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「猫じゃ猫じゃ」 人間椅子

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<タイトル>

猫じゃ猫じゃ

<収録アルバム>

萬燈籠まんどろ

<解説>

 江戸時代から明治時代の流行歌「おっちょこちょい節」、通称「猫じゃ猫じゃ」の歌詞を、ロックに仕立てた人間椅子の隠れ名曲です。

 歌唱はベースの鈴木研一さんによります。

 ギターのリフは猫の鳴き声を模しており、非常に面白いです。

 歌詞は一見とぼけているようですが、どこか切なく響くフレーズもあり、鑑賞したあとは余韻よいんにひたってしまいます。

 原曲「猫じゃ猫じゃ」は文学・文芸とも親和性が高いようで、たとえば夏目漱石「吾輩は猫である」のラストシーンで、ビールを飲んで酔っ払った主人公の猫が、これを踊りたくなるという描写があります。

 落語の出囃子でばやしに使用する噺家はなしかさんもいらっしゃるんだとか。

 猫好きの方ならお気に召すのではないでしょうか。
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