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3章
160 VSトライクリムゾンキメラ
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三つ首の合成獣、トライクリムゾンキメラ。
その先制攻撃は定番とも言っていいブレスだった。
だが、その威力と範囲は、今までに見てきたものと段違いだ。
バーサクブレイズハウンドの使ってきた強化ブレス並かもしれないのに、これでほんの小手調べなのではないかと思われる。
・・・呑気に考えてないで回避しないと!アクセラレーション発動!
アーツの使用と同時にブレスがゆっくり向かってくるようになった。
隣に居るヨミは・・・目を見開いて回避行動に移ろうとしているが、間に合いそうにないな。僕が抱えて回避するべきだろう。
ヨミを抱えて空中機動の二段ジャンプを利用してその場から飛び退く。
「・・・ひゃっ!?」
「効果範囲は予想通り、か。キツイ戦いになりそうだな・・・」
ヨミを地面に降ろして敵の出方を窺う。
ブレスを回避されたことに驚いているように見えなくもない。
「どうやら助けてもらったようで・・・ありがとうございます。
ですが、あなたはどんな反射神経と瞬発力をしているのでしょうか・・・」
「ん?一般人を少し超えるくらいだが?」
「馬鹿を言わないでください!そんなレベルではないでしょう!?」
馬鹿とはなんだ、馬鹿とは。
折角助けたのに酷い言いようだな。
死なれては戦力的に困るので助けないという選択肢はないんだが・・・。
「とりあえず、ヨミは僕のサポートを頼む。隙を見て尻尾の切り落としと、あのアーツで状態異常の付与を頼む」
「・・・了解しました」
納得はしていないが呑み込んでくれたようだ。
初見でなければブレスなど幾らでも回避可能だし、十分戦力として当てになる。
彼女のプレイヤースキルは、今まで会った中でも二、三を争うからな。
一番?そんなのミレアに決まっている。アレは色々とおかしい。
ミレアも初見でさえなければ、レイドボスを単独で狩れるんじゃないか?
フランとパーティーを組んでいるのは気が合うからというのもあるが、初見の敵にある不確定要素の排除が一番大きな理由だろう。
「「「グゴギャアアアアアアアア!!!」」」
さて、火炎無効は分かるからいいとしても、赤魔法とは何だろうか。
火焔魔法の上位魔法か、それともっ・・・!?
「パワースラッシュ!」
瞬く間にこちらに接近してきて、ヨミを狙って攻撃したキメラを迎撃。
素早さも相当高く、何の変哲もない通常攻撃がやたらと重い。
「ダブルエッジ!」
ヨミが僕をブラインドにしてキメラへ襲い掛かり、ダメージを与えた。
クリティカルヒット・・・なのだが、ダメージはほんの僅かだ。
多分、一%にも満たない。
「なっ・・・あの速力でこの頑丈さなんですか!?」
格上ということは分かっていても、ここまでとは思っていなかったようだ。
普通、速力が高ければある程度は防御が落ちるものだからな。
ファンタジーの世界観に居る強い魔物には、そんな常識は通用しないようだが。
この魔物、レベル的にはそれほど離れていないはずなのに、格上の二文字がかつてないほどに真っ赤なんだよなぁ・・・。それこそ、目の前のキメラのように深紅色という表現がピッタリだ。
城塞とか金剛力とか、その辺のスキルも兼ね備えているんだろうな。
もしくは更に上位のスキルか。
左手に槍を持ち変える。
ま、限界まで戦うとしますかね。
「ダブルスラスト!」
「「「ガァァァァァァァ!!!」」」
これ程の相手だと、迂闊に上位アーツを使うのは致命的だ。
トリプルスラストやパワースラストのような使い慣れたアーツでも、だ。
上級スキルの攻撃系アーツなど、敵に隙を生んだ後でなければ自殺行為だ。
コンパクトに、なおかつコンスタントに削っていくしかあるまい。
なあに、首は三つでも前足は二つだ。いつもとやることはそう変わらない。
《熟練度が一定に達し【中級投擲術】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【幻影魔法】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【連携】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【未来視】スキルがLv6になりました》
戦闘開始から十五分。
状況は拮抗か、やや不利といった具合だ。
「っち!パワースラッシュ・ドライブっ!」
「「「グガアアアアア!!!」」」
「いけるっ!ブラッディエッジ!」
キメラの重攻撃には『アクセルドライブ』で対応するしかないとここまでの経験で分かっていたので、迷いなくそれを選択。
最初は今のと同じ一撃を防ぎきれずに大ダメージを喰らったものだ。短時間とはいえヨミに盾役をやらせてしまったのは失点だな。
今回は互角のぶつかり合いだったために、両者ともに隙が出来て、やや溜めが長いヨミの中級短剣術アーツ『ブラッディエッジ』がヒット。
これで相手に一定時間出血状態が付与され、形勢が傾くはずだ。
・・・いや、敵はま火焔魔法のブレイズブラストにあたるブレスまでしか使っていない。勝負はまだまだ幾らでも転びうる。油断は厳禁だ。
「パワースラスト!」
「ダブルエッジ!」
チェインクリティカルコンボ23HIT!
「「「グルァァァァァァァ!!!」」」
「「っ!?」」
様子が変わったな。
小手調べは終わり、といったところか?
その先制攻撃は定番とも言っていいブレスだった。
だが、その威力と範囲は、今までに見てきたものと段違いだ。
バーサクブレイズハウンドの使ってきた強化ブレス並かもしれないのに、これでほんの小手調べなのではないかと思われる。
・・・呑気に考えてないで回避しないと!アクセラレーション発動!
アーツの使用と同時にブレスがゆっくり向かってくるようになった。
隣に居るヨミは・・・目を見開いて回避行動に移ろうとしているが、間に合いそうにないな。僕が抱えて回避するべきだろう。
ヨミを抱えて空中機動の二段ジャンプを利用してその場から飛び退く。
「・・・ひゃっ!?」
「効果範囲は予想通り、か。キツイ戦いになりそうだな・・・」
ヨミを地面に降ろして敵の出方を窺う。
ブレスを回避されたことに驚いているように見えなくもない。
「どうやら助けてもらったようで・・・ありがとうございます。
ですが、あなたはどんな反射神経と瞬発力をしているのでしょうか・・・」
「ん?一般人を少し超えるくらいだが?」
「馬鹿を言わないでください!そんなレベルではないでしょう!?」
馬鹿とはなんだ、馬鹿とは。
折角助けたのに酷い言いようだな。
死なれては戦力的に困るので助けないという選択肢はないんだが・・・。
「とりあえず、ヨミは僕のサポートを頼む。隙を見て尻尾の切り落としと、あのアーツで状態異常の付与を頼む」
「・・・了解しました」
納得はしていないが呑み込んでくれたようだ。
初見でなければブレスなど幾らでも回避可能だし、十分戦力として当てになる。
彼女のプレイヤースキルは、今まで会った中でも二、三を争うからな。
一番?そんなのミレアに決まっている。アレは色々とおかしい。
ミレアも初見でさえなければ、レイドボスを単独で狩れるんじゃないか?
フランとパーティーを組んでいるのは気が合うからというのもあるが、初見の敵にある不確定要素の排除が一番大きな理由だろう。
「「「グゴギャアアアアアアアア!!!」」」
さて、火炎無効は分かるからいいとしても、赤魔法とは何だろうか。
火焔魔法の上位魔法か、それともっ・・・!?
「パワースラッシュ!」
瞬く間にこちらに接近してきて、ヨミを狙って攻撃したキメラを迎撃。
素早さも相当高く、何の変哲もない通常攻撃がやたらと重い。
「ダブルエッジ!」
ヨミが僕をブラインドにしてキメラへ襲い掛かり、ダメージを与えた。
クリティカルヒット・・・なのだが、ダメージはほんの僅かだ。
多分、一%にも満たない。
「なっ・・・あの速力でこの頑丈さなんですか!?」
格上ということは分かっていても、ここまでとは思っていなかったようだ。
普通、速力が高ければある程度は防御が落ちるものだからな。
ファンタジーの世界観に居る強い魔物には、そんな常識は通用しないようだが。
この魔物、レベル的にはそれほど離れていないはずなのに、格上の二文字がかつてないほどに真っ赤なんだよなぁ・・・。それこそ、目の前のキメラのように深紅色という表現がピッタリだ。
城塞とか金剛力とか、その辺のスキルも兼ね備えているんだろうな。
もしくは更に上位のスキルか。
左手に槍を持ち変える。
ま、限界まで戦うとしますかね。
「ダブルスラスト!」
「「「ガァァァァァァァ!!!」」」
これ程の相手だと、迂闊に上位アーツを使うのは致命的だ。
トリプルスラストやパワースラストのような使い慣れたアーツでも、だ。
上級スキルの攻撃系アーツなど、敵に隙を生んだ後でなければ自殺行為だ。
コンパクトに、なおかつコンスタントに削っていくしかあるまい。
なあに、首は三つでも前足は二つだ。いつもとやることはそう変わらない。
《熟練度が一定に達し【中級投擲術】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【幻影魔法】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【連携】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【未来視】スキルがLv6になりました》
戦闘開始から十五分。
状況は拮抗か、やや不利といった具合だ。
「っち!パワースラッシュ・ドライブっ!」
「「「グガアアアアア!!!」」」
「いけるっ!ブラッディエッジ!」
キメラの重攻撃には『アクセルドライブ』で対応するしかないとここまでの経験で分かっていたので、迷いなくそれを選択。
最初は今のと同じ一撃を防ぎきれずに大ダメージを喰らったものだ。短時間とはいえヨミに盾役をやらせてしまったのは失点だな。
今回は互角のぶつかり合いだったために、両者ともに隙が出来て、やや溜めが長いヨミの中級短剣術アーツ『ブラッディエッジ』がヒット。
これで相手に一定時間出血状態が付与され、形勢が傾くはずだ。
・・・いや、敵はま火焔魔法のブレイズブラストにあたるブレスまでしか使っていない。勝負はまだまだ幾らでも転びうる。油断は厳禁だ。
「パワースラスト!」
「ダブルエッジ!」
チェインクリティカルコンボ23HIT!
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「「っ!?」」
様子が変わったな。
小手調べは終わり、といったところか?
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