バッドエンドのその先に

つよけん

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序章「リスタート」

ジョーカー戦

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「ちょ、ちょっと!何するのよ!!!」

 宙へ放り投げられたクレアは驚きの声を叫ぶ。
 俺は瞬時に剣を構えた。
 構えた剣の横で、甲高い金属音が鳴り響く。
 ツーハンドソードとデスサイズの重なる音。
 いつまでもジリジリと刃物を重ねて待機していると、彼女が先に宙から落下してきてしまう。
 それを回避すべく剣に力を込めると、奴の鎌を退けた。
 その隙に落下してきた彼女をキャッチすると、そのまま前方へ飛び込んだ。

「ひゃぁ!?って、えぇ!?」

 彼女は予想を遥かに超えた行動に思考が付いていっていないようだ。
 流石にゴブリンどもと違って、騒動を起こし混乱をさせてもジョーカーは騙しきれないな。
 前回と同様に、姿を隠した状態で奴は俺たちに攻撃を仕掛けている。

「また不意打ちとは、卑怯者のやる事だな。」
「我は卑怯で結構……。一度拾った命をわざわざ捨てに来るとは、いい度胸をしている。」

 俺とジョーカーとの会話をしている際に、彼女を地面へと立たせた。
 彼女と共にこの場から逃げようと思えば、有無を言わずに逃げる事は簡単に出来た事だ。
 そうしなかった理由はただ一つ。
 今後こう言う事が彼女に降り掛からない様にする為、種が発芽する前に潰しておかなければ……。
 昔の大事件以来…戦いを極力避けてきた……。
 理由はあの頃の記憶が蘇ってしまうからである。
 でも……今はその記憶よりも目の前で起こっている事や、クレアに迷惑をかけてしまった事の後悔と助けたいと言う意思の方が強く前に出てきている!
 ならばやる事は一つ……本当の力を発揮して本気で戦ってやる。

「私も戦うわ!」

 彼女の一言を聞いて、無下にはできないな……。
 勝算はないが、結果は想像が付いている。
 ならば手伝ってもらっている事を装って、彼女にも戦闘態勢をとってもらおう。

「じゃぁ、これ返すな。」

 俺は彼女の所有物であった、ツーハンドソードを手渡す。

「ちょ、ちょっと!貴方はどうやって戦うのよ!」

 彼女は心配そうに剣を手に取り、ゼログラビティを詠唱した。
 武器を返して心配してもらっておいてなんなのだが、武器はちゃっかり自分で使うのね。

「俺は奥の手がある。」

 意味深な言葉を吐いた所で、ジョーカーは俺達に向かって刃物をあらわにしていた。
 丁度真ん中を切り裂いて、武器の無い俺の方向へ2撃目を放ってくる。
 何も学習しない敵だな。
 前に戦った時と同じように姿を現せ!

『詠唱省略!フレアボール!』

 火属性系上級魔法が何も無い空間に吸い込まれていく。
 前回はファイヤボールを使っていたので、ダメージがあまり通らなかっただろうが、今回のダメージ量は大きい筈だ。
 しかし……予想とは裏腹に、敵への攻撃は空をきったまま洞窟の壁に激突した。

「なんだと!?」
「何度も同じ手は食いませんよ。」

 どこから聞こえてくるか分からない声が、俺の背筋を氷つかせた。
 ジョーカーは以前と同様に、背後から一思いに攻撃してくる。
 今回はテラスピードの魔法効果のお陰で一瞬早く気付く事が出来た分、対応は早かったがダメージを追う事は免れないだろう。
 敵をけなすような事を言ったが、学習出来てなかったのは俺の方だった…。
 しかし、鎌が突き刺さる寸前の所で攻撃が止まり、頼もしい声が聞こえてくる。

「ここよ!」

 俺の背後で、金属音が鳴り響いた。
 クレアが敵の行動を先読みしていたらしく、すかさず俺の背後で防御している。

「なにをぼさっと突っ立ってるのよ!早く離れなさい!」

 まさか助けてもらえるとは思ってもみなかった為、反応が少し遅れて鈍くなる。
 いくらゼログラビティを使えたとしても、ジョーカーの攻撃力を完全に防ぐ事は彼女には不可能だ。
 2秒後に鎌の攻撃が支えられなくなり、彼女が吹っ飛ばされるのを俺が受け止める形で壁に激突した。
 刺される感覚より痛みはましだが……かなり痛い……。

「ぐっ……。動けるか?」
「私は平気よ……。」

 お互いの無事を確認し合う暇もなく、次から次へと斬撃が襲い掛かってきた。
 受け流したり避けたりしながら、ジョーカーの攻撃が止まない事に違和感を覚える。
 俺が知っている攻略法とは、また別の行動パターンで動いているのだ……。
 奴が鎌で攻撃をすると自分の鎌の威力によって体感が耐えられず必ずフィードバックするはずなのに、何故か…2撃目3撃目と続けて攻撃が出来るようになっている……。
 考えれば考えるほど意味が分からなくなっていた。
 その思考に囚われ過ぎなのかもしれないが、自分では受け入れる事を拒絶してしまう。
 彼女は敵の攻撃を必死に避けながら、困惑している俺に話しかけてくる。

「奥の手があるって……言ってなかったっけ?」
「確かに言ったが、それが使えるのは相手の姿が見えた時だけなんだ!」

 相手の姿が見えなければ使えない奥の手。
 攻略法が通じないのだから、お手上げ状態である。
 次の手を考えようにも予想外の事態に焦ってしまい、攻撃を避ける事で精一杯になってしまっていた。

「くそ!姿さえ見えれば……。」
「ね、ねぇ……。」

 彼女が苦しそうにジョーカーの猛攻を受け流しながら口を開いた。

「姿さえ見えればいいのよね?」
「な、何か策でも思い付いたのか!?」
「私には使えないけど……確か攻撃魔法が有効なのよね……。だったら……出来るかは貴方次第だけど、ファイヤーボールを最小限の威力に留めて一定範囲に無数にちりばめてみたらどうかな?」

 なんという事だ……彼女を助けに来たはずなのに、俺が助けられてばかりな気がする。
本当に情けない限りだ……。

「出来ない事はない!!やってみる価値はある!!」

 希望が見えた瞬間、俺のジョーカーへの対処スピードも加速を始める。
 心のどこかで諦めかけていた自分が恥ずかしい。

「我をそんな事で捕らえられると思っているのか?八つ裂きにしてくれるわ。」

 さらにジョーカーの宣告が聞こえてきたと同時に、奴のスピードが一段階アップする。
 そもそも…能力値的には俺の方が奴より上なのだ。
 見えない事だけがネックになっているだけで、猛攻だろうが何だろうが負ける気はしない。
 俺はちょっとでも詠唱時間を稼ぐために、軽く魔法を発動させる。

『詠唱省略!フラッシュ!』

 光属性初級魔法。敵の目を眩ませる事ができる。
 ジョーカーにはあまり効果が無い事は知っていたが、ほんの数秒でよかったのだ。

「そんな光が我に通用するものか。」

 通用はしなかったが、一瞬だけ敵が怯んだ事を見逃さなかった。
 俺はまずフラッシュの光にやられたクレアをその場から突き飛ばす。

「きゃっ…。」

 すかさず魔法を唱え始める。

『詠唱省略!ファイヤボール!!!』

 俺の周囲の何も無い空間から、無数の火の玉が次々と出現していった。
 数を作れば1発は当たると思っていたが、敵の攻撃は魔法を恐れずにまだ続いている。
 という事は、ジョーカーが近接で攻撃している可能性が低い。
 遠隔操作系魔法か何かを使い、鎌だけを器用に動かしているようだ。
 だから、さっきの魔法は当たらなかったわけだ……。
 ジョーカーがいくら遠隔操作をしているとは言えど、俺達が見えない所での攻撃は不可能なはずだ。
 このファイヤボールをうまく使えば、広範囲へと攻撃ができるかもしれない。
 俺は方法を思い付き、クレアに指示を出す。

「クレア!その場に伏せろ!!」
「え?」

『詠唱省略!サイクロンゾーン!』

 風属性の上級魔法。自分の周囲に風を起こし竜巻を発生させる魔法。
 威力が強すぎると洞窟を破壊する可能性があった為、威力は多少なり控えめに発動させている。
 控えめとは言えど、上級魔法なのだ。
 威力は十分に期待できる。
 その竜巻は周囲のファイヤボールを巻き込みながら、自分を中心として範囲を徐々に拡大させていった。
 クレアは指示通り地面に伏せて、風が吹き荒れる中を必死に耐えていた。
 彼女の頭上ギリギリの所を、風に乗ったファイヤボールが通過していく。
 その後、拡大していく竜巻の渦に、火の玉がぐるぐると回りながら洞窟の壁付近まで強風と共に接近した。
 突然、ジョーカーの攻撃がビタッと止まる。

「ぐっ……。」

 洞窟の端に炎に包まれてふわふわと宙に浮かんでいる、特徴的なピエロ仮面を被った死神が姿を表した。
 風に乗ったファイヤボールは、見事にジョーカーに命中したのである。

「よし!見えた!」
「たかがこれしきの事で、我が倒せると思いあがるな!!!」

 時間が経てば炎は鎮火して、また見えなくなってしまう。
 その前に奥の手を使わせてもらおう。

『詠唱省略!顕現せよ!サラマンダー!』

 俺は少し立ち眩みしてよろめいたが、気力を振り絞り足を踏ん張った。
 流石に魔力をギリギリまで使いすぎたらしい……。
 しかし……召喚さえしてしまえば、こちらの勝ちは揺るぎない物となるだろう。
 俺の前方に火柱が洞窟の天井まで立ち上り、その中から小さな真っ赤なドラゴンが現れた。

「ムフーン!」

 鼻息と共に火が噴出している。

「な、何なの……あの変な魔法は……。」

 気がつけばクレアは立ち上がっており、俺の魔法に戸惑っている様子だった。
 これが聖霊と信じてもらえるかは本人次第だが、説明は後からいくらでもしてやるよ。
 兎に角今は、急いでサラマンダーへと指示を出した。

「あそこの敵に向かって、『メルトブレスブラスト』を放て!」

 サラマンダーは首を縦に振り、敵の方向へ小さな口を大きく広げていく。
 開けた口の前方には、小さな火の塊が姿を現した。
 次第に塊は周囲の熱気を吸い込みながら、段階ごとに大きさを変えていく。
 すぐにサラマンダーと同じ大きさへと変化をして、凄まじい熱気を見境なく放射していた。
 熱気で額から汗がにじみ出る。
 既にジョーカーの炎は完全に鎮火して、消えゆこうと試みているのが見えていた。
 危なかった…あと少し発動が遅かったら間に合わなかっただろう……。
 奴が消えゆく寸前の所を、火の塊は轟音を響かせて一瞬で前方へと放射される。
 円柱状に伸びた熱線は、瞬く間にジョーカーの元へと届いた。

「これで終わりだ!!!」

 今までの俺の魔法とは全く別次元の炎の円柱がジョーカーを飲み込んだ。

「なっ!なんだ!!!ぐ、ぐがぁぁぁぁ!!!」

 その言葉を最後に、奴の声は途絶えた。
 熱線は数秒間続き、徐々に威力が弱まっていく。
 焦げ臭い匂いだけを残して、魔法は完全に消滅する。
 ジョーカーの範囲結界が消滅したと同時に、奴に勝った事を確信した。

「なんとかなったな…。」

 俺は腰が抜けたように、地面に尻餅をついた。

「た、倒したの?」

 彼女もまた、さっきの魔法の暑さのせいで額に汗をにじませて、ジョーカーがいたであろう方向を向いて呆然としている。
 あんなに強敵だったジョーカーが、ただ1発の魔法で消滅してしまえば誰だってそんな反応になるよね……。

「ムフーン!」

 サラマンダーは召喚された時と同じ様に、胸を張りながら鼻から火を噴射していた。
 私がジョーカーを焼き尽くし倒してやったぞ感が、半端なく主張しているのがわかる。
 そういえば……コイツは何故まだ消えないんだ?
 普通ならば魔法発動後にすぐに消えてしまう聖霊達なのだが、今回のサラマンダーは姿を消さずにこの場に留まっていた。
 俺の元までやってきて頬に頬を擦り付けて甘えてくる素振りをする。

「トモキ様~。お久しゅうございますね。」
「熱っ!」

 サラマンダーの個体自体が高熱を帯びている為、頬が普通に火傷してヒリヒリする。

「おい!熱いって!魔法打ったんだから、さっさと元の場所に帰れよ!」
「えー冷たい事言わんと、久しゅう再開やのに、ちょっとぐらいええやないの?もっと熱く語りましょ。」

 サラマンダーは俺をかなりお気に入りしていた事を思い出し、バリバリの京都弁っぽい口調で戯れてきた。
過去を思い返せば、いつも留まっていた気もするな……。

「ちょ、ちょっと!この状況をちゃんと説明しなさいよ!」

 クレアはサラマンダーに対して理解を求めて俺に近いてくる。
 さて……どう説明したものか……。

「とりあえず、黒幕は退治出来た事は確かだな……。」
「それは見ればわかるわよ!この浮遊してる、赤いドラゴンの事を聞いてるの!」

 普通に説明すれば、店主のように冗談のように聞こえてしまうだろう……。
 ならば……こちらの世界に留まってるのだ、聖霊に直接語ってもらおう。
 すると聖霊は俺が指示をしなくても、勝手に彼女に語り出した。

「あら?アリシアじゃない?イメージチェンジでもしたの?」
「え?」

 俺とクレアは2人して声が重なった。
 まさかの発言に俺は動揺している。

「ど、どういう事だ!」

 声を震わせながらサラマンダーの小さい体を持ち、熱で手を火傷しながら問いかけた。
 本当にこの子がアリシアだと言うのか……。

「トモキ様も、やっと私に求婚を……。」
「そうじゃない!」

 サラマンダーの冗談じゃない冗談を受け流しながら、俺は真剣な眼差しで見つめる。
 求婚じゃなかった事に少しガッカリしていたが、俺の真剣な言いように真面目に答えを出してくれた。

「それは残念……。それで…この子の事を、アリシアって言ったことを気にしてるのかい?」
「そうだ……。」
「その反応だと、まるでこの子がアリシアじゃない様な言われようね……。」

 サラマンダーは首を傾げている。
 そのまま俺の手を払い除けると、クレアの方へと近づいてクルっと本人の周りを確認するように一周した。
 不思議そうな顔でクレアがサラマンダーの動きを目で追っていた。

「ふむふむ……なるほどね……。」

 サラマンダーは頷きながら俺の方へと戻ってくる。

「この子からアリシアの魔力は感じられへんから、私の勘違いだったみたいやね…。」

 か、勘違いだったのか……。
 安心したような……ガッカリしたような……。
 俺の中に複雑な感情がうまれて、胸を締め付けられたような感覚だ。

「だから!さっきから何なのよ!私を無視しないでくれる?」

 クレアは自分だけ放置されて話が流れていくのに対して怒りを見せる。
 俺も話が飛躍し過ぎていて、受け止められない部分があるのだ。
 もう少しだけ整理する時間を作ってほしい……。

「ちゃ、ちゃんと説明するから……。サラマンダー、面倒事を押し付けるようだが、この子に君の自己紹介をしてやってくれないか。」

 俺はサラマンダーが聖霊だという事を実証するために、自身から名乗ってもらう事にした。
 しかし、サラマンダーの身体は発光を始めて、嫌な雰囲気を醸し出している……。

「あら……さすがに長く留まりすぎましたわ、ここら辺でおいとまさせてもらいますね。」
「お、おい!説明だけでもしていってくれ!!」

 俺の声は届かぬまま、サラマンダーは消えてしまった。

「それじゃぁ、納得のいく説明をしてもらいましょうか?」
「ははっ……。」

 俺はクレアの圧が凄く感じられ、苦笑いしかできなかった……。
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