下室に通された。
石のテーブルに向かって石の椅子に掛け、傭兵団の首領と向かい合う。リゼの後ろにはバルカが立った。
傭兵の長は、眼帯に頬傷、革の鎧に巨躯の、絵に書いたような荒くれだった。傭兵七千を貸して頂きたいと、率直にリゼは申し出た。
首領は、テーブルに用意されていた竹紙に硝子ペンですらすらと何事か書き込むとリゼに向けて差し出した。兵種と人数の他、期間と報酬が明記された、正式な契約書だ。無法者然とした男達とシステム化された契約書類のギャップに内心驚きながら、契約書に目を通す。
騎兵7,000、一人あたり月100,000パウエルとある。安い。王国軍の給与よりも大分少ない。しかも全て騎兵とは。傭兵とはこんなに簡単に雇えるものだったのか。あまりの簡便さに信用していいものかと不安になる。
同時に、いい条件で傭兵を手配できた喜びも湧いた。
リゼは内心を隠し表情を変えずに首領を見ると、「条件はこれで構いません。では、」と、契約を進めようとした。
その言葉を遮って首領が言う。
「まあ待ちなよお嬢ちゃん。俺達は信用が全ての傭兵だ。客を見て条件を変えることはねえ。だがな、シルヴヴァインだと?負け戦じゃねえか。それで俺たちを雇おうってんなら、誠意を見せてくれよ。」
首領は契約書にサインを書き入れると、もう一度リゼに向かって差し出した。
「皆んな戦場帰りで溜まってるんだ。お嬢ちゃん、慰めてやってくれよ。」
奥の部屋を指さす。
ああ、そういう。恐怖は見せない。でも思わず振り返ってバルカを見た。
バルカは無言で立っている。リゼが王子の全権代理なのだ。
「バルカ、あなたの紹介だから会いましたが、こんな下劣な集団、本当に信用できるのですか。戦場で寝返られては困ります。」
バルカは答える。
「はい。下品な連中ですが、彼らが交わした契約を違える事はありません。たとえ全滅しても、最後の一人まで契約を全うするでしょう。」
リゼは、もう一度首領を見た。
「まあそんなに怯えるなよお嬢ちゃん。何も無理矢理襲ったりしねえよ。嫌なら、お帰りはそちらだ。」
実の所、首領は帰って欲しかったのだ。七千人はほぼ全戦力だ。それを負け戦に突っ込むなど普通なら引き受ける事はない。だが、この"つて"は特別なものだった。アジトを訪れて商談した客を、断った事は無い。
リゼは一つ息をつくと、契約書にサインを書き入れ、首領に突き返した。
「いいでしょう。バルカ、報酬の支払いを。」
立ち上がって飢えた荒くれの待つ奥の部屋へ歩き出すリゼに気圧されて、首領の声が上擦った。
「待ちなよお嬢ちゃん、七千人も相手にしたら、お嬢ちゃん壊れちまうぜ?」
慌てて忠告する首領に、リゼは気負いなく返答する。
「私は騎士ですから。」
「子供の使いで恐縮です。ですがあなた方も、王子の戦いを見れば、損な取り引きではなかったと理解するでしょう。」
そう言って再び歩き出そうとするリゼを、バルカが呼び止めた。
「全権代理、その必要はありません。契約は成立しました。彼らが雇い主に手を出すことはありません。」
首領も、肩を竦めて同意した。
「まあ、そういう事だ。」
ここに、契約は成立した。
城下の職人を動員し、突貫作業で塹壕の構築も始まった。リゼは馬の歩幅と、炎の延焼範囲を計算し、慎重に塹壕の間隔を決めていった。
塹壕の中では、魔導師団との連携訓練が開始されていた。
跨鬼衆との連携も訓練する必要があるな。バルカに頼めば連絡を取る事が出来るだろうか。
王都防衛の準備は、着実に進んでいった。
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