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4章
214 意外な結果?
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フレグランスには百万円ほど貸し付けておいた。
素寒貧というのも色々大変だろうからな。
そして現在、彼女は【大地の暴風参弓】を大事そうに抱えつつ、目を輝かせながら弓を変形させたり、にへっと笑って弓を撫でたりしている。
・・・誰だよコイツ。
「フレグランスさんって、もしかしてキャラ作りをしていたんでしょうか?」
「ああ、多分そうだ。違和感は覚えていたんだが、まさかこんなとはな・・・」
レインとヒソヒソ話。
合法的に近づけるいい機会なので逃してやるつもりはない。
ただ、キャラ作りというより、心の奥底にある本性みたいな感じか?
「・・・・・・はっ!? と、ところで、本当に良かったのか?私にこんな魔法士殺しのような弓を売ってしまって・・・?」
「ええ。ミレアも了承済みのことよ。曰く、その方が楽しそうだから、と」
「・・・そうか。 ・・・何をニヤニヤしているのだ?」
ニヤニヤしていたシエラがフレグランスに気づかれた。
シエラはニヤニヤしたままで、回答。
「いやー、あのクールキャラのフレグランスが、弓を持ってにへっと笑っていたのが、驚きだっただけだよ?物凄いギャップだね?」
「・・・何の話か分からんな」
どうやら、この期に及んで誤魔化すつもりらしい。
ま、そういうことならそっとしておいてやろうかね。
と、そんな時、控室の外からノックの音が。
「アスト兄ー!大変大変大変っ!」
「・・・ミレア? フレグランス、入れてやってくれないか?」
「ああ、分かった」
フレグランスに頼んで部屋の施錠を解いてもらった。
しかし、何故ミレアが?
わざわざ来るのを遠慮していたというのに。
というか、僕の名前の後で大変という言葉を連呼しないでくれ。
上下反対に聞くと・・・考えるのをやめよう。
「アスト兄ー!フランが・・・・・・フランが負けちゃったっ!!」
「・・・・・・嘘だろう?」
フランが・・・負けた?
それは一体、何の冗談だ?
序盤は一進一退の攻防だったらしい。
いや、フランが少しずつ押していき、十分経った頃、HP差は歴然だったとか。
だが、そこから逆転負けを喫した。
試合終了直前に対戦相手のサクラが取り出したアイテムが原因だそうだ。
「・・・あの時、判定勝ちを狙ったのが敗因だったのだろう。まさか、あんな隠し玉があったとは。安全策になど出るものではないな・・・」
「大音量で鳴り響く鈴で大ダメージ、か。その後で消滅したのなら、使い捨ての切り札ということだな」
判定狙いで勝負を展開し、接戦を制する。
決着間際にHP量で負けていたら切り札を切る。
普通、間近にある勝利を危うくしてまで攻めにはでられない。
その心理を巧みに突いた、実にいい戦法だ。
初見ではまず対応できないだろう。
・・・うん。賞賛しか湧いてこない。
卑怯な手段?
何を馬鹿なことを。
真剣勝負に卑怯もなにもあるか。勝った者が正義だ。
強いて言うなら、あのサクラにそんな作戦を立てられるとは思えない。
そこだけが不可解な点だ。
彼女はどう見ても頭脳タイプではない天然さんなので。
フラン本人から話を聞いた結果、使い捨ての切り札だと推測できる。
そんなものが幾つもあるとは思えんからな。
「はぁ・・・ようやくアストと戦えると思ったのだがな・・・」
「・・・慰めは必要か?」
「そんなものは要らない。自分で自分を見つめ直すだけだ。今回の件は、敗因がハッキリしているのだからな」
「そうか・・・・・・」
この様子なら大丈夫そうだな。
まあ、元よりフランのことは心配などしていなかったのだが。
「ところでアスト、次はお前の試合だろう?」
「ああ、そうだな。ま、適当に勝ってくるよ」
「・・・随分と余裕だな?私のように足元を掬われても知らんぞ?」
「・・・それは自虐か?」
「違うっ!! 純粋に心配してやっているだけだっ!!」
そうかい。
だがまあ、心配は要らないだろう。
リュウガに負けるとは思えんからな。
シエラ以上に負けの目が薄いし。
さて、それでは行こうか。
・・・と、その前に一つだけ。
「やーい!負けてやんの!」
「なあっ・・・!?」
言うだけ言って退散。
背後から叫び声が聞こえてきたが、舞台までは追ってこれまい。
ま、その悔しさをバネに強くなることだ。
『続きまして、準々決勝第四試合!対戦カードは・・・こちら!』
予選二位 『【瞬刻の戦神】アスト』 《ウェザリア》
VS
予選七位 『【激拳の竜王】リュウガ』 《龍の咆哮》
『まだ対戦が始まってもいないというのに、両者睨み合っています!この二人、仲が悪いのでしょうか!?解説のエフエスタさんはどのような見解ですか?』
『取ってつけたように解説を強調しなくていいからね?
それで、この二人なんだけど・・・詳細は不明だが因縁があるようだ。
種族的に高い能力値を持つリュウガ選手をどう攻略するのか楽しみだよ』
『ありがとうございました!では、準々決勝第四試合・・・開始ですっ!』
さて、どう料理してやろうかね?
ギルド《龍の咆哮》には恨みがあるんだ。
あのとき妨害を受けて、試合に遅れそうになったのだから。
アリアさんやミア、レインに悲壮な覚悟を決めさせようとしたことは許さん。
多分三人は、自分たちのハラスメントコードを発動させる覚悟だったと思う。
まあつまり、自分たちに触れさせて・・・ということだ。
もし【空中機動】スキルが無かったらと思うと・・・。
逆恨みに近い感情だが・・・どうでもいいな。
コイツはボコボコにする。
これは決定事項だ。
素寒貧というのも色々大変だろうからな。
そして現在、彼女は【大地の暴風参弓】を大事そうに抱えつつ、目を輝かせながら弓を変形させたり、にへっと笑って弓を撫でたりしている。
・・・誰だよコイツ。
「フレグランスさんって、もしかしてキャラ作りをしていたんでしょうか?」
「ああ、多分そうだ。違和感は覚えていたんだが、まさかこんなとはな・・・」
レインとヒソヒソ話。
合法的に近づけるいい機会なので逃してやるつもりはない。
ただ、キャラ作りというより、心の奥底にある本性みたいな感じか?
「・・・・・・はっ!? と、ところで、本当に良かったのか?私にこんな魔法士殺しのような弓を売ってしまって・・・?」
「ええ。ミレアも了承済みのことよ。曰く、その方が楽しそうだから、と」
「・・・そうか。 ・・・何をニヤニヤしているのだ?」
ニヤニヤしていたシエラがフレグランスに気づかれた。
シエラはニヤニヤしたままで、回答。
「いやー、あのクールキャラのフレグランスが、弓を持ってにへっと笑っていたのが、驚きだっただけだよ?物凄いギャップだね?」
「・・・何の話か分からんな」
どうやら、この期に及んで誤魔化すつもりらしい。
ま、そういうことならそっとしておいてやろうかね。
と、そんな時、控室の外からノックの音が。
「アスト兄ー!大変大変大変っ!」
「・・・ミレア? フレグランス、入れてやってくれないか?」
「ああ、分かった」
フレグランスに頼んで部屋の施錠を解いてもらった。
しかし、何故ミレアが?
わざわざ来るのを遠慮していたというのに。
というか、僕の名前の後で大変という言葉を連呼しないでくれ。
上下反対に聞くと・・・考えるのをやめよう。
「アスト兄ー!フランが・・・・・・フランが負けちゃったっ!!」
「・・・・・・嘘だろう?」
フランが・・・負けた?
それは一体、何の冗談だ?
序盤は一進一退の攻防だったらしい。
いや、フランが少しずつ押していき、十分経った頃、HP差は歴然だったとか。
だが、そこから逆転負けを喫した。
試合終了直前に対戦相手のサクラが取り出したアイテムが原因だそうだ。
「・・・あの時、判定勝ちを狙ったのが敗因だったのだろう。まさか、あんな隠し玉があったとは。安全策になど出るものではないな・・・」
「大音量で鳴り響く鈴で大ダメージ、か。その後で消滅したのなら、使い捨ての切り札ということだな」
判定狙いで勝負を展開し、接戦を制する。
決着間際にHP量で負けていたら切り札を切る。
普通、間近にある勝利を危うくしてまで攻めにはでられない。
その心理を巧みに突いた、実にいい戦法だ。
初見ではまず対応できないだろう。
・・・うん。賞賛しか湧いてこない。
卑怯な手段?
何を馬鹿なことを。
真剣勝負に卑怯もなにもあるか。勝った者が正義だ。
強いて言うなら、あのサクラにそんな作戦を立てられるとは思えない。
そこだけが不可解な点だ。
彼女はどう見ても頭脳タイプではない天然さんなので。
フラン本人から話を聞いた結果、使い捨ての切り札だと推測できる。
そんなものが幾つもあるとは思えんからな。
「はぁ・・・ようやくアストと戦えると思ったのだがな・・・」
「・・・慰めは必要か?」
「そんなものは要らない。自分で自分を見つめ直すだけだ。今回の件は、敗因がハッキリしているのだからな」
「そうか・・・・・・」
この様子なら大丈夫そうだな。
まあ、元よりフランのことは心配などしていなかったのだが。
「ところでアスト、次はお前の試合だろう?」
「ああ、そうだな。ま、適当に勝ってくるよ」
「・・・随分と余裕だな?私のように足元を掬われても知らんぞ?」
「・・・それは自虐か?」
「違うっ!! 純粋に心配してやっているだけだっ!!」
そうかい。
だがまあ、心配は要らないだろう。
リュウガに負けるとは思えんからな。
シエラ以上に負けの目が薄いし。
さて、それでは行こうか。
・・・と、その前に一つだけ。
「やーい!負けてやんの!」
「なあっ・・・!?」
言うだけ言って退散。
背後から叫び声が聞こえてきたが、舞台までは追ってこれまい。
ま、その悔しさをバネに強くなることだ。
『続きまして、準々決勝第四試合!対戦カードは・・・こちら!』
予選二位 『【瞬刻の戦神】アスト』 《ウェザリア》
VS
予選七位 『【激拳の竜王】リュウガ』 《龍の咆哮》
『まだ対戦が始まってもいないというのに、両者睨み合っています!この二人、仲が悪いのでしょうか!?解説のエフエスタさんはどのような見解ですか?』
『取ってつけたように解説を強調しなくていいからね?
それで、この二人なんだけど・・・詳細は不明だが因縁があるようだ。
種族的に高い能力値を持つリュウガ選手をどう攻略するのか楽しみだよ』
『ありがとうございました!では、準々決勝第四試合・・・開始ですっ!』
さて、どう料理してやろうかね?
ギルド《龍の咆哮》には恨みがあるんだ。
あのとき妨害を受けて、試合に遅れそうになったのだから。
アリアさんやミア、レインに悲壮な覚悟を決めさせようとしたことは許さん。
多分三人は、自分たちのハラスメントコードを発動させる覚悟だったと思う。
まあつまり、自分たちに触れさせて・・・ということだ。
もし【空中機動】スキルが無かったらと思うと・・・。
逆恨みに近い感情だが・・・どうでもいいな。
コイツはボコボコにする。
これは決定事項だ。
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