【完結】皇子に迫られて困っています。悪役令嬢ポジとか言われても、私は田舎で暮らしたいので

甘塩ます☆

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25話

 あまりの辛さにポロポロと泣き出したリリー。

「泣いてくれる程喜んでくれるなんて。嬉しいよ」

 そうレオンは勘違いし、周囲も同じ勘違いをする。

「皇子様、リリー様おめでとうございます」
「素敵です!!」
「お幸せになってください!」

 等と祝福の声が上が、パチパチと拍手までされてしまう。

 リリーはそれどころでは無い。

 それどころでは無いのはマリナもである。

 何よ、どういう事なの? おかしいじゃない。
 ちゃんと悪役令嬢を断罪する様な証拠も集めた。
 皇子と上手にダンスだって踊った。
 なのに何でなの?
 何で私じゃなくて悪役令嬢なのよ!!
 ヒロインは私なのに。
 
 そうマリナはキリキリと歯を食いしばる。

「何なのよこれは!!!!」

 そう声を荒げ、近くあったグラスを取って叩き割ると、大きい破片を手にし、リリーを睨む。

「キャーー」

 と、悲鳴上がった。

「アンタなんかが居るからストーリーがおかしくなったのよ。私がヒロインなの!! なのにアンタのせいで!!!!」

 激情したマリナが硝子の破片でリリー襲った。

「リリー!!」
「リリーちゃん!!」

 リリーを庇う様に抱きしめるレオンと、もう一つ声が、ピアノを奏でいたサラスが、飛び出して来たのだ。
 ピアノのからかここまで瞬時に来れる距離では無いのに。
 何がおこったのか解らなかった。

「っ……」

 倒れるサラスがスローモーションの様であった。

「サラス様!!」

 リリーはサラスに駆け寄ろうしたが、レオンに抱きしめられていて近づけない。

「リリー、まだ危ないから!」
「サラス様が! サラス様!!」
「落ち着いてリリー。そこの女を早く縛り上げて投獄しろ、サラスは医務室へ!!」

 気が動転しているリリーを抱きしめながらレオンは近くの者に指示を出した。

「何よ! 離して!! 悪いのはあの女よ!! あの女を捕まえてよ!!」

 暴れるマリナは何人かで取り押さえ、連れて行かれ、サラスは医務室に運ばれる。

 リリーも、レオンに抱きかかえられながら医務室に連れて行かれるのであった。

 あまりの出来事に、気を失い倒れてしまったのである。
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