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「ドナ・リー」 ジャコ・パストリアス

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<タイトル>

ドナ・リー

<収録アルバム>

ジャコ・パストリアスの肖像

<アーティスト>

ジャコ・パストリアス

<解説>

 ジャコ・パストリアスはアメリカのベーシストで、パット・メセニーやウェザー・リポートなどのプロジェクトに参加していることで知られています。

 いわゆる天才肌だったようで、後年には精神を病んだり、路上生活を強いられたりしています。

 その死因については、いまだに物議ぶつぎがあるとか。

 ベースという楽器の可能性を拡張したとして、他のジャンルからも畏敬いけいの念を持たれていますし、その創造性やテクニックなどから、ベース界のレジェンドとなっています。

 今回紹介させていただく「ドナ・リー」は、彼のファースト・ソロ・アルバムである「ジャコ・パストリアスの肖像」の一曲目に来るものですが、どこかおどけた曲調ながら、ジャコが持つ桁外けたはずれインスピレーションと、すさまじい超絶技巧ちょうぜつぎこう垣間見かいまみえる傑作けっさくです。

 ゲームの「MOTHER 2」をプレイしたことがある方は、劇中の音楽にそっくりだとうなるでしょう。

 ゲーム音楽にまで影響を与えるとは、ジャコ、すごすぎます(汗)

 ベースでここまでできるのかと、ため息が出るばかりです。

 ほとんど裏方であるベースを、主役にしたのですから。

 いつ、どんなときでも、天才というのは存在しうるのですね。

 はあ……

 スルメのような感覚で、聴けば聴くほどに味が出てきます。

 ジャズはよくわからないという方にも、このナンバーは聴いてほしいですね。
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