2 / 264
1章
2 事故とゲーム
しおりを挟む
「君っ、大丈夫かねっ!?」
「・・・大丈夫、です。」
事故現場に戻って、全て思い出した。
確か、高校生くらいの女の子を助けて、車に撥ねられたのだった。
体の確認をしてみるが、どこにも異常は無いので、大丈夫だと答える。
「あ、あの!助けてくれて、ありがとうございましたっ!」
「ん?ああ、君は車に撥ねられそうになっていた子だよね?」
「は、はい、そうです!本当にありがとうございました!」
「どういたしまして」
きちんとお礼を言える、いい子だ。
十八歳くらいで、僕より三つ前後年下だと思われる美少女。
笑みを浮かべてお礼を受け取っておく。
「それじゃあ、僕はもう行くから。事故には気をつけて!」
早くVRMMOをやりたい僕は、走って自宅へ向かうのだった。
「あっ、君!・・・行ってしまったな。確かに撥ねた気がしたんだが・・・?」
アスカを撥ねた車の運転手は、不思議そうに首を傾げている。
ある意味、一番命拾いしたのは、この運転手かもしれない。
人を轢き殺した事実が、無かったことになったのだから。
「あの人、格好良かったな・・・」
黒髪が綺麗な少女は、頬を染めながら、そう呟いた。
「持っていたゲームは・・・私と同じ、FSO?ゲーム内で会えるかな・・・?」
少女は、期待に胸を躍らせるのであった。
「ただいま、美鈴。FSO二人分買ってきたぞー?」
「おおっ、待ってました!」
笑顔で出迎えてくれたのは、我が妹の藤堂美鈴。
両親が海外赴任中の今、唯一の同居人だ。
ちなみに、とある事情により、血は繋がっていない。
「美鈴の方はどうだった?」
「バッチリ!ヘッドギア二人分、ちゃんと買って来たよ!」
「よし、これで時間になったら、直ぐに始められるな」
「うんうん。お兄ちゃん様様だよ。発売当日に手に入る伝手があるなんて!」
まあ、二人分の費用を用意したのも僕だし、伝手も僕のもの。
これほどまでに感謝されるのもおかしな話ではない。
僕と美鈴は話しながらも、部屋へ行き、準備を終わらせた。
「あと三十分か・・・。待ち遠しいな・・・」
「あああっ、早くやりたいよ、お兄ちゃんっ!」
「あはは、全くもって同感だが、雑談でもしながら待つとしようか」
「そうしよう!・・・そう言えば、予定していた帰宅時間より少し遅かったね?」
美鈴は何かあったのかを気にしているが、どう話したものか。
まさか、馬鹿正直に、神様云々を話す訳にも行くまい。
「ああ、帰宅途中で車に跳ね飛ばされただけだよ」
「へぇ、そうなんだ・・・・・・・・・えええっ!?どういうこと!?」
普通に気づかれてしまった。
軽いノリで話して誤魔化す作戦は失敗のようだ。
というか、こんな杜撰な考え、作戦ですら無かったかもしれない。
「ねえ、どういうこと!?大丈夫なの!?」
「大丈夫。撥ねられたけど、ゲームは死守したから」
「そっちじゃないよっ!お兄ちゃんの体は大丈夫なのかってこと!」
話をゲームに逸らすことも失敗した。
美鈴は僕の体をペタペタ触ってくる。
諦めて普通に話した方が良さそうだ。
「そっちも大丈夫。ほら、怪我なんてしてないだろ?」
「・・・まあ、そうだけど」
不承不承ながら納得したようだ。
神様云々の説明は、流石にし辛いので助かった。
そうこうしている間に、時間が来た。
「美鈴、そろそろ準備しよう」
「あ、そうだね。それじゃあ、失礼して」
美鈴は僕のベッドの隣にあるベッドへ横になった。
僕も、自分のベッドへと横になる。
残り十、九、八、七、六、五、四、三、二、一、零
「「フルダイブ・リンクスタート!」」
二人同時に同じ言葉を放ち、VRゲームの世界へ入って行った。
「ようこそ、ファンタジー・スキル・オンラインへ」
目を開けると、女性の声が聴こえて来た。
「キャラメイクを始めます。手元のウィンドウを操作してください」
ということなので、早速キャラメイクを始める。
名前 アスト
種族 人間 Lv1
職業 剣士 Lv1
スキルポイント1
アナザースキル
加速Lv1
スキル
剣術Lv1 火魔法Lv1 解析Lv1
解体Lv1 錬金Lv1
称号
開拓者 冒険者
こんな感じに決まった。
職業は剣士の他にも、槍士などがあり、戦闘系だけで、計十六種類。
僕はオーソドックスな剣士でいく。
スキルポイントはスキルを取得するために必要で、最初は6ポイントあった。
五つのスキルを取得して殆ど使い切ってしまったが。
さて、アナザースキルとは何ぞや。
明らかに、神様に貰ったチートスキルと関りがありそうなのだが。
「・・・大丈夫、です。」
事故現場に戻って、全て思い出した。
確か、高校生くらいの女の子を助けて、車に撥ねられたのだった。
体の確認をしてみるが、どこにも異常は無いので、大丈夫だと答える。
「あ、あの!助けてくれて、ありがとうございましたっ!」
「ん?ああ、君は車に撥ねられそうになっていた子だよね?」
「は、はい、そうです!本当にありがとうございました!」
「どういたしまして」
きちんとお礼を言える、いい子だ。
十八歳くらいで、僕より三つ前後年下だと思われる美少女。
笑みを浮かべてお礼を受け取っておく。
「それじゃあ、僕はもう行くから。事故には気をつけて!」
早くVRMMOをやりたい僕は、走って自宅へ向かうのだった。
「あっ、君!・・・行ってしまったな。確かに撥ねた気がしたんだが・・・?」
アスカを撥ねた車の運転手は、不思議そうに首を傾げている。
ある意味、一番命拾いしたのは、この運転手かもしれない。
人を轢き殺した事実が、無かったことになったのだから。
「あの人、格好良かったな・・・」
黒髪が綺麗な少女は、頬を染めながら、そう呟いた。
「持っていたゲームは・・・私と同じ、FSO?ゲーム内で会えるかな・・・?」
少女は、期待に胸を躍らせるのであった。
「ただいま、美鈴。FSO二人分買ってきたぞー?」
「おおっ、待ってました!」
笑顔で出迎えてくれたのは、我が妹の藤堂美鈴。
両親が海外赴任中の今、唯一の同居人だ。
ちなみに、とある事情により、血は繋がっていない。
「美鈴の方はどうだった?」
「バッチリ!ヘッドギア二人分、ちゃんと買って来たよ!」
「よし、これで時間になったら、直ぐに始められるな」
「うんうん。お兄ちゃん様様だよ。発売当日に手に入る伝手があるなんて!」
まあ、二人分の費用を用意したのも僕だし、伝手も僕のもの。
これほどまでに感謝されるのもおかしな話ではない。
僕と美鈴は話しながらも、部屋へ行き、準備を終わらせた。
「あと三十分か・・・。待ち遠しいな・・・」
「あああっ、早くやりたいよ、お兄ちゃんっ!」
「あはは、全くもって同感だが、雑談でもしながら待つとしようか」
「そうしよう!・・・そう言えば、予定していた帰宅時間より少し遅かったね?」
美鈴は何かあったのかを気にしているが、どう話したものか。
まさか、馬鹿正直に、神様云々を話す訳にも行くまい。
「ああ、帰宅途中で車に跳ね飛ばされただけだよ」
「へぇ、そうなんだ・・・・・・・・・えええっ!?どういうこと!?」
普通に気づかれてしまった。
軽いノリで話して誤魔化す作戦は失敗のようだ。
というか、こんな杜撰な考え、作戦ですら無かったかもしれない。
「ねえ、どういうこと!?大丈夫なの!?」
「大丈夫。撥ねられたけど、ゲームは死守したから」
「そっちじゃないよっ!お兄ちゃんの体は大丈夫なのかってこと!」
話をゲームに逸らすことも失敗した。
美鈴は僕の体をペタペタ触ってくる。
諦めて普通に話した方が良さそうだ。
「そっちも大丈夫。ほら、怪我なんてしてないだろ?」
「・・・まあ、そうだけど」
不承不承ながら納得したようだ。
神様云々の説明は、流石にし辛いので助かった。
そうこうしている間に、時間が来た。
「美鈴、そろそろ準備しよう」
「あ、そうだね。それじゃあ、失礼して」
美鈴は僕のベッドの隣にあるベッドへ横になった。
僕も、自分のベッドへと横になる。
残り十、九、八、七、六、五、四、三、二、一、零
「「フルダイブ・リンクスタート!」」
二人同時に同じ言葉を放ち、VRゲームの世界へ入って行った。
「ようこそ、ファンタジー・スキル・オンラインへ」
目を開けると、女性の声が聴こえて来た。
「キャラメイクを始めます。手元のウィンドウを操作してください」
ということなので、早速キャラメイクを始める。
名前 アスト
種族 人間 Lv1
職業 剣士 Lv1
スキルポイント1
アナザースキル
加速Lv1
スキル
剣術Lv1 火魔法Lv1 解析Lv1
解体Lv1 錬金Lv1
称号
開拓者 冒険者
こんな感じに決まった。
職業は剣士の他にも、槍士などがあり、戦闘系だけで、計十六種類。
僕はオーソドックスな剣士でいく。
スキルポイントはスキルを取得するために必要で、最初は6ポイントあった。
五つのスキルを取得して殆ど使い切ってしまったが。
さて、アナザースキルとは何ぞや。
明らかに、神様に貰ったチートスキルと関りがありそうなのだが。
65
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
魔境育ちの全能冒険者は異世界で好き勝手生きる‼︎ 追い出したクセに戻ってこいだと?そんなの知るか‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
15歳になり成人を迎えたリュカは、念願の冒険者ギルドに登録して冒険者になった。
そこで、そこそこ名の知れた冒険者Dランクのチームの【烈火の羽ばたき】に誘われる。
そこでの生活は主に雑用ばかりで、冒険に行く時でも荷物持ちと管理しかさせて貰えなかった。
それに雑用だけならと給料も安く、何度申請しても値段が上がる事はなかった。
ある時、お前より役に立つ奴が加入すると言われて、チームを追い出される事になった。
散々こき使われたにも関わらず、退職金さえ貰えなかった。
そしてリュカは、ギルドの依頼をこなして行き…
【烈火の羽ばたき】より早くランクを上げる事になるのだが…?
このリュカという少年は、チームで戦わせてもらえなかったけど…
魔女の祖母から魔法を習っていて、全属性の魔法が使え…
剣聖の祖父から剣術を習い、同時に鍛治を学んで武具が作れ…
研究者の父親から錬金術を学び、薬学や回復薬など自作出来て…
元料理人の母親から、全ての料理のレシピを叩き込まれ…
更に、母方の祖父がトレジャーハンターでダンジョンの知識を習い…
母方の祖母が魔道具製作者で魔道具製作を伝授された。
努力の先に掴んだチート能力…
リュカは自らのに能力を駆使して冒険に旅立つ!
リュカの活躍を乞うご期待!
HOTランキングで1位になりました!
更に【ファンタジー・SF】でも1位です!
皆様の応援のお陰です!
本当にありがとうございます!
HOTランキングに入った作品は幾つか有りましたが、いつも2桁で1桁は今回初です。
しかも…1位になれるなんて…夢じゃ無いかな?…と信じられない気持ちでいっぱいです。
親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します
miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。
そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。
軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。
誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。
毎日22時投稿します。
チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる