20 / 93
第一部ルート2「R2-894型」
機人6
しおりを挟む
アサトと別れた俺は、自分の管理している養殖場へ数分のうちについた。
あたりが妙に静かで昨日天人とドンパチやった事が嘘のように思えた。
しかしそれとは裏腹に何かものすごく違和感がある…
何が違うのか…
それはすぐに理解できた。
養殖場敷地内に入った途端警報が鳴り響く。
俺がここの責任者なのに顔パスはおろか異物扱いされている。
何かの間違いかとも思ったが。
「…おいおい、なんの冗談だ。」
数体の警備ロボットがこちらに向けて銃を突きつけている。
こいつらは以前に俺の指示で動いていたロボット達だ。
やめるように指示を出しても、ピコピコっと言う音と「侵入者発見動くと打つぞ」と言う機械音声だけを言うのみだった。
しばらくその状態が続き、状況は一変する。
養殖場奥からこちらに誰かがやってきた。
「先輩ダメですよ?勝手に入ってきちゃね。」
俺は声だけで誰かが認識できた。
「久しぶりの再会なのですから、ちゃんとアポとってもらわないとこういう侵入者扱いされるんですよ?」
「R2-917型じゃないか。どうしてこんな事になっている。」
R2-917型は、俺を見下すように眉間にしわを寄せて
「決まってるじゃないですか。ここの管理してるんですよ…あっもしかして先輩はまだここの管理者ずらするんですか?あなたはもう死亡扱いされていて、この世にいない事になってるんですよ。」
けたましい笑い声が耳に届く。
「というよりも、先輩が生きている事にビックリしているんですが、どうやって生存したんですかぁ?興味深かいですね!って先輩の口癖ですよね。」
こいつなんかおかしいぞ。
昔は素直でよく俺の後をついて回って色々な事を一緒にやった仲だったのだが、今は別人のように性格が悪い。
俺は呆れた顔で質問した。
「おまえ大丈夫か?」
R2-917型は顔を真っ赤にして怒りを表現している。
「僕に指図するんじゃない!今のこの家畜場は、僕のテリトリーなんだ。最高プログラムのバベルの任命により昨日付けで僕が最高責任者として任命された。そして貴方は死亡扱いとしてこの世にいない…いないはずのおまえが何故ここにいる?」
「戦いで負傷したが、なんとか戻ってこれただけだ。」
R2-917型は、また不気味な笑いをあげて
「ふっふふっ…そうでしたか…ならばここで死んでも問題ないですよね。」
これはまずい。
次の瞬間。包囲していた警備ロボットに発砲された。
あたりが妙に静かで昨日天人とドンパチやった事が嘘のように思えた。
しかしそれとは裏腹に何かものすごく違和感がある…
何が違うのか…
それはすぐに理解できた。
養殖場敷地内に入った途端警報が鳴り響く。
俺がここの責任者なのに顔パスはおろか異物扱いされている。
何かの間違いかとも思ったが。
「…おいおい、なんの冗談だ。」
数体の警備ロボットがこちらに向けて銃を突きつけている。
こいつらは以前に俺の指示で動いていたロボット達だ。
やめるように指示を出しても、ピコピコっと言う音と「侵入者発見動くと打つぞ」と言う機械音声だけを言うのみだった。
しばらくその状態が続き、状況は一変する。
養殖場奥からこちらに誰かがやってきた。
「先輩ダメですよ?勝手に入ってきちゃね。」
俺は声だけで誰かが認識できた。
「久しぶりの再会なのですから、ちゃんとアポとってもらわないとこういう侵入者扱いされるんですよ?」
「R2-917型じゃないか。どうしてこんな事になっている。」
R2-917型は、俺を見下すように眉間にしわを寄せて
「決まってるじゃないですか。ここの管理してるんですよ…あっもしかして先輩はまだここの管理者ずらするんですか?あなたはもう死亡扱いされていて、この世にいない事になってるんですよ。」
けたましい笑い声が耳に届く。
「というよりも、先輩が生きている事にビックリしているんですが、どうやって生存したんですかぁ?興味深かいですね!って先輩の口癖ですよね。」
こいつなんかおかしいぞ。
昔は素直でよく俺の後をついて回って色々な事を一緒にやった仲だったのだが、今は別人のように性格が悪い。
俺は呆れた顔で質問した。
「おまえ大丈夫か?」
R2-917型は顔を真っ赤にして怒りを表現している。
「僕に指図するんじゃない!今のこの家畜場は、僕のテリトリーなんだ。最高プログラムのバベルの任命により昨日付けで僕が最高責任者として任命された。そして貴方は死亡扱いとしてこの世にいない…いないはずのおまえが何故ここにいる?」
「戦いで負傷したが、なんとか戻ってこれただけだ。」
R2-917型は、また不気味な笑いをあげて
「ふっふふっ…そうでしたか…ならばここで死んでも問題ないですよね。」
これはまずい。
次の瞬間。包囲していた警備ロボットに発砲された。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる