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4章
180 第一回イベント 一日目
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本日は土曜日。第一回イベントの開催日だ。
時間は九時からなのだが、当然の如く余裕を持ってログインするつもりだ。
それ故に、まだ六時なのに目を覚ました訳なのだが・・・。
「すぅ・・・すぅ・・・」
「本当、いつの間に人のベッドに入り込むんだ、美鈴は・・・」
目を開いてすぐに美鈴の整った顔が目の前にあると、嫌でもドキリとさせられるんだよな・・・。直ぐに美鈴だと気づくから慌てずに済むんだが・・・心臓に悪い。
「おーい、起きろー。いや、起きなくてもいいから服を掴んでる手を離してくれー」
「んんっ・・・やぁ・・・」
「頼むから艶めかしい声を出さないでくれ・・・」
そして足を絡めようとするな。暑いから。
本当に寝ているのかと疑わしくなってきた。
寝間着から覗く色白な太腿が眩しい。
男の十人中九人は、これを見て我慢できずに襲い掛かるだろうな・・・。
この無防備なところは兄である僕相手だから見せていると思いたい。
そうでないならば、早いうちに矯正しよう。これはいくらなんでも危険過ぎる。
「はぁ・・・美鈴、起きないと悪戯するぞ?」
例えば、顔に落書きとか。
・・・後で怒られそうなので却下だ。
ふむ・・・寝癖が出来るように寝かせてやろうか?
そんなことを考えていると、美鈴が目を開いた。
さて、今日の朝食はどうしようかな・・・?
「・・・・・・いいよ?」
「ん?どうした?」
「・・・悪戯、してもいいよ?お兄ちゃん」
「はぁ・・・?」
何だ、まだ寝ぼけてるのか。
起きてる状態で寝癖なんかつけたって意味が無いだろうに。
だが、寝ぼけている割には、妙に真剣な表情だな・・・?
何か悪いものでも食べたか・・・?
「美鈴・・・?」
「・・・ううん、何でもない。おはよ、お兄ちゃん!」
「お、おう・・・おはよう、美鈴」
普段通りの明るくて元気な美鈴に戻ったな。
・・・結局、寝ぼけていたということか。
ま、それくらい誰にでもあることだし、気にすることでもないか。
〇〇〇
《熟練度が一定に達し【中級錬金】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv15になりました》
早朝からポーション類を作らされた・・・。
どうやら、闘技大会に向けて少しでも良質のポーションを、と考えるプレイヤーが相次いだらしい。今日だけは特別に追加販売するそうだ。
昨日作った分では足りなかったのか・・・。
「ごめんなさいね、アスト。負担をかけてしまって」
「いえ、丁度MPAPが余ってましたから。あ、予選までには回復しますよ」
「アスト兄、MPAP無しの縛りプレイで予選に挑戦してもいいんだよ?」
「するわけないだろ、そんなこと・・・」
素の技術だけで勝ち抜けと?
バトルロイヤルでそれは無理だろ。
そうでなくともフランとかに見つかったら間違いなく終わりだ。
セレナとかヨミは嬉々として狙ってきそうだし・・・。
「全員、カラーポーションは持ったわね?五本までしか使えないから注意して」
「回復制限、厳しいルールですね・・・。」
「うぃ。カラーポーションがあっても勝ち抜ける気がしないけど、頑張る」
「勝負は水モノ!蓋を開けるまで分からないよ!」
レインとミアは弱気だな。反対に、シエラは強気だ。
アリアさんはいつも通りクールなたたずまいで、ミレアはいつも通り元気。
この二人は自信があるのかないのか分からん。
予選においてパーティーを組むことはシステム上できない。
パーティーを組まずに共闘すると、ペナルティが発生する。
その判定をどのように行うのかは公開されていないが・・・。
「僕から一つだけ。恐らくだけど、共闘の意志を持った段階で共闘ペナルティが発生するはずだ。だから、デメリット無しでの共闘はできないと思ってくれ」
「え?どうしてそんなことが分かるの、アスト兄?」
「そうね、確信をもっていっているように聞こえるのだけれど・・・」
「あー、そこは気にしないでほしいな、と思います、はい」
確信しているのにはちゃんと理由があるのだが、それはゲームとは関係ない話だ。
故に、ここで話すようなことではない。
「・・・まあいいわ。それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
アリアさんの声に各々返事をして、いざ戦場へ。
建物内に居ないように、というのが事前通達だからな。
「闘技大会個人戦・予選開始まであと十分。みなさん、如何お過ごしですか?」
外に居ると、突然上空から声が聞こえてきた。
鷲の目で確認すると、そこには人型の何かが・・・何だアレ?
運営アバター LV100
??? ??? ???
??? ??? ???
へぇ、運営アバターか。
こういうのが出てくるのは何気に初めてかもしれないな。
「私は予選の進行を務めさせていただきます、システマと申します。今日一日よろしくお願いいたします!さて、残り十分で予選が始まりますが、出場する方、建物内に残っていませんか?時間になったら参加登録をした方がコピーフィールドにランダム転送されるのですが、建物内に居る方は例外になりますので、どうかお気をつけください」
そういう仕組みか・・・。
コピーなんてどこにあるのかと思っていたが、まさか別空間とはな。
・・・軽く準備運動でもして待つとしよう。
「それでは、カウントダウンを開始いたします。
5秒前、4、3、2、1・・・予選バトルロイヤル、開始です!」
次の瞬間、視界が白く染まった。
そして、転送されたのは・・・
「・・・・・・おい」
・・・昨日訪れた教会、その屋根の上だった。
闘技大会個人戦・予選バトルロイヤル・開始
時間は九時からなのだが、当然の如く余裕を持ってログインするつもりだ。
それ故に、まだ六時なのに目を覚ました訳なのだが・・・。
「すぅ・・・すぅ・・・」
「本当、いつの間に人のベッドに入り込むんだ、美鈴は・・・」
目を開いてすぐに美鈴の整った顔が目の前にあると、嫌でもドキリとさせられるんだよな・・・。直ぐに美鈴だと気づくから慌てずに済むんだが・・・心臓に悪い。
「おーい、起きろー。いや、起きなくてもいいから服を掴んでる手を離してくれー」
「んんっ・・・やぁ・・・」
「頼むから艶めかしい声を出さないでくれ・・・」
そして足を絡めようとするな。暑いから。
本当に寝ているのかと疑わしくなってきた。
寝間着から覗く色白な太腿が眩しい。
男の十人中九人は、これを見て我慢できずに襲い掛かるだろうな・・・。
この無防備なところは兄である僕相手だから見せていると思いたい。
そうでないならば、早いうちに矯正しよう。これはいくらなんでも危険過ぎる。
「はぁ・・・美鈴、起きないと悪戯するぞ?」
例えば、顔に落書きとか。
・・・後で怒られそうなので却下だ。
ふむ・・・寝癖が出来るように寝かせてやろうか?
そんなことを考えていると、美鈴が目を開いた。
さて、今日の朝食はどうしようかな・・・?
「・・・・・・いいよ?」
「ん?どうした?」
「・・・悪戯、してもいいよ?お兄ちゃん」
「はぁ・・・?」
何だ、まだ寝ぼけてるのか。
起きてる状態で寝癖なんかつけたって意味が無いだろうに。
だが、寝ぼけている割には、妙に真剣な表情だな・・・?
何か悪いものでも食べたか・・・?
「美鈴・・・?」
「・・・ううん、何でもない。おはよ、お兄ちゃん!」
「お、おう・・・おはよう、美鈴」
普段通りの明るくて元気な美鈴に戻ったな。
・・・結局、寝ぼけていたということか。
ま、それくらい誰にでもあることだし、気にすることでもないか。
〇〇〇
《熟練度が一定に達し【中級錬金】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv15になりました》
早朝からポーション類を作らされた・・・。
どうやら、闘技大会に向けて少しでも良質のポーションを、と考えるプレイヤーが相次いだらしい。今日だけは特別に追加販売するそうだ。
昨日作った分では足りなかったのか・・・。
「ごめんなさいね、アスト。負担をかけてしまって」
「いえ、丁度MPAPが余ってましたから。あ、予選までには回復しますよ」
「アスト兄、MPAP無しの縛りプレイで予選に挑戦してもいいんだよ?」
「するわけないだろ、そんなこと・・・」
素の技術だけで勝ち抜けと?
バトルロイヤルでそれは無理だろ。
そうでなくともフランとかに見つかったら間違いなく終わりだ。
セレナとかヨミは嬉々として狙ってきそうだし・・・。
「全員、カラーポーションは持ったわね?五本までしか使えないから注意して」
「回復制限、厳しいルールですね・・・。」
「うぃ。カラーポーションがあっても勝ち抜ける気がしないけど、頑張る」
「勝負は水モノ!蓋を開けるまで分からないよ!」
レインとミアは弱気だな。反対に、シエラは強気だ。
アリアさんはいつも通りクールなたたずまいで、ミレアはいつも通り元気。
この二人は自信があるのかないのか分からん。
予選においてパーティーを組むことはシステム上できない。
パーティーを組まずに共闘すると、ペナルティが発生する。
その判定をどのように行うのかは公開されていないが・・・。
「僕から一つだけ。恐らくだけど、共闘の意志を持った段階で共闘ペナルティが発生するはずだ。だから、デメリット無しでの共闘はできないと思ってくれ」
「え?どうしてそんなことが分かるの、アスト兄?」
「そうね、確信をもっていっているように聞こえるのだけれど・・・」
「あー、そこは気にしないでほしいな、と思います、はい」
確信しているのにはちゃんと理由があるのだが、それはゲームとは関係ない話だ。
故に、ここで話すようなことではない。
「・・・まあいいわ。それじゃあ、そろそろ行きましょうか」
アリアさんの声に各々返事をして、いざ戦場へ。
建物内に居ないように、というのが事前通達だからな。
「闘技大会個人戦・予選開始まであと十分。みなさん、如何お過ごしですか?」
外に居ると、突然上空から声が聞こえてきた。
鷲の目で確認すると、そこには人型の何かが・・・何だアレ?
運営アバター LV100
??? ??? ???
??? ??? ???
へぇ、運営アバターか。
こういうのが出てくるのは何気に初めてかもしれないな。
「私は予選の進行を務めさせていただきます、システマと申します。今日一日よろしくお願いいたします!さて、残り十分で予選が始まりますが、出場する方、建物内に残っていませんか?時間になったら参加登録をした方がコピーフィールドにランダム転送されるのですが、建物内に居る方は例外になりますので、どうかお気をつけください」
そういう仕組みか・・・。
コピーなんてどこにあるのかと思っていたが、まさか別空間とはな。
・・・軽く準備運動でもして待つとしよう。
「それでは、カウントダウンを開始いたします。
5秒前、4、3、2、1・・・予選バトルロイヤル、開始です!」
次の瞬間、視界が白く染まった。
そして、転送されたのは・・・
「・・・・・・おい」
・・・昨日訪れた教会、その屋根の上だった。
闘技大会個人戦・予選バトルロイヤル・開始
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