異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

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3章

175 浄化と水の石

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 その後、【劣悪魔の結晶】は浄化してもらった。このままでは使い道などないのに他にどうしろと?

 浄化が終わった後には、青色のアイテムが残った。



【水の石】素材アイテム レア度4
 劣悪魔の結晶を浄化したもの。
 添加することで武具に属性を付与可能。



 水の石、か。
 属性はランダムらしいが、有用だと思う。

 これまでは火炎鉱石などで属性を付与出来たが、確率に左右されるものだった。
 おまけに効果もかなり低い。

 この水の石ならば確実に付与できるし、武器に付けて属性攻撃も可能に。
 今までは武器に付けても武器そのものの属性耐性が上がるだけだったからな。
 そして効果も大きめ、と。

 あ、これらの情報は全てシスティに聞いたことだ。


「ちなみに、一つ上の【下級悪魔の結晶】ですと、【水晶石】や【火晶石】というアイテムになるようですね。それ以上は今の段階では読み解けなかったので、これから勉強させて頂きます」

「ん、ありがとうシスティ。とても助かるよ」

「えへへへ・・・」


 頭を撫でてやったら、嬉しそうにふにゃっと微笑まれた。
 やはり妹にしたい。ミレアと同じくらい可愛がってしまう自信があるぞ?

 血縁?そんなのは些細な問題だ。
 レインが納得してくれればそれで・・・って、まだレインは関係ないだろうに。

 最近色ボケし過ぎているな。少し気を引き締めよう。


「と、これは報酬な。少し色をつけてあるけど、遠慮なく受け取ってくれ」

「ありがとうございます!」


 よし、受け取ったな?
 これでもう返却は不可能だ。

 袋に入っている硬貨の数が同じだからと油断してるのが悪い。


「えへへ・・・・・・ふえええっ!?こ、これ、これはにゃんでっ、あぅ・・・!」


 システィ、驚きのあまり、また噛んだな。
 ま、どうせまたすぐに稼げるんだし、少しくらいいいだろう。
 情報料も込みだし、妥当な範囲だと思う。

 彼女はもっと報われるべきだし、ほんの些細な贈り物だ。
 お金で身を持ち崩すこともしないだろうしな。

 これで教会を綺麗にでもしてくれ。


「アスト様、一体幾らお渡ししたのですか・・・?システィーナさんが目を回していますが・・・」

「ん?三百万ゴールドだが?教会の敷地は広いし、これくらいあっても困らないだろう?というか、維持費も考えたらこれでも一年分には少ないくらいだ」

「三百万・・・それは目を回しますね。大金ではありますが、彼女は受け取るだけの働きをしていると思いますし、問題は無いでしょう」


 ま、今までの働きと高潔な精神に敬意を表して、ということで。

 彼女には空いた時間でもっと魔法の練習をしてもらって、白魔法士になってもらいたいと思っている。だから、ちゃんと打算も含まれているのだ。
 上位の悪魔結晶を浄化するのに必要らしいし、先行投資だ。

 なに、僕は小金持ちの称号のおかげで十日に一度あぶく銭が入るのだ。
 称号のお金を使えみたいな説明も気になるし、いい機会だ。

 僕の所持金は三千万ゴールド程だし、どうせ数日後には三百万手に入る。
 

「ここここんなに頂けませんっ!?」


 ようやく再起動したらしいが、時すでに遅し。
 意地でも突き返されてやるつもりはない。

 大体、出した分を突き返されるのは恥ずかし過ぎる。


「残念だが、受け取った以上はシスティに所有権がある。そして僕は二度とそれを受け取らないから、返すことは諦めてくれ」

「そんなぁ・・・!」

「良心が咎めるのなら、炊き出しでもやればいい。だから、受け取ってくれ」

「うぅ・・・」


 今の一言が効いたのか、渋々ながら納得してもらえそうだ。
 聞いたところ、孤児院とかもあるそうなので、そういう用途は事欠かないはず。

 ま、自分の為にも使ってくれよ?
 敢えてそのことを言いはしないが、頭が悪いわけではないので大丈夫だろう。
 きっとそのうち理解してくれるはずだ。


「分かりました・・・!このお金はみんなのために使います!」


 理解してくれる・・・はずだ。







「さて、ソフィアはこれからどうするつもりだ?」

「そう、ですね・・・外に出るのは危険ですし、ここに一泊しようかと」

「まあ、そうだよな。それがいいだろう。でも、家の人が心配しないか?」

「心配、するでしょうね。間違いなく」


 心配させるのは気が咎めるようで、浮かない顔だ。
 かといって外に出るのは危険で、僕が護衛するにしても万が一がある。
 それに、僕に負担を強いるのも嫌なのだろう。

 何かいい手は・・・・・・そういえば、警備団長に知らせる必要があったな。
 そうしないと褒賞が手に入らない。
 日本人の気質としては、貰えるものは貰っておきたいものなのだ。
 決してお金が欲しいわけではない。

 あ、ソフィアの家族に連絡さえ入れられればそれでいいのか。
 なら、少しハードルは高いが、手はあるな。


「ソフィア、差し支えなければ家のある場所を教えてくれないか?
 手紙でも書いてくれれば、僕がそれを届けてくるから。・・・どうだ?」

「アスト様が・・・?ですが、そこまでしてもらうのは・・・」


 ふむ・・・住所を教えること自体は問題ない、といった様子だ。
 高めであろう親愛度に感謝。これ以上上げる気はないけど。


「大丈夫だ。どうせ警備兵の詰所には行くことになるし、ついでだよ、ついで。家族を心配させたくはないんだろう?」

「っ、はい・・・。では、申し訳ありませんが、どうかよろしくお願い致します」

「ああ。任された」


 ソフィアには教会に泊まる旨を伝える手紙を書いてもらい、その裏に地図を。
 これで迷うことはないはずだ。


《NPC『ソフィア』宅の住所を手に入れました》


 おお?アナウンスが入った。
 だが、なんか別のゲームみたいになってきたぞ・・・?
 ご丁寧に、システムマップ上に表示されてるし。

 これ、大丈夫なのか?


「あー、何か、住所がシステムマップに登録されてしまったみたいだな・・・」

「そうなのですか。これで迷う心配が無くなりましたね。・・・あ、別に気にしていませんよ?それが嫌なら住所を教えようとはしませんし、アスト様なら大丈夫です」

「そ、そうか・・・。ならいいんだが・・・」


 ソフィアにはかなり信用されているみたいだ。
 ちょっと嬉しいかもしれない。

 さて、まずは警備兵の詰所へ向かおうか。

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