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第一章 開戦
第13話 近衛兵団団長アカリ
捕虜となった近衛兵団は、女性医官による軽い身体検査を受けた後、大広間に集められた。
一人ずつ検査室に案内され、女性医官が装備と所持品を確認し、武器や危険物は没収された。大広間では座って休憩する事を許された。食事を与えられ、個室での排泄も許されている。国際法に則った捕虜の扱いだ。
だが、『これはまずい。』リゼは直感した。団長が、いない。あの無法な帝国が、これ見よがしに紳士的な捕虜の扱いをし、一人だけが隔離されている。
おそらく、団長は重要参考人として拷問を受けている。いずれ団員は解放されるかもしれない。だが、団長が解放される事は無い。
団長が拷問で口を割ることはないだろうが、死ぬまで拷問を受けることになるかもしれない。
リゼは、アカリの身を案じつつ、状況を憂いた。
いつも詰めが甘いんだ団長は。私が拷問にかけられたらどうするつもりなんだ。団長は秘密の逃走路が帝国に漏れるのを恐れ、ソラにしか脱出方法を教えなかった。でも、古都ドラドからの脱出路を発見したのは私だ。全部知ってる。私は団長とは違うんだ。多分耐えきれずに喋っちゃうぞ。
嘆きつつ、己も別室に連れていかれない様、感情を他の団員に紛れさせた。
帝都に連行されたアカリは、尋問用の地下牢獄に引き立てられた。
手錠と足錠を掛けて抵抗を封じ、更にその四肢の錠から延びた鎖を審問官に引かれていた。着衣は全て奪われ、その瑞々しい裸身を大勢の審問官の前に晒している。
それでもアカリは背筋を伸ばして堂々と立った。「この処遇は国際法に違反している。捕虜としての待遇を要求する。」アカリと向かい合って座る審問医官は、湿った声で早口に答えた。「帝国護国法九条。これは法に則った拷問行為だ。あんたはドラドで破壊工作を行って帝国兵を沢山殺した。現行犯逮捕。捕虜でもない。死刑相当の犯罪者だ。」
アカリは堂々と反論する。「ドラドで破壊工作を行ったのは帝国兵だろう。我々は王子殿下をお守りした。」
その言葉に審問官はにたりと笑いながら言った。「ほう。騎士として王子殿下を守ったと。では騎士殿、名乗って頂こう。」
アカリは唇を噛んだ。だが、王国騎士として帝国兵を糾弾した以上、名乗らぬ訳には行かない。
「シルヴヴァイン王国近衛兵団団長、アカリ=ルクシエル」裸の胸を張って、堂々と名乗りを上げる。「くっ、くっ、くっ」と、審問官の中から嘲る様な笑いが漏れた。「では団長殿、始めようか。」
アカリは立ったまま尋問テーブルに上半身を伏せられた。
足の鎖が左右に引かれ、股を開かれる。
アカリは尻を突き出して、無防備なヴァギナを後ろに晒す形になる。背後から、審問医官が近づいた。強姦して自白を強要するつもりか。何が法に則った拷問か。外道が。
どれ程傷つけられようと、こんな下衆共にこの身を汚させてはやらぬ。アカリは下腹に力を込めて膣口を閉ざした。内側を固く締めてペニスの侵入を拒む。たとえ刃物でこじ開けられようとも譲らぬように、彼女は全身の力を一点に集めた。
医官の手が閉じた股間に触れ、粘つく液体が塗り込められた。潤滑油だ。ぬるりと、潤滑油に滑る指は固く閉ざした膣内に抵抗なく滑り込んだ。そのまま医官はアカリの膣に指を突っ込んでその中にまで潤滑油を塗り込んだ。
卑怯な。こんなものを塗り込んで乙女の身体を無理矢理に開こうとは!だが、如何に辱められようと、騎士が口を割ることはない!アカリは腹に力を入れて侵入に備えた。
硬いものが、膣口に押し当てられ、そのままアカリの中に挿入された。
アカリは狼狽した。その硬さは、ペニスの硬さではなかった。冷たい、硬質の、甲羅の様な感触が膣の中に押し入った。最奥に触れると、甲羅は一回り太く膨らんだ。甲羅は膨らんで結合部を開き、開いたその隙間から、無数の細く長い触腕が溢れ出た。
触腕に膣壁の隅々までを撫で回されたアカリは咄嗟に口走った。「ひいいっ!うそ!なに?何を挿れたの?ペニスじゃない!イヤっ!うそようっ!」最後は言葉にならなかった。
審問官に額に手を置かれ、「ひっ!」もう恐怖を隠すことも出来ない。「団長さん。なにって、拷問の準備ですよ。そんなに交尾がしたきゃ、自白の後にしてください。」
アカリの膣内に侵入した異物は、最奥で先端を開いて子宮口を覆った。更に奥に向かって太い触腕を延ばす。子宮口の中にまで侵入されてアカリは絶叫した。激痛と絶頂を同時に与えられたアカリは意識を飛ばした。
目を覚ました時、アカリは媚毒の盥に仰向けに漬けられていた。手足は四方に引かれ拘束されている。
膣内の異物は挿入されたまま、中で蠢き続けていた。乙女の大切な場所を想像もしなかった方法で嬲られ、縛られたアカリは、泣きながら、それでも騎士の誇りを奮い立たせた。
だが、これから尿道に挿入される淫魔生物を見せつけられて、アカリは震え上がった。貝殻の棘のような長い鞘から、細い蛸足の様な触腕が、無数に顔を覗かせてうねっていた。
それを股間に近づけられて、『やめて。挿れないで。』その言葉を既のところで飲み込んだ。代わりに、「殺せ!虜囚の辱めを受けるくらいなら、私は誇りある死を選ぶ!」アカリは叫んだ。
しかし、虚勢を張って繕ったところで、挿れないでくれと懇願している事に変わりはなかった。
拷問医官の、呆れた声が返ってきた。「団長殿、我々はプロです。死なせる訳がないでしょう。安心してください。たとえあなたが喋らなくても、百歳まで生かして差し上げますよ。」絶望する騎士に、容赦なくそれは挿入された。尿道に押し入るその異様な感覚にアカリは泣いた。
生物学的には体外にあたる膣や腸管と異なり、そこは完全に体内の器官である。本来無菌で、外界からの侵入を想定していない部位への異物の侵入に、アカリの身体は強い拒否反応を示した。
それは激痛ではなかった。ただ、感覚の中心を占拠するような、逃げ場のないどうしようもなく不快な痛みがあった。神経は常に刺激され続け、意識を逸らそうとする度に、その存在を強く主張した。
排尿反射が誘発され、膀胱が収縮する。アカリは小便が漏れ出るのを感じた。
だが、栓をされた尿道に排出は許されない。排尿の命令だけが繰り返され、行き場を失った尿意と圧迫感が内部で渦を巻き、下半身の感覚をすべてその一点に縛り付けた。
耐えようとする意思だけは残っていた。だが本来耐えてはいけない感覚に、耐えるという行為そのものが意味を失っていた。
涙と唾液が一斉に分泌された。
尿道粘膜に耐え難い刺激が与えられ、排尿反射を強制的に発生させられながら異物の妨害によりそれが破綻させられる。表現しがたい内臓不快感が、常に下半身に居座っている。
思考する前に本能が、その存在を拒絶した。だがそれを拷問器具によって強制的に、最も耐え難い比率と強度で複合的に与えられ続けた。アカリからは、『抜いてほしい』以外の思考は完全に消え去った。下半身の全ての感覚が、すぐにこれを抜いてとアカリに訴え続けていた。
膀胱の中に媚毒が撒き散らされ、クリトリスの根が裏側からえぐり回される。
女が耐えられない感覚を生じる様に調整された悪魔の器具が、腹の中を蹂躙する。もう繕うことも出来なかった。「助けて!抜いて!お願い!お願いだから抜いて!」腰をはね上げて懇願する女に、審問官は告げた。「いいでしょう。自白すればもちろん抜いて差し上げますよ。でも規則で、確認が取れるまでは拷問を続ける事になっていますから、余裕を持って話してくださいね。」医官の言葉を最後まで聞く余裕すらなく、アカリの心は折れた。早く。早く。レオが、脱出路に入ってしまう前に。
アカリは咄嗟にソラに指示した逃走経路を叫んでいた。涙が、溢れた。
アカリの名誉の為に補足しておこう。決してアカリの忠誠が偽りだったのではない。彼女は、それ程までに陰湿で苛烈な責め苦に晒されたのだ。彼女の体内に挿入された責め具は、女を自白させる為に彼ら〈仁の医師団〉が長年をかけて開発した軍用の拷問生物『ホゾ』だった。数え切れない女を拷問し、自白させてきたホゾの責めに、アカリといえど、耐え切ることは叶わなかった。
アカリの自白により脱出路である秘道の入口は特定され、即座に追っ手が放たれた。アカリの捕縛から、まだ一時間が経っていなかった。
ある意味ではアカリの判断は正しかった。
淫魔生物の拷問は人間に耐えられるものではない。こんなものを使って拷問され続けたならば、アカリは王国の軍事的な機密を全て自白させられてしまっただろう。脱出路の自白はレオにとってまだ致命的ではない。レオの身はソラとバルカが守っている。秘道に入った後の経路は秘道を開いた者にしか知れず、故にアカリの自白はまだレオの死には直結しない。そして現実にアカリはその後の拷問を免除された。
だがそれでも、アカリは拷問を引き受け、耐えきらなければならなかった。何故ならばこの自白は、拷問を受ける騎士をアカリからソラに替えただけに過ぎなかった。そして、アカリが耐えられない拷問を、若く経験浅いソラが耐え切れる道理はなかった。
もしもこの後ソラが囚われたのならば、秘道を開いたソラは、今度こそレオの死に直結する、明かしてはならぬ決定的な秘密を抱えて、拷問に晒される事になる。
速やかに情報を提供したアカリは、ベッドを与えられ、安静にする事が許された。膣内と尿道のホゾはまだ留置されたまま、その異物感がアカリを苦しめ続けていた。帝国の法務上、自白の真偽の確認が取れるまで、拷問は継続されるのだ。
だが、責め具の解除は許されずとも、素直に自白したアカリは労られていた。医師長が付き添い、彼女を励ます。医官が悶えるアカリの汗を拭き、水差しで水を与えた。
一時間ほど責め苦に耐えたアカリは許され、ホゾは抜去された。ソラが捕らわれ、自白の真実が証明されたのだ。自白が間に合った事実に、アカリは安堵した。
彼女は今後一切の拷問が免除され、医師長の所有物となることが許された。
剣技の冴えと美貌が見初められ、奴隷騎士として医師長が囲った形だが、実態は近衛兵団団長の立場からレオの寵姫である可能性を考慮され、レオをおびき寄せる駒として確保されたのだった。
医師長の奴隷騎士となる洗礼を受ける為、アカリは医師長の前に連行された。
医師長。その化け物ははじめ、只の壮年男性に見えた。
しかし、医師長に組み敷かれ、間近にその身体に触れたアカリは、それが人外の化け物であると思い知った。
アカリは彼の眼球が縦に裂け、掌が鱗に覆われている事に気付き、怯えた。異様に長く鑢の様にざらついた舌が二股に割れてアカリの身体を舐めまわした。その口内には、鋸歯状の歯が、鮫のようにびっしりと幾重にも生え、その異様さを際立たせた。
長い指の爪の間からは、極細の鞭毛が生え出て撫でられる度にアカリを狂わせる。
最も恐ろしいのはそのペニスだ。
彼の股間からは長く逞しい異形のペニスが、縦に二本並んで生えていた。蛇のように長く伸びたそれは、瘤の付いた硬質の殻に覆われていた。殻は細かく分割されて関節をなし、自在に曲がってアカリの中を探った。
関節の隙間からは無数の触手が湧き出て性感帯を触診し、感度を確認しながら愛撫を加えた。根元には幾重にも枝分かれした触腕を備え、クリトリスから会陰部、尻穴の全てに幾重にも絡みついて外側からも責めあげる。
更に、みっしりと筋肉の詰まったその下腹には、クチクラの巨大な振動板が備わっていた。それをアカリの下腹に押し付けると、猛烈な振動が、アカリの下腹全体を震わせた。振動板はペニスと触腕にも直結してその全体を超高速で振動させた。
「あはあっ!」たちまちアカリは深い絶頂に押し上げられた。
恐怖はすぐに愉悦にかわり、人間相手では有り得ない極限の快感が、アカリに誰が己の所有者かを、身体の隅々、心の奥底まで思い知らせていった。
痛恨の愉悦に意識を刈られる瞬間、アカリは生涯の主を得た悦びに満たされ、その主に膝を折った己の決断を誇った。アカリはここに、医師長への生涯の忠誠を捧げたのだった。
一人ずつ検査室に案内され、女性医官が装備と所持品を確認し、武器や危険物は没収された。大広間では座って休憩する事を許された。食事を与えられ、個室での排泄も許されている。国際法に則った捕虜の扱いだ。
だが、『これはまずい。』リゼは直感した。団長が、いない。あの無法な帝国が、これ見よがしに紳士的な捕虜の扱いをし、一人だけが隔離されている。
おそらく、団長は重要参考人として拷問を受けている。いずれ団員は解放されるかもしれない。だが、団長が解放される事は無い。
団長が拷問で口を割ることはないだろうが、死ぬまで拷問を受けることになるかもしれない。
リゼは、アカリの身を案じつつ、状況を憂いた。
いつも詰めが甘いんだ団長は。私が拷問にかけられたらどうするつもりなんだ。団長は秘密の逃走路が帝国に漏れるのを恐れ、ソラにしか脱出方法を教えなかった。でも、古都ドラドからの脱出路を発見したのは私だ。全部知ってる。私は団長とは違うんだ。多分耐えきれずに喋っちゃうぞ。
嘆きつつ、己も別室に連れていかれない様、感情を他の団員に紛れさせた。
帝都に連行されたアカリは、尋問用の地下牢獄に引き立てられた。
手錠と足錠を掛けて抵抗を封じ、更にその四肢の錠から延びた鎖を審問官に引かれていた。着衣は全て奪われ、その瑞々しい裸身を大勢の審問官の前に晒している。
それでもアカリは背筋を伸ばして堂々と立った。「この処遇は国際法に違反している。捕虜としての待遇を要求する。」アカリと向かい合って座る審問医官は、湿った声で早口に答えた。「帝国護国法九条。これは法に則った拷問行為だ。あんたはドラドで破壊工作を行って帝国兵を沢山殺した。現行犯逮捕。捕虜でもない。死刑相当の犯罪者だ。」
アカリは堂々と反論する。「ドラドで破壊工作を行ったのは帝国兵だろう。我々は王子殿下をお守りした。」
その言葉に審問官はにたりと笑いながら言った。「ほう。騎士として王子殿下を守ったと。では騎士殿、名乗って頂こう。」
アカリは唇を噛んだ。だが、王国騎士として帝国兵を糾弾した以上、名乗らぬ訳には行かない。
「シルヴヴァイン王国近衛兵団団長、アカリ=ルクシエル」裸の胸を張って、堂々と名乗りを上げる。「くっ、くっ、くっ」と、審問官の中から嘲る様な笑いが漏れた。「では団長殿、始めようか。」
アカリは立ったまま尋問テーブルに上半身を伏せられた。
足の鎖が左右に引かれ、股を開かれる。
アカリは尻を突き出して、無防備なヴァギナを後ろに晒す形になる。背後から、審問医官が近づいた。強姦して自白を強要するつもりか。何が法に則った拷問か。外道が。
どれ程傷つけられようと、こんな下衆共にこの身を汚させてはやらぬ。アカリは下腹に力を込めて膣口を閉ざした。内側を固く締めてペニスの侵入を拒む。たとえ刃物でこじ開けられようとも譲らぬように、彼女は全身の力を一点に集めた。
医官の手が閉じた股間に触れ、粘つく液体が塗り込められた。潤滑油だ。ぬるりと、潤滑油に滑る指は固く閉ざした膣内に抵抗なく滑り込んだ。そのまま医官はアカリの膣に指を突っ込んでその中にまで潤滑油を塗り込んだ。
卑怯な。こんなものを塗り込んで乙女の身体を無理矢理に開こうとは!だが、如何に辱められようと、騎士が口を割ることはない!アカリは腹に力を入れて侵入に備えた。
硬いものが、膣口に押し当てられ、そのままアカリの中に挿入された。
アカリは狼狽した。その硬さは、ペニスの硬さではなかった。冷たい、硬質の、甲羅の様な感触が膣の中に押し入った。最奥に触れると、甲羅は一回り太く膨らんだ。甲羅は膨らんで結合部を開き、開いたその隙間から、無数の細く長い触腕が溢れ出た。
触腕に膣壁の隅々までを撫で回されたアカリは咄嗟に口走った。「ひいいっ!うそ!なに?何を挿れたの?ペニスじゃない!イヤっ!うそようっ!」最後は言葉にならなかった。
審問官に額に手を置かれ、「ひっ!」もう恐怖を隠すことも出来ない。「団長さん。なにって、拷問の準備ですよ。そんなに交尾がしたきゃ、自白の後にしてください。」
アカリの膣内に侵入した異物は、最奥で先端を開いて子宮口を覆った。更に奥に向かって太い触腕を延ばす。子宮口の中にまで侵入されてアカリは絶叫した。激痛と絶頂を同時に与えられたアカリは意識を飛ばした。
目を覚ました時、アカリは媚毒の盥に仰向けに漬けられていた。手足は四方に引かれ拘束されている。
膣内の異物は挿入されたまま、中で蠢き続けていた。乙女の大切な場所を想像もしなかった方法で嬲られ、縛られたアカリは、泣きながら、それでも騎士の誇りを奮い立たせた。
だが、これから尿道に挿入される淫魔生物を見せつけられて、アカリは震え上がった。貝殻の棘のような長い鞘から、細い蛸足の様な触腕が、無数に顔を覗かせてうねっていた。
それを股間に近づけられて、『やめて。挿れないで。』その言葉を既のところで飲み込んだ。代わりに、「殺せ!虜囚の辱めを受けるくらいなら、私は誇りある死を選ぶ!」アカリは叫んだ。
しかし、虚勢を張って繕ったところで、挿れないでくれと懇願している事に変わりはなかった。
拷問医官の、呆れた声が返ってきた。「団長殿、我々はプロです。死なせる訳がないでしょう。安心してください。たとえあなたが喋らなくても、百歳まで生かして差し上げますよ。」絶望する騎士に、容赦なくそれは挿入された。尿道に押し入るその異様な感覚にアカリは泣いた。
生物学的には体外にあたる膣や腸管と異なり、そこは完全に体内の器官である。本来無菌で、外界からの侵入を想定していない部位への異物の侵入に、アカリの身体は強い拒否反応を示した。
それは激痛ではなかった。ただ、感覚の中心を占拠するような、逃げ場のないどうしようもなく不快な痛みがあった。神経は常に刺激され続け、意識を逸らそうとする度に、その存在を強く主張した。
排尿反射が誘発され、膀胱が収縮する。アカリは小便が漏れ出るのを感じた。
だが、栓をされた尿道に排出は許されない。排尿の命令だけが繰り返され、行き場を失った尿意と圧迫感が内部で渦を巻き、下半身の感覚をすべてその一点に縛り付けた。
耐えようとする意思だけは残っていた。だが本来耐えてはいけない感覚に、耐えるという行為そのものが意味を失っていた。
涙と唾液が一斉に分泌された。
尿道粘膜に耐え難い刺激が与えられ、排尿反射を強制的に発生させられながら異物の妨害によりそれが破綻させられる。表現しがたい内臓不快感が、常に下半身に居座っている。
思考する前に本能が、その存在を拒絶した。だがそれを拷問器具によって強制的に、最も耐え難い比率と強度で複合的に与えられ続けた。アカリからは、『抜いてほしい』以外の思考は完全に消え去った。下半身の全ての感覚が、すぐにこれを抜いてとアカリに訴え続けていた。
膀胱の中に媚毒が撒き散らされ、クリトリスの根が裏側からえぐり回される。
女が耐えられない感覚を生じる様に調整された悪魔の器具が、腹の中を蹂躙する。もう繕うことも出来なかった。「助けて!抜いて!お願い!お願いだから抜いて!」腰をはね上げて懇願する女に、審問官は告げた。「いいでしょう。自白すればもちろん抜いて差し上げますよ。でも規則で、確認が取れるまでは拷問を続ける事になっていますから、余裕を持って話してくださいね。」医官の言葉を最後まで聞く余裕すらなく、アカリの心は折れた。早く。早く。レオが、脱出路に入ってしまう前に。
アカリは咄嗟にソラに指示した逃走経路を叫んでいた。涙が、溢れた。
アカリの名誉の為に補足しておこう。決してアカリの忠誠が偽りだったのではない。彼女は、それ程までに陰湿で苛烈な責め苦に晒されたのだ。彼女の体内に挿入された責め具は、女を自白させる為に彼ら〈仁の医師団〉が長年をかけて開発した軍用の拷問生物『ホゾ』だった。数え切れない女を拷問し、自白させてきたホゾの責めに、アカリといえど、耐え切ることは叶わなかった。
アカリの自白により脱出路である秘道の入口は特定され、即座に追っ手が放たれた。アカリの捕縛から、まだ一時間が経っていなかった。
ある意味ではアカリの判断は正しかった。
淫魔生物の拷問は人間に耐えられるものではない。こんなものを使って拷問され続けたならば、アカリは王国の軍事的な機密を全て自白させられてしまっただろう。脱出路の自白はレオにとってまだ致命的ではない。レオの身はソラとバルカが守っている。秘道に入った後の経路は秘道を開いた者にしか知れず、故にアカリの自白はまだレオの死には直結しない。そして現実にアカリはその後の拷問を免除された。
だがそれでも、アカリは拷問を引き受け、耐えきらなければならなかった。何故ならばこの自白は、拷問を受ける騎士をアカリからソラに替えただけに過ぎなかった。そして、アカリが耐えられない拷問を、若く経験浅いソラが耐え切れる道理はなかった。
もしもこの後ソラが囚われたのならば、秘道を開いたソラは、今度こそレオの死に直結する、明かしてはならぬ決定的な秘密を抱えて、拷問に晒される事になる。
速やかに情報を提供したアカリは、ベッドを与えられ、安静にする事が許された。膣内と尿道のホゾはまだ留置されたまま、その異物感がアカリを苦しめ続けていた。帝国の法務上、自白の真偽の確認が取れるまで、拷問は継続されるのだ。
だが、責め具の解除は許されずとも、素直に自白したアカリは労られていた。医師長が付き添い、彼女を励ます。医官が悶えるアカリの汗を拭き、水差しで水を与えた。
一時間ほど責め苦に耐えたアカリは許され、ホゾは抜去された。ソラが捕らわれ、自白の真実が証明されたのだ。自白が間に合った事実に、アカリは安堵した。
彼女は今後一切の拷問が免除され、医師長の所有物となることが許された。
剣技の冴えと美貌が見初められ、奴隷騎士として医師長が囲った形だが、実態は近衛兵団団長の立場からレオの寵姫である可能性を考慮され、レオをおびき寄せる駒として確保されたのだった。
医師長の奴隷騎士となる洗礼を受ける為、アカリは医師長の前に連行された。
医師長。その化け物ははじめ、只の壮年男性に見えた。
しかし、医師長に組み敷かれ、間近にその身体に触れたアカリは、それが人外の化け物であると思い知った。
アカリは彼の眼球が縦に裂け、掌が鱗に覆われている事に気付き、怯えた。異様に長く鑢の様にざらついた舌が二股に割れてアカリの身体を舐めまわした。その口内には、鋸歯状の歯が、鮫のようにびっしりと幾重にも生え、その異様さを際立たせた。
長い指の爪の間からは、極細の鞭毛が生え出て撫でられる度にアカリを狂わせる。
最も恐ろしいのはそのペニスだ。
彼の股間からは長く逞しい異形のペニスが、縦に二本並んで生えていた。蛇のように長く伸びたそれは、瘤の付いた硬質の殻に覆われていた。殻は細かく分割されて関節をなし、自在に曲がってアカリの中を探った。
関節の隙間からは無数の触手が湧き出て性感帯を触診し、感度を確認しながら愛撫を加えた。根元には幾重にも枝分かれした触腕を備え、クリトリスから会陰部、尻穴の全てに幾重にも絡みついて外側からも責めあげる。
更に、みっしりと筋肉の詰まったその下腹には、クチクラの巨大な振動板が備わっていた。それをアカリの下腹に押し付けると、猛烈な振動が、アカリの下腹全体を震わせた。振動板はペニスと触腕にも直結してその全体を超高速で振動させた。
「あはあっ!」たちまちアカリは深い絶頂に押し上げられた。
恐怖はすぐに愉悦にかわり、人間相手では有り得ない極限の快感が、アカリに誰が己の所有者かを、身体の隅々、心の奥底まで思い知らせていった。
痛恨の愉悦に意識を刈られる瞬間、アカリは生涯の主を得た悦びに満たされ、その主に膝を折った己の決断を誇った。アカリはここに、医師長への生涯の忠誠を捧げたのだった。
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