NTR興国紀

たかした

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第三章 逃亡

第25話 食事

     ソラはますます疲弊していった。
     懸命に歩を進めるソラだが、一歩進む毎に性欲と戦うソラの歩みは、遅々として進まない。歩いて二日で到着する筈の行程は、三日目の夜が来ても殆ど前進出来ていなかった。
     時間が経てば膀胱の媚毒は溜まって濃度を増し、ホゾの寸止めサイクルは、絶頂への渇望を膨張させ続けた。

     日に一啜りの精液だけで栄養を賄い、夜が来ても一睡も出来ぬまま悶え続けるソラは、更に消耗を深めて行った。

     レオとバルカが食事を摂る。飢餓状態のソラはしかし、それでも食事への興味を示さなかった。やむを得ず、この日もバルカはソラにペニスを与える。苦悩の中にあって、ペニスを舐めるのは、淫欲に支配されたソラにとって微かな救いだった。
     ソラはますます情熱的にペニスをしゃぶった。射精に合わせ、裏筋に押し付けた舌を波のように蠕動させ、一滴も残すまいと精子を絞り尽くした。淫毒に晒されるバルカの負担も増していく。状況は、絶望的だった。

     ソラに食事を与えた後、バルカは放心し、ソラは名残惜しそうにその股間を見つめ続けていた。おちんちん欲しい。早くあれをあそこに挿れて欲しい。

     そんなソラの背後から、レオが近づいた。はっ、と我に返り、とり繕おうとしたソラの唇を、レオが奪った。驚きにソラの瞳が見開かれた。
     閉じた唇を割り、レオの舌がソラの口内に浸入する。驚くソラの口に、どろりとした液体が流し込まれた。レオは、夕食の肉を咀嚼し、たっぷりと唾液を塗してスープ状になるまで噛み砕いてから、ソラに口移しで与えたのだ。

     舌を使ってスープを流し込みながら、ソラの口腔内を丁寧に舐める。
     舌を唇と歯茎の間に差し込み、歯茎、口庭を順番に舐めていく。ソラは忽ち恍惚に包まれた。流し込まれた生暖かい液体を、嚥下する。その瞬間、再びソラに脳イキの救済が訪れた。ソラは、レオの手に両頬を支えられながら、悦びに浸った。

    「まってて。」レオは優しく呟くと、再び肉を口に含んだ。ソラを抱きしめ、頬と頬を触れ合わせながら丁寧に咀嚼する。頬越しに、レオの顎の動きが伝わる。はやく。はやく。ソラの心は期待に高鳴った。レオのスープが完成するのを、レオと抱き合って待つ。焦らされたソラに再びレオの唇が触れ、生暖かい液体が流し込まれると、ソラは再び天国に昇った。微かに塩の味がした。

     焦れた二人の三度目のスープは、少し塊が残っていた。ソラは、レオと唇を重ねたまま、自分で咀嚼して嚥下した。その日二人は長い時間抱き合って舌と唇を交わらせた。ソラは、救出後初めて一人分の栄養を摂った。

     歩みはまだ遅い。だが、ソラは確かに歩く力を取り戻した。次の日も、レオは口移しで食事をくれた。バルカの陰茎をしゃぶり終わると、レオとの時間だ。二人は抱き合ってくちづけを交わし、お腹いっぱいになるまで、口移しで咀嚼物のスープを貰った。美味しかった。

     ほのかに塩味のついたキスは、ホゾの妨害を突破してソラに絶頂の救済を与え、更には美味しいという感情までをも取り戻していった。

     そして五日目の夜。決定的な変化がソラに訪れた。レオとバルカは食事の支度を急ぐ。
「美味しそう。」
ソラの口から出た言葉が、ソラ自身を含む皆を驚かせた。

     レオは手を使えないソラに代わり、匙で食事を口まで運んでくれた。ソラはゆっくりと歯を入れると、咀嚼し始めた。美味しかった。呑み込むと、喜びの涙が零れた。

     次の瞬間、ソラはレオにきつく抱きしめられた。レオは泣いていた。
「よかった。よかった。ソラすごいよ。ご飯、食べれたじゃないか。」
泣きながらソラを抱きしめ褒めるその喜びように、ソラは驚いた。

     レオは、淫欲に負けたソラが、交尾広場で何をしたかを見ている。それでもレオは、決してソラを責める事も、軽蔑する事もなかった。それどころか、悲しむ素振りすら見せず、優しく接し続けてくれた。それが今、ソラが食事を摂れた事をこんなに喜んでいる。
     ソラは、己がレオにどれ程想われていたかを知った。

     食事の楽しさと共に、勝利の喜びがソラの心に湧いた。それは審問官への絶対服従が心の底まで染み込んだソラに、確かな自信をもたらした。ソラはこの日、レオに介助されて一人前を完食した。

     ソラはバルカに感謝を伝えた。そして、精飲の終了を告げた。
「私もう我慢出来るから。今まで本当にありがとう」
と。バルカは、ソラに汚染された股間を猛らせていた。凶暴な欲求が体内に渦巻く。それでも彼は、ソラに微笑み返した。
「ああ。良かったな。ソラ。」

     翌朝から、体力と、戦う気力を取り戻したソラは、一気にペースを上げた。

     二日後、遂に一行は、西都の城壁まで辿り着いた。
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