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3章
169 魔眼と闇の中
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冒険者ギルドで報酬を受け取り、やることがなくなった。
ログアウトするには早いが、狩りにいくには少し残り時間が心許ない。
かといってウェザリアに戻るのはしばらく遠慮したいので却下。
となると・・・・・・決めた。
「ソフィア、これから教会に行ってみたいんだが、場所を教えてもらえないか?」
「かしこまりました。では地図を持って・・・いえ、ちょっとお待ちくださいね」
報酬を仕舞ってからそう頼んだところ、ソフィアは眼鏡を外して少し席を立った。
数分して戻ってきたソフィアは私服。
これはつまり・・・。
「お待たせいたしました、アスト様。これからご案内いたします」
「それは有難いけど・・・仕事の方は大丈夫なのか?」
「はい。私の業務時間はもうすぐ終わりでしたから。ギルドマスターにも許可を取って少しだけ早く上がらせて頂きました。こういう融通が効くのもアスト様のおかげですね」
なるほど。まあ、ソフィアが大丈夫ならいいか。
実際に案内された方が分かりやすいし助かるから、断る理由は無い。
「それじゃあ・・・よろしく頼むよ、ソフィア」
「はい、お任せください」
眼鏡を仕舞いながらそう言って、うっすらと微笑むソフィア。
うん。とっても頼りになる案内人だ。
冒険者ギルドを出て、ソフィアと二人で教会を目指した。
「それにしても、直に道案内してくれるとは思っていなかったから、驚いたよ」
「普段お世話になっている分、こういうところでお返ししたいと思っています。
私が好きでやっていることですから、どうかお気になさらないでくださいね?」
闇に染まって真っ暗な街並みを並んで歩きつつ、そんな会話をする。
ソフィアとは意外と気が合うので、会話に困るということがなくて助かる。
彼女は生真面目だが、決して硬い訳ではなく、話が弾む。
普段はあまり感情を表に出さないが、僕との会話では、もはやその面影は無い。
親しくなった相手には素を出すという彼女の性格予想は、大当たりのようだな。
「全く気にしないとは言えないけど、感謝するくらいはいいよな?」
「・・・本当に立派な方なのですね、アスト様は」
「そうか?世話になって感謝するのは普通のことだと思うんだが・・・」
「その普通ということが、意外と難しいですから」
言わんとするところは分かるが、あまり実感は湧かない。
身の回りの人・・・父も、母も、ミレアも、当然のように恩には感謝を返すタイプだからな。
実感できないのは、僕が育った環境が良かったからだろう。
なお、悪意は軽く受け流して実害があれば叩き潰すのも、家族内では共通だ。
決して優しいだけではないのだよ、うちの家族は。
「ふむ・・・しかし、夜の街は随分と暗いんだな・・・」
「そうですか?・・・あ、使徒様の世界には電気というものがあって夜でも明るいのでしたか。それならアライアの町が暗く思えてしまっても仕方ありませんね」
「それも無いとは言わないが・・・何というか、雰囲気自体が暗いような・・・?」
何だろうな、これ。
上手く言葉には出来ないが、違和感を覚える程に暗いんだ。
明かり的な話ではなく、どんよりしているというか。
最初はこんなものかとも思ったんだが・・・それにしてもおかしい。
一度疑念を持ってしまえば、明らかにおかしいと認識できてしまった。
何か・・・嫌な予感がしてきた。
「ソフィア、もう一度聞くが・・・本当に、いつも通りの雰囲気か?」
「え・・・?はい、いつも通り、で・・・・・・っ!?」
「・・・ソフィア?」
ソフィアが息をのんだのが分かった。
そして、口に手を当てて目を見開いている。
体が震えているので空いている手を握って落ち着かせる。
「落ち着いて。何がどうしたのか説明を頼む」
「っ、アスト様・・・。アスト様に念を押されて、改めて確認してみたところ・・・違いました。以前まではこんなに空気が澱んでいませんでしたし、こんな悪意に満ちてはいませんでした・・・!どうしてこれを、いつも通りの町だと思い込んでいたのでしょうか・・・!?」
「やはりそうか・・・。これが通常だったら、この町は終わってるだろうからな」
通りから外れているとはいえ、町の中がこんな禍々しいなんて異常だ。
そして、そのことに誰も気づけていないというのは、更に異常だ。
まるで、認識を欺かれているかのようだ。
僕が気づけたのは・・・どうしてだ?
《マスタースキル【気配察知】【魔力察知】【大発見】【分析】を確認しました》
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能スキルに【魔眼】が追加されました》
はい。今ので大体分かった。親切なアナウンスだな。
それで、【魔眼】って何だ?
【魔眼】Lv0/50
〖目に見えない様々なモノを察知することが可能である特殊な眼。
魔眼系統スキルの基本にして、ここから使用者に合わせた多様な変化を遂げる〗
やけに抽象的な説明だな・・・。
ま、基本的には、元になった四つのスキルの複合系と考えていいか。
最高値は・・・50か。
手持ちのスキルの中では上限が突出しているな。
効果も悪くなさそうだし取得・・・・・・はあっ!?
必要スキルポイントが7って、高すぎだっ!
残りのポイントほぼ全部だし!
でも、裏を返せばそれだけの効果があるということなのだろうし・・・取得!
スキルポイント不足になることは甘んじて受け入れる!
《称号『魔眼所持者』を獲得しました》
今度は称号?説明文をさらっと読んでみるか。
<魔眼所持者>
魔眼系統スキル所持者の証。
複雑な条件を満たした者にのみ贈られる称号。
称号スキル【魔眼】が真の効果を発揮する。
んー?
この書き方だと、<魔眼所持者>の称号が無ければ効果を発揮しないと?
だが、【魔眼】のスキルを取得することで自動的に手に入る称号なら、わざわざそんな設定にする必要がないよな?
説明の二行目からすると、もしかしたら他にも獲得条件が必要なのかもしれない。
「さて、異常が分かったのはいいんだが・・・どうしようか?」
「そう、ですね・・・警備隊に連絡して、何とかなるものでしょうか・・・?」
「んー、微妙だな。だが、一度行ってみて・・・っ、ソフィアっ!」
「えっ?・・・きゃあっ!?」
新たなスキル【魔眼】で、何かが闇の中から出現したのを察知した。
それがソフィアのすぐ傍だったので、少々強引に抱き込んでしまった。
後で謝るから許してほしい。ソフィアと・・・あとレインも。
スキルの反応が異常に早かったのでソフィアを背後に庇う時間は十分確保できた。
魔眼スキルに感謝しなくては。
目に見えないモノを見るというのはこういうことを言うんだな、と思わされた。
両の瞳では見えていないのに、何故か見えるのだ。
さて・・・鬼が出るか蛇が出るか。
僕は剣を構えて、闇の中を見据えた。
名前 アスト
種族 人間 Lv31
第一職業 上級剣士 Lv6
第二職業 火焔魔法士 Lv5
第三職業 舞闘家 Lv6
スキルポイント1
アナザースキル
〖加速Lv9〗
武器系スキル
〖上級剣術Lv10〗〖上級槍術Lv10〗
魔法系スキル
〖火焔魔法Lv9〗〖幻影魔法Lv18〗
生産系スキル
〖中級錬金Lv16〗〖中級料理Lv14〗
補助系スキル
〖気配感知Lv9〗〖魔力感知Lv8〗〖気配隠蔽Lv19〗
〖魔眼Lv1〗
戦闘スキル
〖舞闘Lv10〗〖連携Lv9〗〖空中機動Lv7〗
〖未来視Lv6〗〖疾風Lv3〗〖集撃Lv2〗
〖先手Lv19〗〖鷲の目Lv17〗〖金剛力Lv1〗
〖鉄壁Lv6〗
称号スキル
〖闘気Lv10〗〖魔気Lv7〗〖拡張Lv3〗
スキルスロット29 空き6
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者Ⅱ
アイシスキラー 一流戦士 熟練魔法士
器用貧乏 小金持ち クリティカルマスター
上級剣士 強奪者 複合製作者
ユニーククリエイター 魔眼所持者(New!)
基礎能力値
物理攻撃力 24(+26)
物理防御力 24(+24)
魔法攻撃力 22(+14)
魔法防御力 26(+10)
平均速力 23(+29)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ステータス表記を試験的にに変えてみました。
マスタースキルをカットしてスキルも見やすくしてみたんですが・・・。
これでどうでしょうかね?
よさそうなら次章からはこれでいこうかな、と。
ログアウトするには早いが、狩りにいくには少し残り時間が心許ない。
かといってウェザリアに戻るのはしばらく遠慮したいので却下。
となると・・・・・・決めた。
「ソフィア、これから教会に行ってみたいんだが、場所を教えてもらえないか?」
「かしこまりました。では地図を持って・・・いえ、ちょっとお待ちくださいね」
報酬を仕舞ってからそう頼んだところ、ソフィアは眼鏡を外して少し席を立った。
数分して戻ってきたソフィアは私服。
これはつまり・・・。
「お待たせいたしました、アスト様。これからご案内いたします」
「それは有難いけど・・・仕事の方は大丈夫なのか?」
「はい。私の業務時間はもうすぐ終わりでしたから。ギルドマスターにも許可を取って少しだけ早く上がらせて頂きました。こういう融通が効くのもアスト様のおかげですね」
なるほど。まあ、ソフィアが大丈夫ならいいか。
実際に案内された方が分かりやすいし助かるから、断る理由は無い。
「それじゃあ・・・よろしく頼むよ、ソフィア」
「はい、お任せください」
眼鏡を仕舞いながらそう言って、うっすらと微笑むソフィア。
うん。とっても頼りになる案内人だ。
冒険者ギルドを出て、ソフィアと二人で教会を目指した。
「それにしても、直に道案内してくれるとは思っていなかったから、驚いたよ」
「普段お世話になっている分、こういうところでお返ししたいと思っています。
私が好きでやっていることですから、どうかお気になさらないでくださいね?」
闇に染まって真っ暗な街並みを並んで歩きつつ、そんな会話をする。
ソフィアとは意外と気が合うので、会話に困るということがなくて助かる。
彼女は生真面目だが、決して硬い訳ではなく、話が弾む。
普段はあまり感情を表に出さないが、僕との会話では、もはやその面影は無い。
親しくなった相手には素を出すという彼女の性格予想は、大当たりのようだな。
「全く気にしないとは言えないけど、感謝するくらいはいいよな?」
「・・・本当に立派な方なのですね、アスト様は」
「そうか?世話になって感謝するのは普通のことだと思うんだが・・・」
「その普通ということが、意外と難しいですから」
言わんとするところは分かるが、あまり実感は湧かない。
身の回りの人・・・父も、母も、ミレアも、当然のように恩には感謝を返すタイプだからな。
実感できないのは、僕が育った環境が良かったからだろう。
なお、悪意は軽く受け流して実害があれば叩き潰すのも、家族内では共通だ。
決して優しいだけではないのだよ、うちの家族は。
「ふむ・・・しかし、夜の街は随分と暗いんだな・・・」
「そうですか?・・・あ、使徒様の世界には電気というものがあって夜でも明るいのでしたか。それならアライアの町が暗く思えてしまっても仕方ありませんね」
「それも無いとは言わないが・・・何というか、雰囲気自体が暗いような・・・?」
何だろうな、これ。
上手く言葉には出来ないが、違和感を覚える程に暗いんだ。
明かり的な話ではなく、どんよりしているというか。
最初はこんなものかとも思ったんだが・・・それにしてもおかしい。
一度疑念を持ってしまえば、明らかにおかしいと認識できてしまった。
何か・・・嫌な予感がしてきた。
「ソフィア、もう一度聞くが・・・本当に、いつも通りの雰囲気か?」
「え・・・?はい、いつも通り、で・・・・・・っ!?」
「・・・ソフィア?」
ソフィアが息をのんだのが分かった。
そして、口に手を当てて目を見開いている。
体が震えているので空いている手を握って落ち着かせる。
「落ち着いて。何がどうしたのか説明を頼む」
「っ、アスト様・・・。アスト様に念を押されて、改めて確認してみたところ・・・違いました。以前まではこんなに空気が澱んでいませんでしたし、こんな悪意に満ちてはいませんでした・・・!どうしてこれを、いつも通りの町だと思い込んでいたのでしょうか・・・!?」
「やはりそうか・・・。これが通常だったら、この町は終わってるだろうからな」
通りから外れているとはいえ、町の中がこんな禍々しいなんて異常だ。
そして、そのことに誰も気づけていないというのは、更に異常だ。
まるで、認識を欺かれているかのようだ。
僕が気づけたのは・・・どうしてだ?
《マスタースキル【気配察知】【魔力察知】【大発見】【分析】を確認しました》
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能スキルに【魔眼】が追加されました》
はい。今ので大体分かった。親切なアナウンスだな。
それで、【魔眼】って何だ?
【魔眼】Lv0/50
〖目に見えない様々なモノを察知することが可能である特殊な眼。
魔眼系統スキルの基本にして、ここから使用者に合わせた多様な変化を遂げる〗
やけに抽象的な説明だな・・・。
ま、基本的には、元になった四つのスキルの複合系と考えていいか。
最高値は・・・50か。
手持ちのスキルの中では上限が突出しているな。
効果も悪くなさそうだし取得・・・・・・はあっ!?
必要スキルポイントが7って、高すぎだっ!
残りのポイントほぼ全部だし!
でも、裏を返せばそれだけの効果があるということなのだろうし・・・取得!
スキルポイント不足になることは甘んじて受け入れる!
《称号『魔眼所持者』を獲得しました》
今度は称号?説明文をさらっと読んでみるか。
<魔眼所持者>
魔眼系統スキル所持者の証。
複雑な条件を満たした者にのみ贈られる称号。
称号スキル【魔眼】が真の効果を発揮する。
んー?
この書き方だと、<魔眼所持者>の称号が無ければ効果を発揮しないと?
だが、【魔眼】のスキルを取得することで自動的に手に入る称号なら、わざわざそんな設定にする必要がないよな?
説明の二行目からすると、もしかしたら他にも獲得条件が必要なのかもしれない。
「さて、異常が分かったのはいいんだが・・・どうしようか?」
「そう、ですね・・・警備隊に連絡して、何とかなるものでしょうか・・・?」
「んー、微妙だな。だが、一度行ってみて・・・っ、ソフィアっ!」
「えっ?・・・きゃあっ!?」
新たなスキル【魔眼】で、何かが闇の中から出現したのを察知した。
それがソフィアのすぐ傍だったので、少々強引に抱き込んでしまった。
後で謝るから許してほしい。ソフィアと・・・あとレインも。
スキルの反応が異常に早かったのでソフィアを背後に庇う時間は十分確保できた。
魔眼スキルに感謝しなくては。
目に見えないモノを見るというのはこういうことを言うんだな、と思わされた。
両の瞳では見えていないのに、何故か見えるのだ。
さて・・・鬼が出るか蛇が出るか。
僕は剣を構えて、闇の中を見据えた。
名前 アスト
種族 人間 Lv31
第一職業 上級剣士 Lv6
第二職業 火焔魔法士 Lv5
第三職業 舞闘家 Lv6
スキルポイント1
アナザースキル
〖加速Lv9〗
武器系スキル
〖上級剣術Lv10〗〖上級槍術Lv10〗
魔法系スキル
〖火焔魔法Lv9〗〖幻影魔法Lv18〗
生産系スキル
〖中級錬金Lv16〗〖中級料理Lv14〗
補助系スキル
〖気配感知Lv9〗〖魔力感知Lv8〗〖気配隠蔽Lv19〗
〖魔眼Lv1〗
戦闘スキル
〖舞闘Lv10〗〖連携Lv9〗〖空中機動Lv7〗
〖未来視Lv6〗〖疾風Lv3〗〖集撃Lv2〗
〖先手Lv19〗〖鷲の目Lv17〗〖金剛力Lv1〗
〖鉄壁Lv6〗
称号スキル
〖闘気Lv10〗〖魔気Lv7〗〖拡張Lv3〗
スキルスロット29 空き6
称号
開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
ジャイアントキリング レイドボス討伐者Ⅱ
アイシスキラー 一流戦士 熟練魔法士
器用貧乏 小金持ち クリティカルマスター
上級剣士 強奪者 複合製作者
ユニーククリエイター 魔眼所持者(New!)
基礎能力値
物理攻撃力 24(+26)
物理防御力 24(+24)
魔法攻撃力 22(+14)
魔法防御力 26(+10)
平均速力 23(+29)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ステータス表記を試験的にに変えてみました。
マスタースキルをカットしてスキルも見やすくしてみたんですが・・・。
これでどうでしょうかね?
よさそうなら次章からはこれでいこうかな、と。
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