NTR興国紀

たかした

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第三章 逃亡

第22話 救出

     交合の悦びに打ち震えるソラの姿を、闇に隠れて眺める人物がいた。レオだ。レオは逃走路を巡る攻防に紛れ、バルカを伴い帝都に舞い戻って潜伏していたのだ。ソラを救出する為に。
「やっと見つけた。」
二人は辺りに視線を巡らす。監視小屋が三つ。観衆に紛れて辺りを見張る諜報官が複数名。
     そう。この反吐が出る見世物は、抑圧された大衆の不満の捌け口であると共に、レオをおびき寄せる罠でもあるのだ。

     だが、諜報官達はレオを見誤っていた。公開したソラの痴態が王都に伝わり、救出の手が伸びるまで早くても一週間。それが彼等の読みだった。よもや脱出よりも救出を優先し、自ら帝都に戻るなど予想もしていなかったのである。レオは、バルカと共に音も立てず監視小屋を襲撃した。

     瞬く間に三つの監視小屋を制圧し、中の諜報官を皆殺しにした二人は、広場を見渡し、貧民に紛れる諜報官の存在を探った。

     バルカは、広場の中央で交合うソラを見た。ソラは仰向けで男を受け入れ、両手両足を男の背に回してしがみついていた。男の動きに合わせて細かく前後に腰をスライドさせ、二人で協力して絶頂に向かうところだった。
「いいっ!奥いいっ!あいく!来て!一緒に!逝くうっ!」
一瞬大きく体を仰け反らせたソラは、脱力して腰の動きを止め、代わりに男の頭を引き寄せて愛おしそうに舌を絡ませて濃厚な口付けを交わし、含ませられた唾液を嚥下して余韻に浸った。

     男が去ると、ソラは次の男を導き、仰向けにしてその上にまたがった。淫欲を深く溶かした蕩ける笑顔が、月光に照らされて輝いた。
     あのソラが。口を割っただけではなく、淫欲に呑まれて自ら腰を振るまでに堕ちるとは。一体どれ程凄まじい拷問を受けたのか。
     思わずレオを見たバルカは、「落ち着け。」逆にレオに呼びかけられて我に帰った。

     諜報官らしき相手は、三、いや四人。斬り捨てて安全を確保してからソラを救出する。仮に間違って市民を斬ったところで、女を鎖に繋いで犯す下衆に、配慮する必要など無い。


     ふ、と、ソラは恍惚の中、何かの気配を感じた。気配のした方角を見るが、闇夜に紛れた人影の顔は見えない。「レオ」。だがソラは直感した。あれはレオだ。
     瞬間、ソラの背を焦燥が駆け抜けた。ソラは、貧民に跨って懸命に腰を使っていた。腰を前後にグラインドさせながらペニスの長さをいっぱいに使って上下動を同時に行い、浅ましく快楽を貪っていた。
     こんな姿をレオにだけは見られたくない。絶対に。レオにだけは。ああ、でも、気持ちいい。

     気配が動いた。瞬く間に四人の男が斬り殺された。ソラは、その身の監視が解けたことをかろうじて理解した。レオの気配が近づいてくる。
「いや、いや。」
ソラは何人もの男に快楽を囁き、絶頂をねだったその口から、拒絶の言葉を吐いて取り繕おうとした。
     だが、自分から男に跨って振り続けるその腰を、止めることは出来なかった。だって、もうちょっとなのだ。もうちょっとで逝けるのだ。今このペニスを抜くなど、出来るはずがない。

     暗がりから、レオの顔が現れた。『いや、来ないで。見ないで。』浅ましく腰を振り続けながら、その浅ましい姿を見られたくないと、そう願ったソラは、自分が何処まで堕ちたかを知った。
     性の悦びに輝いていたその瞳から、涙が溢れた。それでも腰は止まらない。もうちょっと。だってもう、逝けるから。

     ソラの身体は、快楽に塗りつぶされ、レオの前でさえ腰を止められない。だが、その心は。浅ましく腰を振り立てながらも、
「助けて!助けてレオ!」
泣き叫んでレオに救いを求めた。
「分かった。任せろ。」
レオとバルカがソラの元に駆け寄った。列の男の半分は逃げ去り、半分は順番待ちを続ける。

     哀しく腰を振り続けるソラに、レオは「支度が済んだら行く。手早く済ませてくれ。」そう呼びかけるとバルカと共にソラの枷を外し始めた。ソラが逝くまで、待ってくれるのだ。ソラは安堵した。

     グローブと首輪は、魔術錠によって施錠され、外れなかった。
     膝枷が外されると、ソラは足裏を地面について踏ん張り、激しく腰を使い始めた。レオが来てくれた。逃げられる。その為に、早く逝かなきゃ。
     ソラは腰を振り立てながら背中を丸めて男に口付けし、その舌を絡ませた。
「あはあ。」
絶頂が近づく。男のものが、固くなるのが分かった。ソラは目を閉じて外界を閉ざし、再び背筋を伸ばしてピッチをあげると、
「いいっ!逝くっ!逝くっ!いい!きてえっ!」
嬌声を上げて絶頂をねだった。

     最奥に熱いものが流れ込み、同時にソラも深い絶頂に昇った。はあ、はあ。
「あはあ、きもちよかったあ。」
悦びのなか脱力しようとするソラの肩を、レオとバルカが支えた。「あ?」絶頂を得て我に返ったソラは、自分が何をしたかを知った。レオの目の前で敵兵に媚び絶頂を貪って見せたのだ。己の嬌声が、まだ耳の中に残っていた。

    「脱出する。歩けるか?」
まだペニスを咥え込んだままのソラに、レオが問いかけた。ソラは、おそるおそるレオを見た。レオが、そこに居た。軽蔑する様子など微塵もなく、精液に塗れたソラの顔を真っ直ぐに見つめていた。あの日のままのレオを見て、ソラは堕ちてしまった己を恥じた。

     審問官に媚びて口を割り、給餌ボランティアに媚びて芸を仕込まれ、市民に媚びてペニスをねだり、そして今また助けに来てくれたレオに媚びて取り繕おうとしていた。

     ソラは決意をもって足に力を入れ、自らの力でペニスを抜いて立ち上がった。「はい!」だが、応えた瞬間、歩けると宣言したソラの尻が跳ねた。異常を察知したホゾが、尻の中で暴れ始めたのだ。
     ソラの反逆を敏感に検知し、無数の触腕が湧き出すように尻から溢れ、蠢きながらソラのクリトリスや陰唇に絡みつく。やがて膣口、尿道へと次々に侵入していった。
「ああっ!いやっ、またっ!」
     ソラは両手をレオとバルカに支えられて辛うじて立っていた。だが、両脚は性感に備えて突っ張り、もう一歩も動けない。膣も尿道も再び封じられていく。寸止めの地獄がまた始まったのだ。

     ソラはパニックになりレオに縋った。
「入ってくる。入ってくるよう。どうしよう。おちんちん入らなくなっちゃう!逝きたい!逝きたいのに!逝けなくなっちゃう!おちんちん欲しいよう!」
惨めに性交を切望するソラに、レオが告げる。
「西都まで行けばエタ衆の部落がある。そこでホゾを除去しよう。」
歩いて二日の距離と聞いて、ソラは気を取り直した。一週間、耐えたのだ。愛するレオの為、二日ならきっと耐えられる。いや、耐えてみせる!もう立つことも出来無くなったソラは、それでも固く決意した。

     だが、仰向けになって丸出しの股を広げ、空腰を打ち続けるその姿は哀しかった。
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