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執務室まで戻って来たルイは、ラルを壁に押し付け、拳を握る。
ラルは抵抗しない。
「おい、変態! どういうつもりでユキに変な本を見せたんだ」
ルイはラルを睨むに留める。
流石に暴力は振るいたく無かった。
しかし、口調は乱れる。
「すみません。自分でもどうかしていました」
ラルは自分の非を認めており、視線を下げた。
殴られても構わないと言う態度だ。
むしろ、殴って欲しかった。
「ユキを傷つけたら許さないかと言っただろう」
「はい」
ラルは素直に頭を下げ、シュンとしている。
本気で反省している様だ。
ラルからは敵意は感じない。
出来心というやつか。
「しかしお前が異種物や緊縛を好むとは意外だな」
澄ました顔してとんでもない変態だったとは、ルイも驚きを隠せない。
真面目な奴だと思っていたのだが。
「その様な内容だったのですか?」
ラルは青ざめる。
第一王子は『童貞のお前にピッタリだ』と、渡して来たのだが、やはりあの王子は変態である。
「内容を知らなかったのか?」
「第一王子から頂いて……」
正直、ラルもエロ本など見たことが無かった。
官能小説ぐらいならば見たことが有るが、それにしたってそんな濃厚な内容では無かった。
「兄さんがまともな本を寄越すわけないだろう」
ルイは溜息まじりに頭をおさえる。
「私はただ、あまりに危機感のないユキに危機感を持ってもらいたかったんです」
「それは同感だな」
気持は解るが、ただたんにユキを困惑させただけに思える。
それに危機感はまだ持っていないだろう。
ラルの目論見は失敗している。
なんせ自分に胸が大きい方が好きなのか等、堂々と聞いてくるぐらいだ。
その点はユキに問題があるだろう。
「とにかく、男が教えるのは無理がある。僕の乳母に頼む予定だ。消灯時間前に男女が寝室で二人になるのは問題がある」
「本当ですか? そうして頂けると有り難いです」
ラルは願ってもない事だと、目を輝かせた。
「最初からそうする予定だったよ」
「教える前に婚約を申し込んだ癖に?」
「それは、そうだけど……」
ラルとて、ちゃんとルイが先に教えてくれる様なら任せた。
だが、何も知らないユキに、先に婚約を申込む様な奴を信用出来なかったのである。
「わかったよ。婚約の話はユキがちゃんと学んでからにする。それで良いね?」
「ええ、そうして頂けるなら有り難いです」
二人の話はまとまり、お互いホッとするのであった。
問題は、ユキに渡してしまったエロ本をどうするかである。
ラルのせいで、変な知識が変に伝わってしまった。
とにかく、ラルとルイは仲直りし、お互い別々の仕事に取り掛かるのであった。
ラルは抵抗しない。
「おい、変態! どういうつもりでユキに変な本を見せたんだ」
ルイはラルを睨むに留める。
流石に暴力は振るいたく無かった。
しかし、口調は乱れる。
「すみません。自分でもどうかしていました」
ラルは自分の非を認めており、視線を下げた。
殴られても構わないと言う態度だ。
むしろ、殴って欲しかった。
「ユキを傷つけたら許さないかと言っただろう」
「はい」
ラルは素直に頭を下げ、シュンとしている。
本気で反省している様だ。
ラルからは敵意は感じない。
出来心というやつか。
「しかしお前が異種物や緊縛を好むとは意外だな」
澄ました顔してとんでもない変態だったとは、ルイも驚きを隠せない。
真面目な奴だと思っていたのだが。
「その様な内容だったのですか?」
ラルは青ざめる。
第一王子は『童貞のお前にピッタリだ』と、渡して来たのだが、やはりあの王子は変態である。
「内容を知らなかったのか?」
「第一王子から頂いて……」
正直、ラルもエロ本など見たことが無かった。
官能小説ぐらいならば見たことが有るが、それにしたってそんな濃厚な内容では無かった。
「兄さんがまともな本を寄越すわけないだろう」
ルイは溜息まじりに頭をおさえる。
「私はただ、あまりに危機感のないユキに危機感を持ってもらいたかったんです」
「それは同感だな」
気持は解るが、ただたんにユキを困惑させただけに思える。
それに危機感はまだ持っていないだろう。
ラルの目論見は失敗している。
なんせ自分に胸が大きい方が好きなのか等、堂々と聞いてくるぐらいだ。
その点はユキに問題があるだろう。
「とにかく、男が教えるのは無理がある。僕の乳母に頼む予定だ。消灯時間前に男女が寝室で二人になるのは問題がある」
「本当ですか? そうして頂けると有り難いです」
ラルは願ってもない事だと、目を輝かせた。
「最初からそうする予定だったよ」
「教える前に婚約を申し込んだ癖に?」
「それは、そうだけど……」
ラルとて、ちゃんとルイが先に教えてくれる様なら任せた。
だが、何も知らないユキに、先に婚約を申込む様な奴を信用出来なかったのである。
「わかったよ。婚約の話はユキがちゃんと学んでからにする。それで良いね?」
「ええ、そうして頂けるなら有り難いです」
二人の話はまとまり、お互いホッとするのであった。
問題は、ユキに渡してしまったエロ本をどうするかである。
ラルのせいで、変な知識が変に伝わってしまった。
とにかく、ラルとルイは仲直りし、お互い別々の仕事に取り掛かるのであった。
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