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4章
240 ギルド戦準備 その1
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システマのカウントダウンなどは無く、時間になったら前触れも無く転送。
転送が終了すると、そこは以前も来たことがある白い空間だった。
「ギルド戦への参加ありがとうございます《ウェザリア》御一行様」
「システマ? どうしてこの空間に呼ばれたんだ?」
「それにつきましては只今より説明致しますので、まずはこちらをご覧ください」
僕の質問への回答を一度保留して、アリアさんの下にウィンドウを表示させた。
それを全員で覗き込むと・・・うん?
――――――――――――――――――――――――――――
『ギルド対抗「攻城戦」準備中!』 <残り3時間>
・参加ギルド 302ギルド
・残りギルド 302ギルド/302ギルド
・獲得フラッグ0 喪失フラッグ0
・獲得ポイント0 喪失ポイント0
・総合ポイント0
・広域マップ確認
・周辺マップ確認《ウェザリア》
・―――――――
・―――――
――――――――――――――――――――――――――――
システムは個人戦のものと似ている。
細部は違うが、レイアウトはほとんど同じだ。
だが、ギルド対抗・・・「攻城戦」?
「それでは、説明を開始いたします。皆さんにはギルド戦を開始する前に、拠点とする位置を順番に選んで頂きます。ギルド《ウェザリア》は・・・一番目です!」
システマの発言と同時に、アリアさんの広域マップが自動的に開かれた。
そこにはアライアの町だけでなく、イスタリアやウィルフラムといった町も表示されており、これまでプレイヤーによって開放された全ての町だと思われる。
マップの中には緑色の点が沢山存在している。
「そこに移っている緑色の光点が、選択可能な拠点になります。タップすることで詳細を表示できますので、試しに一つ触ってみてください」
「・・・では、これを」
アリアさんはアライアの町郊外に存在する光点をタップし、詳細を表示させた。
「最大人数―100人、地形―平地、侵攻推奨位置ー北門、南門、上空・・・」
やたらと細かい情報が表示された。
丁寧な仕事だが、風向きとか見せられても訳が分からんのだが・・・。
他のメンバーも同感らしく、真剣に確認しているのはミレアだけだ。
他にも幾つか確認すると、城の背後が川だったり森だったりと多種多様。
アライアの町の中にはかなり光点が多いが・・・あそこは広いからな。
というか、これのどこが城なんだよ。
どう見たってただの家をそれっぽく見せているだけじゃないか。
中には物凄く大きな城壁を備えた拠点もあるので、場所選びは重要そうだ。
「準備にかけられる時間は三時間。これはどこのギルドも同じです。ですが、拠点の選択は順番ですので、後になればいい場所は少なくなるでしょう」
「ウェザリアが一番目なのはどうしてなんですか・・・?」
「はい。まずはギルドの人数ですね。不利な分、少ない方から順番に選択が可能になっております。他にも幾つかの条件で順番を独自に定めさせて頂きました」
レインの問いは皆が聞きたかったことのようで、全員納得顔だ。
こういうところで格差を埋めようとしているんだな。僕も納得。
あ、三時間残り時間が二時間五十九分になった。
この場所選びからもうカウントされているのか・・・。
・・・あれ?
「システマ、これって僕たちが制限時間ギリギリで選択したら、他のギルドはどうなるんだ?」
「その場合、拠点はランダムで決定いたします。ただ、そうなるとウェザリアの皆さん方も碌に拠点の確認を出来ないまま開始となることをご了承くださいませ」
「なるほど・・・ありがとう、システマ」
「・・・どういたしまして、です」
それも一つのやり方ではあるが推奨はしない、といったところか。
まあ、この<喪失フラッグ>とかいう部分を考えるに、自分たちの拠点をキッチリ把握できていないと苦労しそうなのは確かだ。
彼女はそのことを、贔屓にならない範囲でさりげなく教えてくれたのだろう。
だからこそのお礼なのだが。
「続いて、攻城戦のルールについて説明いたします。重要なルールは五つ。
一つ、勝敗はシステムに示された『総合ポイント』の高さで決まります。
二つ、フラッグを一つ獲得すると獲得ポイント欄へ「1」加算されます。
三つ、ギルドフラッグを奪われると喪失ポイント欄へ「3」加算されます。
四つ、(獲得ポイント)-(喪失ポイント)=『総合ポイント』となります。
五つ、ギルドマスターが敗北した場合はその時点でギルド全体の敗北扱いです」
むむむ・・・少しだけ複雑だな。
僕の頭だと理解し切れたか不安なので一度整理しておこう。
要は、旗(ギルドフラッグ)を敵拠点から奪うと1ポイントで、逆に自分たちの旗を奪われるとマイナス3ポイント。
加点と減点を足した和が『総合ポイント』となり、これが高ければ高いほど好成績となり、最終的なポイントが高い順に順位が決定する、と。
リーダーが倒された場合はそこでそのギルドは退場。
その段階でのポイントが最終成績となる。
つまり、開始直後にアリアさんがやられた場合、『総合ポイント』=0 となる。
そうなったらあとは見学しているしかできないのだろう。
よし、大体のところは理解した。
「ミア、シエラ、ちゃんと理解できたか?」
「うぃ。理解できたよ」
「た、多分・・・?」
ミアは問題無さそうだが、シエラが少し不安だ。
見るからに考えるのが苦手そうな顔してるしなぁ・・・。
まあ、なんとかなるだろう。
「・・・今からリーダーを交代することはできない、わよね?」
「はい。今現在リーダーである方から変更は出来ません」
「はぁ・・・」
アリアさんや。
そんな深いため息を吐かないでください。
まるで、自分が直ぐにやられそうだから憂鬱だ、みたいな雰囲気を出さないで。
・・・別にそうなっても誰も怒りませんから。
転送が終了すると、そこは以前も来たことがある白い空間だった。
「ギルド戦への参加ありがとうございます《ウェザリア》御一行様」
「システマ? どうしてこの空間に呼ばれたんだ?」
「それにつきましては只今より説明致しますので、まずはこちらをご覧ください」
僕の質問への回答を一度保留して、アリアさんの下にウィンドウを表示させた。
それを全員で覗き込むと・・・うん?
――――――――――――――――――――――――――――
『ギルド対抗「攻城戦」準備中!』 <残り3時間>
・参加ギルド 302ギルド
・残りギルド 302ギルド/302ギルド
・獲得フラッグ0 喪失フラッグ0
・獲得ポイント0 喪失ポイント0
・総合ポイント0
・広域マップ確認
・周辺マップ確認《ウェザリア》
・―――――――
・―――――
――――――――――――――――――――――――――――
システムは個人戦のものと似ている。
細部は違うが、レイアウトはほとんど同じだ。
だが、ギルド対抗・・・「攻城戦」?
「それでは、説明を開始いたします。皆さんにはギルド戦を開始する前に、拠点とする位置を順番に選んで頂きます。ギルド《ウェザリア》は・・・一番目です!」
システマの発言と同時に、アリアさんの広域マップが自動的に開かれた。
そこにはアライアの町だけでなく、イスタリアやウィルフラムといった町も表示されており、これまでプレイヤーによって開放された全ての町だと思われる。
マップの中には緑色の点が沢山存在している。
「そこに移っている緑色の光点が、選択可能な拠点になります。タップすることで詳細を表示できますので、試しに一つ触ってみてください」
「・・・では、これを」
アリアさんはアライアの町郊外に存在する光点をタップし、詳細を表示させた。
「最大人数―100人、地形―平地、侵攻推奨位置ー北門、南門、上空・・・」
やたらと細かい情報が表示された。
丁寧な仕事だが、風向きとか見せられても訳が分からんのだが・・・。
他のメンバーも同感らしく、真剣に確認しているのはミレアだけだ。
他にも幾つか確認すると、城の背後が川だったり森だったりと多種多様。
アライアの町の中にはかなり光点が多いが・・・あそこは広いからな。
というか、これのどこが城なんだよ。
どう見たってただの家をそれっぽく見せているだけじゃないか。
中には物凄く大きな城壁を備えた拠点もあるので、場所選びは重要そうだ。
「準備にかけられる時間は三時間。これはどこのギルドも同じです。ですが、拠点の選択は順番ですので、後になればいい場所は少なくなるでしょう」
「ウェザリアが一番目なのはどうしてなんですか・・・?」
「はい。まずはギルドの人数ですね。不利な分、少ない方から順番に選択が可能になっております。他にも幾つかの条件で順番を独自に定めさせて頂きました」
レインの問いは皆が聞きたかったことのようで、全員納得顔だ。
こういうところで格差を埋めようとしているんだな。僕も納得。
あ、三時間残り時間が二時間五十九分になった。
この場所選びからもうカウントされているのか・・・。
・・・あれ?
「システマ、これって僕たちが制限時間ギリギリで選択したら、他のギルドはどうなるんだ?」
「その場合、拠点はランダムで決定いたします。ただ、そうなるとウェザリアの皆さん方も碌に拠点の確認を出来ないまま開始となることをご了承くださいませ」
「なるほど・・・ありがとう、システマ」
「・・・どういたしまして、です」
それも一つのやり方ではあるが推奨はしない、といったところか。
まあ、この<喪失フラッグ>とかいう部分を考えるに、自分たちの拠点をキッチリ把握できていないと苦労しそうなのは確かだ。
彼女はそのことを、贔屓にならない範囲でさりげなく教えてくれたのだろう。
だからこそのお礼なのだが。
「続いて、攻城戦のルールについて説明いたします。重要なルールは五つ。
一つ、勝敗はシステムに示された『総合ポイント』の高さで決まります。
二つ、フラッグを一つ獲得すると獲得ポイント欄へ「1」加算されます。
三つ、ギルドフラッグを奪われると喪失ポイント欄へ「3」加算されます。
四つ、(獲得ポイント)-(喪失ポイント)=『総合ポイント』となります。
五つ、ギルドマスターが敗北した場合はその時点でギルド全体の敗北扱いです」
むむむ・・・少しだけ複雑だな。
僕の頭だと理解し切れたか不安なので一度整理しておこう。
要は、旗(ギルドフラッグ)を敵拠点から奪うと1ポイントで、逆に自分たちの旗を奪われるとマイナス3ポイント。
加点と減点を足した和が『総合ポイント』となり、これが高ければ高いほど好成績となり、最終的なポイントが高い順に順位が決定する、と。
リーダーが倒された場合はそこでそのギルドは退場。
その段階でのポイントが最終成績となる。
つまり、開始直後にアリアさんがやられた場合、『総合ポイント』=0 となる。
そうなったらあとは見学しているしかできないのだろう。
よし、大体のところは理解した。
「ミア、シエラ、ちゃんと理解できたか?」
「うぃ。理解できたよ」
「た、多分・・・?」
ミアは問題無さそうだが、シエラが少し不安だ。
見るからに考えるのが苦手そうな顔してるしなぁ・・・。
まあ、なんとかなるだろう。
「・・・今からリーダーを交代することはできない、わよね?」
「はい。今現在リーダーである方から変更は出来ません」
「はぁ・・・」
アリアさんや。
そんな深いため息を吐かないでください。
まるで、自分が直ぐにやられそうだから憂鬱だ、みたいな雰囲気を出さないで。
・・・別にそうなっても誰も怒りませんから。
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