少女とお嬢様と外れモノと

kai

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【奇妙なクラスメイト】

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 今は入学式の最中、新入生は当然ながら女生徒だけ。男性教諭も少数で、普通に育ってきた私には異質に感じた。世の中には男もいるのに、こんな歪な環境で一般社会の感覚が身に着くのかと心配になる。

 そんな心配は全く持って余計なお世話かもしれないが、考えが浮かぶくらいには暇な式だ。こんなに暇なのも新入生が一同に集まる式で、敵を探すチャンスだと『虫』を張り、気合いを入れていたのに見事な空振りに終わったせいである。

 こんな予想外の結果になったのは、敵対者はその存在を隠すことなく、分かる者には分かるようにおおっぴらにしていたからだ。その数は5人。他にも潜んでいる可能性があるけど、とりあえずは確定だ。

 しかし、こいつらはバカなのか?それぞれ明らかに雰囲気が怪しいし、私が『虫』を出しているように、怪鳥を自由に飛ばしている者さえいる。やはり、異常な連中には常識が通用しないのかも、などと紫に念話を送ってみる。

 (そんなわけ無いでしょ。)
 
 紫のクリアで冷たい念話が聞こえた。どうやら、あきれているらしい。

 (学校にも防備がしてあると言っていたでしょ。敵の存在が明らかになっているのも、その一環よ。)

 な~んだ、敵は隠したくても隠せない状態なんだ。気合い入れて損した。

 (これで、敵に灯の力量を把握された可能性があるわ。ちょっとした失敗よ。)
 
 少し迂闊だったかもしれない。まあ、これで敵の存在もある程度分かったし、大きな問題はないと思うことにしよう。何事も前向きに考える方が健康的だよね。

 (前向きねえ……。)

 入学式も終わり、生徒は各クラスへと集められた。私や紫も同様で、当然のごとく同じクラスでお隣さんなのはご愛嬌かな。

 ただ一点、運の悪いことに敵の中の一人も同じクラスだった。

 そして、新クラスで良くある自己紹介は、その彼女まで回ってきた。

「みなさまごきげんよう、南戸 海と申します。エスカレーター組なのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、ご存じでない方もよろしくお願いします」

 どこか能天気な挨拶をする彼女は、ふわふわの髪と140程度の身長のせいか、可愛らしい雰囲気を持っていた。とても、少女を攫おうと企むような人物には見えない。

 しかし、みんな挨拶がご上品だな。敬語には慣れてないけど、挨拶どうしようか?



「彼女のことは知っているわ。余り親しくなかったし有名人でも無かったから、詳しくはないけど」

 中学から桜女子に通っている紫は、彼女のことを知っていたようだ。聞いてみれば普通の生徒で、紫を狙うような人物とは思ってなかったということだ。

「つまり、南戸さんは高校デビューを果たしたってことかな?」

 面白みに欠ける言い方ねと紫はバッサリ。私も反省。

「とりあえず彼女になにがあったかなんてわからないわ。もともと私を狙う存在の身内で、高校から関与しだした、なんてことも考えられるし」

「まあ、情報も少ないし、色々考えられるよね」

「それで、これからどうするの。敵対者の1人とは同じクラスになってしまったことだし、何か行動したほうが良いのではないかしら」

 紫の提案はもっともだ。そして、私には一つの考えある。

「まあ、まかせてみてよ。良い方法があるから」

 紫は「どんな方法かしら」と疑問顔だが、考えを聞いたら少しびっくりするかもしれない。



「というわけで、なぜ紫を狙うか聞いても良いかな?南戸さん」

 そう、単純な話、「紫を襲う理由なんて本人に聞けばすぐに分かるじゃん」という発想だ。浮かんだ時はコロンブスの卵だと自画自賛したね。

 そして南戸さんが一人になる時を見計らい、疑問をぶつけてみたんだけど、それにびっくりしている南戸さん。そして、あきれている紫であった。

「ええ~、えっ?なんですか??何の話ですか???」

 なぜか南戸さんは?マークをいっぱい出している。これには私の方がびっくりだよ。今さら隠しても仕方がないことだと思うけどなあ。バレてないとでも思っているのだろうか?

「弓永さん、これは何の話でしょうか。私にはさっぱり分からないのですが」

 え~、ここで紫に助けを求めるの。いくら何でも挙動がおかし過ぎる。私たちが敵だと思った南戸さんは実は一般人だったのか?しかし、それは無いだろう。なぜなら、彼女は例の怪鳥を傍に従えているのだから。

(南戸さん混乱しちゃったじゃない。)

 と、紫は呆れ口調だ。私だって混乱しちゃったよ。彼女がこんな反応するなんて思っても見なかったから、次の言葉が見つからない。
(仕方ない子ね。私が代わりに質問するわ。彼女も多少なりとも顔見知りのほうが話易いでしょうし。)

「南戸さん。取敢えず、さっきの質問は忘れて貰って問題ないわ」

「そうなんですか」

 「ええ、そうよ」と紫は返していた。紫のやつ私の会話を全消去している。ちょっと悲しい。それにこの後どうやって会話をつなげるのだろうか?私を蚊帳の外に締め出して、会話を改めて続けるのなら悲しさマシマシだ。

「いまのは彼女なりに考えた、初めて会う方への挨拶みたいなモノで、本当は別に聞きたいことがあったの」

 どんな挨拶だよ!フォローのつもりかもしれないけど、それで南戸さんが納得できるわけないじゃん。

 南戸さんは「そう何ですか?」と顔を傾けた。まあ、疑問に思うのも仕方がない。しかし、振る舞いが小動物みたいで、和む娘だ。紫を狙う存在かもしれないのに敵愾心が消えてしまう。

「貴女の周りに居る。鳥のような生き物が気になって仕方がないのよ。彼女が変なことを口走ったのもそのせいなの。それが何なのか教えて下さらないかしら?」

 あ~だめだ。どうやら紫でも収拾がつかないようで、会話内容が支離滅裂だ。これじゃあ、南戸さんもかなり怪しんだかも……。

「この怪鳥が見えるんですか!びっくりです。父からは、誰にも見えないお供だって言われていたんですよ」

 おお、怪鳥が見えるという点に南戸さんが食いついてくれた。私の心配は杞憂に終わったみたいで良かったよ。しかも、少し重要な内容も飛び出してきた。もしかしたら彼女は加害者では無く、利用されているだけかもしれない。少なくとも、無邪気な彼女の表情からはそんな風に思えた。

 それから、彼女の身の上話を聞くこととなった。今まで母親と一緒に暮らしており、忙しい父親とはほとんどあったことが無いこと。桜女子に通っているのは父親の指示で、最近会う機会が多くなり嬉しいこと。そして、誰にも見えない怪鳥をお供にし生活を送るようにと言いつけられたことなどだ。

「父曰く、暴漢や事故から身を守る護衛だっておっしゃっていたのですが、実はピーピを連れて歩くのはちょっと嫌だったんです。誰にも見えないとは言え、容姿が怖いですから」

 どうやら彼女は、見えないはずの怪鳥が見えた私たちに驚いているようだ。そして、その興奮からか色々と話してくれた。もしかしたら、不思議なモノが見える同士で縁を結びたいのかもしれない。

「けれど、普段合わない父が私を心配して預けてくれたんです。無下になんてできませんよね」

 と、彼女は満面の笑みで答えてくれた。



 それから、彼女といくらか会話をして寮へと帰ってきた。帰りの道中では二人して終始無言であった。そうなるのも仕方がない。まさか何も知らない娘を利用して、紫を攫おうなんて計画を考える父親が居るとは思っていなかったからだ。これでは彼女をどうかしようなんて思えないのだから、困ったものである。

「今ね、瑕から連絡が来て彼女の話、裏がとれたって」

 話の裏がとれたらしい。連絡方法が携帯。しかも、流行りのSNSをパクっているとしか思えないアプリで連絡を取っているのが気になる所だ。まあ、、それは置いとい話を戻すと疑問が出てくる。

「南戸さんのほんわかとした雰囲気からしたら、悪事を企むなんて想像出来ないし、納得のいくところだけど、怪鳥を平然と受け入れているのが不思議なんだよね。いくら父親が言ったことだとしても、見た目がこわいし、不思議な力を使っているんだから怪しんでないのには違和感がある」

「それは彼女にこちら側への適性があるからよ。怪鳥を操る力があることからも、彼女が常人とは少し異なっていることがわかるわ。そういう人は、ああいった不可思議な存在を知っても容易に受け入れるものなの」

「そんなもんなんだ。まあ、取敢えず南戸さんの話が真実だというのはわかった。これは朗報で良いんだよね?」

「当然、朗報よ。同級生の女の子から狙われるなんて、悲しいじゃない」

 紫は本当に良かったと、表情で物語っていた。確かに、それはその通りだが、問題もある。

「けれど、彼女を攻撃しようとは思えなくなったね。少なくとも、何も知らない彼女に父親の悪事をばらしたり、虫で怪鳥を襲ったりしようと思えなくなった。つまりは怪鳥という驚異を排除できないわけだ」

 彼女の幸せな表情を見ると、現状を壊すようなマネはしたくないというのが私と紫の共通した意見だ。

「その点は問題ないわ。あっちで雲隠れしている南戸さんの父親を探し出して、決着をつけるらしいから」

「それまで、耐えられればこっちの勝ちという訳だね。南戸さんが怪鳥を嗾けることは無いと思うから、とりあえず問題ないかな?仲良くできそうだし、むやみに敵対することは無いと思うけど」

「その通りだわ。今警戒が必要なのは、その他の4人ね。皆が南戸さんみたいな人だとは思えないし、積極的に仕掛けてくる者も出てくるはずよ。その中には強い力を持った者もいるはず」

 淡々と述べている紫は、何時かの時のように消えてしまいそうに映った。なぜか、彼女がこういった話をすると最悪の事態が起こるのではないかと思わされる。

「他の4人も、今日みたいに聞いて回る?以外と簡単に決着つくかも」

 などと心にもないことを言ってしまった。紫が余りにも儚く感じて、何となく打ち消したくて、適当なことでも言わないと我慢できなかったのだ。

「貴女は、さわらぬ神に祟りなしって言葉を知らないのかしら?」

 案の定、紫は少し怒り気味だ。

「不用意な接触は危険よ。悩んでいる相手を追い詰めてしまうかもしれないし、罠を張っている可能性だってある。遠くから情報を集めて、問題解決はアマタに任せた方が良いわ。今日みたいに」

 それもそうだねと、彼女に微笑みかけた。気の利いたことが言えない私は、こうするしかない。

「この話はこれでお仕舞にしましょう。今日は入学式だったのだから、暗い話をするより、明るい未来に踏み出すための建設的な話がしたいわ。灯は明日の放課後どうするの?なにか部活の見学に行きたいと言う話でしたけど」

「そうそう。剣道部に見学へ行こうと思っていたんだ。折角、刀を貰ったんだし、扱えるようになりたいからね」

 『虫』と違い、刀の方はほとんど練習出来てない。剣道部なら良い訓練になると思ってのことだ。

「一応言っておきますけど、剣道と剣術は別物よ。部活じゃ刀の扱いは余り上達しないわ。それなら独力で特訓する方がましだと思わない?」

 だから別の部活に入らない?というのが紫の意見だった。どうやら彼女は、護衛を受ける身として、私につき合わされて剣道部に入部するのが嫌らしい。

「いやいや、瑕に聞いた話、剣道でも結構役に立つらしいし、見学だけでも言ってみる価値はあるよ」

 ぶーぶー言う彼女を私は無視して、私は固い決意を決めるのだった。

 しかし、この決意は直ぐに後悔することになる。



「まさか、そちらから御出でになるとは思っていなかった」

 これは新入生の一人である藤原 アーデルハイトの言葉。尋常ならざる気配を出しているのが良く分かる。実は紫を狙う1人だったりもする。

 明らかに失敗。回れ右をして帰るしかないかな。

「ちょっと、いきなり帰ることは無いだろう。安心して貰いたいな。いきなり襲うなんてことはしないよ。神に誓ってね」

 などと、金髪頭は吐いている。この学校は染髪が禁じられているはずだから、天然物なのだろう。

「貴女が居たのを忘れていたわ。はあ……」

 どうやら紫とは知り合いらしい。もしかしたら、有名人で一方的に知っているだけかもしれないけど。

「つれないな。中学時代は共に剣道で研鑽を積んだ仲じゃないか。退部したって聞いていたけど、復帰するつもりなの」

 意外な事実が発覚した。紫は剣道を習っていたらしい。

「剣道は中学で辞めたわ。今は別の部活に入ろうと考えているの」

「強かったのに、勿体ないな」

 残念だな。と腰に手を当てている藤原さんに対して、紫はキツイ視線を送っている。どうやら頭にきていることがあるらしい。

「そんなことより、貴女は何を考えて私に敵対しているのかしら。前々から尋常ならざる者と縁があるのは知っていたけど、これは予想外だわ。私の事情を知ってからは、協力的だったのに……」

 相変わらず「ムカついています」と表情を作っているけど、怒気は萎んでいた。今は、悲しみの方が強いのかもしれない。

「そんなに怒る必要はないよ。これも紫を思ってのことだから。攫われる前にウチで保護しようと思ってね。他じゃ何されるか分からないけど、私の所なら大丈夫。平穏を保証できる」

 藤原さんは任せなさいと大きな胸の前で握り拳を作っていた。紫はハァと呆れているようだ。

 しかし、二人とも仲が良さそうだ。周りの部員も「相変わらず仲が良いなあ」と茶化している。常識から外れた存在を知っている者同士だ。共感することも多いだろう。

 桜女子に来て、紫が築いた人間関係というものを知る機会は多々あるが、その度に何となくモヤモヤとした気持ちになる。私の親しい知り合いは紫しか居ないのに、彼女は知らない人たちと当たり前のように話しているのだ。疎外感が半端ない。

「まあ、この話は一先ず置いとくとして、貴女は入部希望者だろう。名前を聞いても良いかな?」

 おお!存在を忘れ去られているのかと思っていたけど、どうやら気づいていたらしい。このまま帰ろうと思っていたから、忘れていた方が良かったけど。

「初めまして、立花 灯と言います。今日は見学に来ただけなんだけど、問題ないかな」

 こそっと、「最近、君たちの仲間入りをしたんだ」と付け加えておいた。

「へ~。そうなのか。折角だし、見学だけなんて言わずに入部しちゃえよ」

 こちらもこそっと、「紫の護衛なんだろ、特別に戦闘技術を教えてあげる」などと言ってきた。

「随分余裕があるのね。頭にくるわ。あと貴女も名乗りなさい、失礼よ」

 紫のツンケンとした言葉にも、立花さんはなんとも無いご様子だ。

「悪い。自分で言うのなんだけど、私って少し抜けたところがあるから勘弁して貰えると助かるよ」

 と、前置きをおいてこちらを見つめてくる。ハーフなだけあって、整った顔をしている。

「私は藤原 アーデルハイト。名前から分かる通り、ハーフだ。ちなみにこれでも剣道の腕前には自信がある。全国女子1位だからなね」

 まいった。何となく腕が立ちそうだと思っていたけど、全国女子1位とは思わなかった。こんな強敵が出現するとは、この先が少し不安になるな。



 結局、この日は剣道部の見学だけで終わった。本当は入部するつもりだったが、紫の猛反対で辞めることとなった。ハイディがいるので、入部するのも面白そうだったと思ったんだけど。

 ちなみに、ハイディとはアーデルハイトの愛称だ。ただ、外国の一般的な愛称はハイジらしい。そう、大昔のみんなが知っているアニメキャラと同じ呼び名だ。

「本人はハイジって略は好きじゃないみたいで、皆にはハイディって呼ばせているわ」

 紫はクスクスと笑っている。あの後、意気投合した私とハイディは、お互いのことを呼び捨てで呼ぶようになった。そのとき、紫が「ハイジって呼んであげてね」なんて言うから、ハイディは真っ赤になりながら否定することに。

「紫も酷いやつだな、ハイディは本当に嫌がっていたみたいだけど」

「だって面白いじゃない。こんな鉄板ネタ、放っておく手はないわ」

 意外と腹黒い。どうやら紫に弄りネタを与えないほうが良いようだ。気を付けよう。

「考えていることがバレバレよ。忠告しておくけれど、もう遅いわ。初めて会ったときのことを思い出すことね」

 うわ。記憶から消していたことを、なぜ思い出させるのか。やっぱり紫は酷いやつだと、再認識できた。

「そういえば、ハイディのことについて瑕は何か言っていたの?」

「ハイディは昔からの知り合いで、今さら探る必要はないわ。敵対関係になったことは伝えておいたけど、南戸さんの所より難しい相手みたいで、対策は直ぐに取れないかもしれないとのことよ」

 これはまずいと、話を逸らすために出した話題だったが、成功したみたいだ。

「しかし、ハイディはお嬢様と思えないほど言葉使いが荒いよね」

「彼女のご両親は一般の方よ。幼少のころは普通の学校で育ったから、学生だけだと素の言葉使いが出ると言っていたわ」

「そうなんだ、なんでこの学校に入ったんだろう?」

「それは私もよくはしらないけど、彼女がこの学校に入れた理由は、剣道の実力を買われてということらしいわ。普通は、お嬢様しか入れないのよ」

「へ~。ちなみにハイディは実戦でどれくらい強いの?剣道の腕がどれほど役に立つかしらないけど、弱いってことはないよね」

「かなりの実力よ。今襲われれば、灯は抵抗するまもなく負けるわ。全く、彼女が敵に回るなんて、思ってもみなかった」
相変わらず、紫が弱気なことを言う時は、どこか遠くへ行ってしまいそうで不安になる。

「どんなにハイディが強くとも、戦うことになるとは限らないよ。幸い、親しくなれそうだし、こちらが嫌だと言えば攫おうとしないんじゃないか」

 紫は「そうね」と返してくれたが、そこはかとない不安が残っているのも事実であった。
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