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「死の舞踏」 サン=サーンス

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<タイトル>

交響詩「死の舞踏ぶとう

<作曲者>

カミーユ・サン=サーンス

<おすすめ盤>

アーサー・フィードラー(指揮)

ボストン・ポップス・オーケストラ

ドイツ・グラモフォン(レーベル)

<解説>

 フランスの作曲家サン=サーンスによるオーケストラの名曲です。

 アンリ・カザリスという詩人の作品に霊感を得て作曲されたそうです。

 午前0時を告げる時計の音とともに、ガイコツが現れ、不気味に踊りはじめます。

 それは次第に激しさを増していきますが、夜明けを告げる雄鶏おんどりの鳴き声とともに墓へと逃げ去り、あとには再び静寂せいじゃくが残るという筋立てになっています。

 なかなか奇怪なストーリーの詩ですが、それをここまで忠実に描写したサン=サーンスの手腕しゅわんは、見事としか言いようがありません。

 自分はクラシックを覚えたてのころ、むさぼるように聴いていました。

 余談ではありますが、マンガ「ハーメルンのバイオリン弾き」の敵役かたきやくのひとりであるオル=ゴールの「魔曲まきょく」がこれでした。

 死人しびとを操り人形にするという発想にしびれましたね。

 おすすめはセミ・クラシックの名手フィードラーさんの録音です。

 とてもよくまとめられているので、聴きやすいかと思います。

 たまにはこういうホラーな音楽もいかがでしょう。
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