心が折れそうになったときのプレイリスト

「Black Diamond」 PURPLE

＜タイトル＞

Black Diamond

＜アーティスト＞

PURPLE

＜解説＞

　アニメ「勇者特急マイトガイン」の後期エンディングテーマ曲です。

　主人公である旋風寺舞人サイドのキャラクターたちももちろん魅力的でしたが、敵役として登場する複数の組織のボスたちもまた、強烈な存在感を放つキャラばかりだったのがとても印象的な名作と言えます。

　ウォルフガング博士、ショーグン・ミフネ、ホイ・コウ・ロウ、カトリーヌ・ビトンなどなど。

　それぞれ悪役ではあるものの、何らかの大切な理念を持っているところが素敵でした。

　前置きが長くなってしまいましたが、肝心の歌唱は作中で登場するアーティスト・パープルによります。

　実際に歌っているのは、CVを務められた声優である鈴木勝美さんであると長らく言われていました。

　しかしブルーレイ・ボックス発売の座談会において、鈴木さんではないことが明らかにされたそうです。

　では結局、いったい誰なのか？

　情報が少ないのでわかりませんでしたが、この謎っぽさが逆に興味深いですね。

　いかにもあやしげな（失礼！）パープルのパーソナルにマッチします。

　作中では慈善事業家もしているロック・アーティストという設定で、劇中歌としても使用されていました。

　しかしその正体は、敵役であるラスボス・ブラックノワールの配下のひとりでした。

　操られていたという背景があるものの、ナルシスティックでインテリなキャラクターがむしろ印象的です。

　楽曲の方向性として、シンセサイザーの加わったロックであり、実在のアーティストでいうとディープ・パープルに近いと感じました。

　なるほど、だから「パープル」なのかなと、いまさら気がついた次第です。

　良い意味で中二くさい歌詞も最高ですね。

　勇者特急マイトガインは、サンライズ制作のいわゆる「勇者シリーズ」の第４作に当たりますが、エンディングテーマ曲が変わったのは全シリーズでこの曲が唯一であり、また初の男性ヴォーカルによるEDでもあったとのことです。

　現在では動画サイトや音楽アプリなどで配信されているので、懐かしいと思われた方はぜひ。

　シングル・アルバム、両方あるようです。

　久しぶりにアニメを見たくなってきました（笑）